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全身総毛立つ!

ということで、スターフェス2014。基本的に野外の大型音楽フェスには興味がないので、ATCQが来ても、アウトキャストが来ても観に行くことはないのですが、現役最強ファンカティアーであるエリカ・バドゥ、しかも5年ぶり!となると、話が全く別なのだ。当たり前ですが。
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もうね、出てきた瞬間の圧倒的な存在感ね。バンドの演奏が始まって10分近く経っての登場ですが、一気に持って行かれますね。ワンピースでいうところの覇王色の覇気ってのは多分ああいう感じなのじゃないのかな。鳥肌が立つどころではないですよ、全身が総毛立ち、涙腺崩壊。チャカ・カーンからの流れをもろに感じさせる、生で見ないと絶対に分からない、爆発的なヴォーカル。そうそう、これこれ!久しぶりに生で聴いて、全身の細胞が一気に覚醒していく音が体内から響いてきます。
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問題です、私の頭はどれでしょう?

フルバンドを連れてきたとの触れ込みですが、ここ最近のステージ(Youtubeで確認したのだ)と同じく、ドラム、ベース、コーラス×2、キーボード×3 パッドとサンプラー2。キーボードの二人はMacに繋いでいた模様。
つまり完全にヒップホップ仕様での編成で、まあこういうフェス向けの編成とも言えますね。
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なので、バンド全体としては前回の方が凄かったと思うが、今回はサンダーキャットが全面に出ていて、これがまた凄い!
親分とスーパーベースの組み合わせとしては、1970年のJBとブーツィー以来のコンビでしょう。完全にベースがバンドの音を引っ張るところも似ているが、しかし、ある程度好き放題にグルーヴを任せていた当時のJB’Sと違い、ヒップホップを完全に通過した音楽だし、しかも磁場を掌握するのに長けたエリカ・バドゥですから、全体を歌がガチっと押さえている様子が強烈で、その辺はやや印象が異なるかな。(そういう意味ではカサンドラ・ウィルスンにも近いかも)
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いくらでも弾けるのに、必要最小限の音しか出さないサンダーキャット。そのフレーズ、そのノリ、猛烈にカッコいいですね。惚れました。

まあ、なんといってもオープニングでの圧倒的な掴みが強烈であとはもう私を含め、観客は為すがままだったのだが、
“The Healer/Hip Hop”の後半を完全なハチロクに変えて西アフリカのギター風フレーズをサンダーキャットに弾かせるという新しい技に大コーフン。この路線も更なる探求をお願いしたいですが、それにしても引き出しの多さにも改めて驚きますね。
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エリカ・バドゥは完全に自分の世界を表現したステージを繰り広げて、一見完全に演じきっているというか、クールに見える場面が多いが、以前も感じたことだが、隙間から滲みだす素顔が実にチャーミング。この辺も実はこの人を無敵のファンクスターにしている部分かな。無類の人懐っこさもファンカティアーの必要条件ですよね。あと、先日ミスターPが使っていたローランドのエレキパーカッション、エリカ・バドゥのと一緒ですね、やっぱり。ずっと取り入れたいと思っていたあの技は早速取り入れなければ。
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1時間の持ち時間の中で、私なんかは魂抜かれた状態で小ぶりの雨も全く気にならず、あっという間にライブが終わったわけで、もちろん内容には大満足。後ろの方でアリガトーって叫んでいるお兄さんいたけど、その気持ちも良く分かる。

でも、贅沢言っていいかな?やっぱり短すぎるかな、時間が。この素晴らしい1時間の為に1万円払うのは高いとは思わないけど。5年ぶりの来日で1時間は短すぎるよー!あの時は猛烈に歯が痛かったし。ホールで3時間ぐらいじっくり聴きたいよね。
ドラムの音もやや軽めだったしね。で、まあ、野外のフェスで転換が45分しかない中で、あれだけのセッティング出来るだけでもの凄いのですけどね。
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ファンクの使者だから、腕の言葉は平和、光、愛!イエス、その通り!
噂では物販コーナーへまさかの光臨とのことで、ウーム大失敗!

私の好きなヴィデオを2本ほど!



当時の恋仲のコモンとの共演。今日私の後ろにいた女性3人は旦那のコモン、来ないかな?と言っていたけど、正式に結婚したことはないはず。ちなみにコモンは未練たらたらとの噂。(その気持ちはよく分かる!)



このヴィデオほど、ヴァイナル愛に溢れたものがあるだろうか?全部分かるのが嬉しい!ラストも最高!

by zhimuqing | 2014-09-21 02:59 | Funkentelechy | Comments(0)
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