アッパーデッキ、羨ましすぎる!

ワールドカップのおかげで寝不足が続きますね。
12時間の時差というのは困ったもので、
夜中に試合があるとなると、ついうっかりテレビを観てしまうのだ。
特に今回は逆転ゲームが多い(=面白い)ので、
意志の弱い私には抵抗は無意味になってしまいますね。
それにしてもメキシコvsブラジルは本当に面白かった!
なんだか別のスポーツ見てるみたい。
みんな凄かったが、特にオチョアは凄かった!
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さて、ブラジルの歌で誰でも知っている有名な歌といえば「イパネマの娘」。
なんでもイエスタデイの次に世界でカバーされている曲らしい。
一番有名なアストラット・ジルベルトのバージョンは
コアなボサ・ノヴァ好きの間ではあまり評判が良くないが、
個人的にはシングルでカットされたジョアンのパートのほうが良いとも思うけど、
アストラッドのパートだってポップで良い出来だと思うのですが、どうでしょう?

いずれにしても、美少女への届かぬ想いを郷愁たっぷりに、
しかし湿度は抑え目に表現した名曲なわけですが、
この全方位で爽やかな曲をリーヴァイとその仲間が歌いこむと、
不思議や不思議、濃厚な豚骨ラーメンのようになってしまうのですね。

そんなわけで暑い夏には熱い歌で対抗しようではないか!ということで、
66年、地元デトロイトのThe Roostertail's Upper Deckでのライブ、
熱く歌いこむのはフォー・トップスですよ。
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フラッシュ・ディスク・ランチでなんと300円で購入。
ジャケットは本当にカッコいい!

アッパーデックといえば、テムプスの66年の大傑作ライブの会場ですが、
当時のモータウンの御用達のライブハウスだったのかな?
夢のような場所だな。タイムマシンを入手した暁には必ず寄ってみよう。

テムプスの盤と比べると、良くも悪くもトップスのカラーが出ていますね。
いつでも、どこでも、どこからでもリードが飛び出しそうなテンプスと違って、
熱く(暑苦しく)歌うリーヴァイ、良く言うと控えめな、悪く言うと影の薄い3人。
ジャジーな曲になると、実に見事なハーモニーを聞かせるのですが、
どこまでも端正で綺麗なジャズ経由のコーラス。
素晴らしいけど、後のグループものに繋がるスタイルではないな、やっぱり。

メロウなバラードではどうしてもポップ寄りになってしまい、
またこれといった熱いヒット曲もないこともあり、
カバー中心でわりと地味な印象になってしまいます。
観客の合唱率も低いしね。
(客のあしらいもテムプスのほうが上手いかな)

とはいえ、トップスの目玉はアッパーなダンサー曲。
脂の乗ったリーヴァイの歌、本当の意味でのクラシックな名曲群、
スタジオ録音よりもずっとワイルドな(雑な)バッキングとあいまって、
熱いを通り越した荒くれもの状態になっていて、これはこれでいい感じ。
ライブのパフォーマンスとしてはテムプスのほうが完成度高いけど、
でも、まあこういう感じもいいですよね。

サウダージな気分が皆無なイパネマの娘も美しいですが、
一番笑えるのがスプリームスの「恋はあせらず」ですね。
ダイアナ・ロスが歌うオリジナルは、母親が娘に優しく教え諭す感じだが、
リーヴァイが歌うと、これはもう押し付けがましいオヤジの説教の図。
しかも親子でも親戚でもない近所のオッサンが
通りがかりの女の子を捕まえて説教している絵が浮かんでしまう。

もう一つ言わせてもらうと、この時のリーヴァイは明らかに歌詞を覚えておらず、
うなったりガナったりのソウルフルなごまかし方で乗り切ろうとしていて、
これがまた、説教を試み、小娘に反論を食らったオッサンの図を思い起こさせて
たいそう味わい深いのだ。
まあ、ムスメに反論を食らう図はそのうちヒトゴトでなくなりそうだし、
私もこういうソウルフルな反論方法を覚えておくべきなのかもしれませんね。
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裏ジャケにはスプリームスの姿も見えるが、MCではマーヴィンに触れているし、
多分一緒に3組か4組まとめてライブをやっていたものと思われますね。
ラスト前のI Can't Help Myselfではダイアナ・ロスやマーヴィンが一節歌うし、
ラスト前でマイクを取って盛り上げる人ももしかしてマーヴィン?って感じだし、
やっぱりこの時にクラブで見ていた人が羨ましいすぎますね。
それにしても、マーヴィンに対する嬌声が物凄い!
これも同性として別の意味で羨ましい!
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by zhimuqing | 2014-06-19 00:28 | Funkentelechy | Comments(0)
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