要はかっこいいということです

ダン・ヒックスの傑作≪It Happened One Bite≫の中でも特に好きな曲に"Boogaloo Jones”という曲がありますが、ブーガルー・ジョーンズと言えば、ソウル・ジャズを代表するギタリスト。まあ≪It Happened・・・≫はもともとアニメ映画のサントラなので、そのアニメの登場人物なんでしょうね。歌詞を読んでもまったく関係なさそうだし。

で、そのブーガルー・ジョー・ジョーンズはプレスティッジでの諸作がソウル・ジャズの名盤として名高いギタリストな訳ですが、90年代のレアグルーヴの文脈の中で再評価された人なので、もう一つ王道の人とは捉えられていない感もありますが、個人的には、グラント・グリーンとかウェス・モンゴメリーとかよりもその音楽的には、好きだったりするのです。
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それにしても、ソウルとジャズとファンクの狭間にいるギタリストは皆さん、芸名かもしれないが、名前がかっこいいのは何故なんでしょう?コーネル・デュプリー、フィル・アップチャーチ、デイヴィッド・T・ウォーカーから、このブーガルー、メルヴィン・スパークス、オドネル・レヴィまで有名どころからそうでもない人まで、どいつもこいつも字面だけでもかっこいい!やはり名は体を現すと言うのは本当なのかな?

それはさておき、ブーガルー・ジョー・ジョーンズのプレスティッジのアルバムはメンツも固定していて、よく言えば安定した出来、悪く言えばどれも同じなのですが、ドラムがパーディー、ベースがジミー・ルイス、オルガンがソニー・フィリップス、サックスがラスティ・ブライアントかグローバー・ワシントン・Jr。まあ、悪くなるはずもない面子ですな。グローバー・ワシントンも後に大ヒットしたフュージョン路線に比べると、バリバリとコテコテでカッコイイですね。
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このジャケは結構好きです、はい。

ただパーディーは歌もののバックではあまり感じないけど、ソウル・ジャズのバックで叩く時は結構全体の密度が緩めで、ややシャキシャキ感が足りないようにも思えますね。個人的にはやはりハンフリーの方が好みかな、やっぱり。とはいえ、バスドラの突っ込みとスネアのモたる感じ、そして必殺のハイハット裁きはこの人しか出せない味わいで、やっぱりかっこいいのではありますが。

プレベを弾くベースのジミー・ルイスは過小評価されている人ですね。カウント・ベイシーのビッグバンド出身らしいけど、まったくそんな空気を感じさせないコテコテなノリで押し通すのが素晴らしい。これと言って特色のないシンプルなフレーズをグニグニと弾くのですが、実はタイム感とか音符の置き方が実にかっこよく、それこそ他であまり味わえない。指のタッチ、もっと言えば、指の腹の皮膚の柔らかさとか、指が弦に触れている時間とか、弦に対する角度とか、そういう諸々の秘奥義的なものが含まれていると思うのですが、その中身が分かれば私も苦労しない訳で、世界は広くなぁと遠い目をしてつぶやいたりする訳ですね。

他のベーシストで言えば、JBのバーナード・オーダムなんかも少し似た感覚があるように思いますけど、どうでしょう?同じJB系ではスウィート・チャールズとかティム・ドラモンドなんかからはまったく感じられない、8分音符をリズムにすっと乗せていくような感覚。最近の人だったら、サディーク師匠ぐらいかな。

それにしても、オーダムの評価の低さには驚くばかりです。60年代中盤のJBではベースが弱い等と書かれているのを良く見ますが、あんたら、一体どこを聴いているのか?耳の穴かっぽじって聞いて見ろ!等と小1時間、問い質したい気持ちになりますね。


・・・おっと、ごめんなさい、取り乱してしまいました。主役はブーガルー・ジョーンズでした。
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同じフレーズの繰り返しも多いし、フレーズのバリエーションも決して多くない。垢抜けてもいないし、むしろ野暮ったい(ルックスも含め)ギタリストですが、コトは、必殺技をどう捉えるか?どう楽しむか?と言う問題であるわけですね。例えば、ウーマックとかKCヘイリーのあの節回しが出た瞬間、分かっちゃいるけど、私は毎回ぐっと来るわけで。まあ、霧島の出し投げのようなものと考えると分かりやすいかな?同じ小手投げでも魁皇のそれと久島海のそれでは盛り上がりも違うわけで、分かってくれる人だけ分かってもらえれば良いとまあ、そんなものですね。個人的には琴奨菊のがぶり寄りみたいに下品な感じではないと思うし。


・・・すみません、また取り乱しました。分かりやすく例えるつもりが、まったく関係のない方向に。

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テクニック至上主義とは対極にあるブーガルー・ジョーンズということで、ぐっと来るか、来ないかはその人次第。全体の空気をどう感じて、どのように必殺技を繰り出すか、どう色付けするか?そういう視点で聴くと、この人はとても黒光りしていると思うのですね。メロウな曲での華麗になり過ぎないイナたいフレーズ、
時にアップのダンサーでの回りきらない指使い、そして二周ぐらい回ってもしかしたらカッコいいのかも?と思わせるルックス、愛すべきモロモロに満ち溢れているではないですか!夏の夜中にかけると実にカッコいいことを強調しつつ、明日の仕事もがんばりましょうということで、ではでは。

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よくよく考えると、サディーク師匠はそっくり。ブーガルー・ジョーンズを意識しているのかな?はるかにオシャレですけどね。一回本人に聞いてみたいですね。
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by zhimuqing | 2014-07-24 01:28 | Blues 4 Terapin | Comments(0)
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