もてなしの心で人情の桜吹雪だ!

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Jr. Walker & The All Stars ≪A Gassssssssss≫
少し前に下北沢の名店、フラッシュ・ディスク・ランチで購入した
3枚2000円のLPのうちの1枚。
ちなみに同時に購入したのが、ティンバランド関係の名盤Playaと
ザ・タイムのセカンド(最高傑作)なのですが、この変な取り合わせに
椿さんから、守備範囲広いですね、と言われ、なんだかいい気分でした。
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ちなみにそのとき探しに行ったのは、実はレイ・チャールズのアルバムなんですが、
そのアルバム、椿さんいわく、店頭でかけ続けていると、
最近結構人気が出てきた、とのことで、まあ気長に探すことにしましょう。
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下北沢がもっと近くにあればいいのに!
いや、逆だ、適度な距離で助かっていると言うべきか?

で、ジュニア・ウォーカーですが、≪Shotgun≫以外のモータウンでのアルバムは
まったく再発される気配もなく、ここでもよく嘆いていたものですが、
LPを買えば再発なんて待つ必要もなく、モータウン初期のアルバムとは違い、
プレミアも付いていないし、なかなかいいもんですな。
カットアウト盤でもまったく気にならないし。

で、ジュニア・ウォーカー、「モータウンでは異色の野卑な魅力」と
よくモノの本にはと書かれていますが、それだけで片付けられるには
魅力的過ぎるというか勿体ないミュージシャンですな。
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ブピィィー、ブゥルルルル、ピーとブロウしまくるサックスといい、
やや高めの声でシャウト気味に投げてくる歌といい、
どうしてもスピーカー、というより音から滲み出てくるのは、
人懐っこさ、愛嬌、もてなしの心、そして人情といったもの。
脂ぎっているようで、しっかり蒸しを入れて余分な脂を落とした、
馴染みの定食屋でのマスターのお得意料理のようなもの。
聴いている私も当然とほっこりと。
道を踏み外した若い衆にはきっちりと指導も行うし、
不義理を行い、長く連絡が取れなかった知人にも気さくに振舞う、
桜吹雪も良く似合う熱いオヤジの姿、ある意味理想的なのではないか。

製作は当然ジョニー・ブリストル。
本人いわく、セッティングしさえすれば、ウォーカーが勝手に燃え上がるので
楽なもんだった(一部意訳アリ)とのことだが、前年からヒットが続く中で
ウォーカーの気合と体力と技のキレ、それぞれが十二分に充実、
全ての曲が聴きモノであるといっても、過言ではない。
カバーも多い(ヘイ・ジュードまである)が、そこも兄貴の勢いで
軽くぶっ飛ばす。

ちなみにシングルになった冒頭を飾る"Do You See My Love”は
ジョニー(・ブリストル)&ジャッキーの62年のトライファイ・レーベル時代の焼き直し。
焼き直しと言っても、オリジナル・バージョンでも演奏を担当していたのは、
ジュニア・ウォーカー&オールスターズだったのが面白いな。
これはウォーカーの最後の大ヒット曲になったのであります。

やはりこの時代のウォーカーは良いみたいだ。
とりあえず、安値でコツコツと集めていくしかなさそうですね。
それにしても演奏陣のクレジットが良く分からないのが、やや残念ですね。
LPを見てもアレンジャーの名前やカバー・アートの担当者の名前はあるのに、
肝心のオール・スターズの写真はおろか、名前すらもない。
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演奏は、基本ジュニア・ウォーカー&ジ・オールスターズで完結しているのか、
それともファンク・ブラザーズが関与しているのか?
私は後者だと考えているのですが、どうなんでしょう?
クレジットがないのは、当時の音楽界では当たり前なのだけど、
後世の愛好家としてはまったく困ってしまうのだ。

ちなみにグラフィックの担当者の名前がきっちり載っている(苦笑)だけに、
ジャケットはイナタクもポップな感じがあって、なかなか楽しい感じですね。
ガソリンスタンドのオイル・メーカーを意識したデザインが可愛らしくて、
バッジにしたくなるほど。
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あと、内袋が大変面白い。
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モータウンのファン・クラブの案内がプリントされているのだけど、
2ドル払えば、好きなアーティストのグッズがもらえると言うことで、
サイン付きのフォト・ポスター、モータウン・メモパッド、フォト・スタンプス、
オフィシャル・メンバシップ・カードに加え、謎のアクションフォトなんかも
貰えると言うことで、私だったらどうしましょう?
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ラフィンとスモーキーとスティーヴィーとジャクスン5とマーヴィンで、
2ドル×5=10ドルだな。いや、いかん、グラディスは欠かせない。
いや、ラフィンがいなくてもテンプスも欠かせない、
ダイアナ・ロスを削るのも意味不明だ、等等と妄想を膨らませるのに最適ですね。
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別途オーダーできるグッズも興味深いブツ、妄想グッズがいっぱい。
モータウン・ブックカバー(40セント)、モバイル・キット(1ドル)も楽しそうだけど、
やっぱりこれですよね、コレクターズ・アイテムと銘打たれたLife-Size Portraits。
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スモーキーとスプリームスとテンプスの6人を選ぶことが出来るよう。
うーむ、テンプス5人を部屋に並べると、凄いことになりそうだ!
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by zhimuqing | 2014-04-05 19:00 | Funkentelechy | Comments(0)
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