台風を完全に吹き飛ばす

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とまあ、そんなわけで待望のクァンティックですよ。
あのあまりに素晴らしい≪Tradition in Transition≫に完全KOされた5年前から
ずっと待ち続けた、本当に待望の来日公演。
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まあ、来る予定だった人が来れなくなったり、家族に体調不良の人が出たり、
挙句の果てには台風の影響で深夜バスがキャンセルになって
わざわざ上京していたhide兄さんが急遽帰らなければならなくなったりと、
様々な問題が発生したわけですが、いみじくもウィル・ホランドが言っていたように、
Typhoon won't stop Us ということで、台風ではクァンティックも止まりませんし、
見ている我々も止まりません、いや、止まれません、あんなの見せられてしまうと。
不惑の歳を越えている私ですが、周りの迷惑を顧みず、
もう我を忘れて飛び跳ねておりましたよ。
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バンドで来ることはアナウンスされていたものの
メンバーが今ひとつ不明だったのでどうなるものか?と思ってもいたのですが、
ありがたいことに、私が一番見たかったニディア・ゴンゴーラがいたので、
もうそれだけでも最高!なわけですな。
もうね、ステージに立つだけで、花がぱっと咲くような、色彩が鮮明になるよう。
圧倒的なオーラがありながら、可憐な空気も振りまいて、
カメラマン席の石田さんもかぶりつくてなもんですよ。
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髪が長かった頃のニディアさま

ダンス、というより、細胞一つ一つのキレが素晴らしい。
もちろんタフでいて、哀感もある声の響き、
体全体から生命感や躍動感が洪水のようにあふれ出す、
その様子を目の当たりにしただけで、心から満足したのですね。
歌って踊る姿を見ていると、涙がにじんできましたよ。
それにしても、アンコールでの観客を巻き込んだアカペラは本当に圧巻でした。
一緒にライブを観にいったミスター・Pにコメントを伺いましょう。

私:われわれみんな、ニディア嬢にヤラれてしまったわけですけど。

P:良かねえ。たまらんばい、あの体の動き。
  あの尻にだったら、一生敷かれ続けても良かばい。
 
うんうん、私も分かるよ。
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ニディア嬢だけで完全にKOされた我々でありますが、
会場を笑顔でグルーヴさせる達人、ウィルソン・ヴィヴェロス!が追い打ちを。
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カリ出身のパーカッショニストはもうずっとクァンティックと絡んでいますが、
特にティンバレスでの暴れっぷりはもう完全に私の理想郷ですね。
60年代からコロンビア音楽を支え続けている人なので、当たり前なんですけどね。
一撃一撃がもう必殺技のようなレベルで、これは完全に世界遺産の一人かと。
そして、ほとんど言葉が通じていないのに、
勢いで気持ちを通じさせる、その気質もまた素晴らしい。

サックスやフルートをループさせてダブ化に貢献していたのは、
シルベスター・オニーエイジアカ(読みは合っているかどうか分からない)は
テキサス出身なんだけど、なんとプリンスのNPG出身ということで、
これまた驚きのコネクションなんだけど、個人的にはサックスよりも
音像の変化が激しいフルートのほうが燃えたかな。
ちなみに、お前楽しんでいたな、と私のことを認識してもらえていたのが
かなり嬉しかったのであります。
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コーラスとシェイカー系を担当していたアジザさんは
今のところフルネームが不明で、手元にあるクァンティックの関連の作品にも
名前が見つからないのですが、コロンビアの郊外から直送されたような
天真爛漫な、良い意味で垢抜けないアクションが
見ているこちらの心をほっこりさせて、これもまたいい!
(ヴィヴェロスさんより、アジーザ・アリさんだと教えてもらいました)
一緒に観ていたケンドリックス君に感想を伺いましょう。

K:うちの娘達もあんな感じに育ってくれたら、父親冥利に尽きます。


で、肝心のクァンティックakaウィル・ホランドは、ギターやアコーディオンを弾きつつ、
手元の(よく見えなかったが)ミキサーやラップトップをいじりつつ、
PAに向かって音の抜き差しを指示するという神業のようなステージング。
今回はベースも鍵盤もドラムもいなかったので、その音を出しつつ、
演奏を重ねていくスタイルなのだけど、出音があんなに生々しいのは本当に物凄い。
元々職人肌のDJ/トラックメイカーとして有名だったことを差し引いてもね。
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ギターは、やはりカッティングでしょう。
アフロ成分濃厚な各国音楽の美味しいところを消化していて、
それだけをご飯がお変わりできますね。
サンプルして延々とリピートしたくもなります。
でも、アコーディオンのほうが燃えるかな。
アニバル・ベラスケスの師事しているだけあって、ガツンと来ます。
(アコーディオン弾きながらジャンプするのは大変そうだったけど)
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あとは、やっぱり音全体に対する気の使い方や肝になる音への集中力かな。
DJやっている時はミキサーの抜き差しでおいしい音の肝を抜き出して
私たちの食卓に出してくれる人ですが、
その強みや魅力はライブの現場で更に強調されますね。
もう見ているこちらはなすがままですね。
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ということで、この写真に頭が写っているプリマクさんいわく、
健やかな成分ばかりで成り立っているライブは爆発して最高だったわけですが、
今回の5人編成でこの凄さだったら、もしフルバンドでのステージになったら、
一体どうなるの?って話ですよ。
一日でも早く、フルバンドで戻ってきてほしいなぁ。
(見ることが出来なかった人もいなすしね)
ベースはフェルナンド・シルヴァ、ピアノはアルフレディート・リナレスでね。
というか、オンダトロピカで来てくださいよ!
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今回のセットリストはこんな感じ!
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メンバー全員のサイン付き!これは物凄く嬉しい!
こちらはドーナツ盤。グッドヴァイブレイションの連鎖なのだ!
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by zhimuqing | 2014-10-14 00:28 | Funkentelechy | Comments(4)
Commented by hide at 2014-10-14 04:18 x
山頂を目の前にしながら下山を決断できてこそ一流の登山家と言うものです。この度はご迷惑をおかけしました。お詫びに「クァンテック、観れなくて悔しいセレクト」をお送りしときます。
Commented by zhimuqing at 2014-10-14 12:06
>> hide兄さん

お疲れさまでした。
無事に下山?出来たようですが、昨日は残念でしたね。
こちらも色々ご迷惑をおかけしました。
お預かりしているブツもプラスアルファで見つくろっておりますので、
近々お送りいたします。
クァンティックは次回一緒に行きましょう!&次回上京時には我が家にも是非!
Commented at 2014-10-23 23:27 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by zhimuqing at 2014-10-24 01:13
>> SB1さま

おお、こんなところまで!

実は名前の紹介はあったけど、Sly5thAve等とは言っていなかったので、
そういう意味では、やや悔しい思い?もするのですね。
フルートの時に特にPAが(クァンティックの指示で)ダブ処理するので、
その辺りにかなり興奮しましたが、実はニディア嬢とアジザ嬢に夢中になっていて、
ニディアは俺のヨメ的な感じで盛り上がっていたので、
その辺りの思慮?の浅さも反省材料?です。

徳利さんを倒しに行きたいけど、体重がどうしても絞れず、
募集要項を満たせないのがなんとも残念です、はい。

ということで、ではでは!
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