ラフィン系こそ!

60年代のデトロイトは本当に怪物のようなシンガーがゴロゴロいて
当時のシーンを想像するだけで気絶しそうになるのは
私だけではないと思いますが、やはりその中心で輝くのはモータウン。
技のキレで魅せるマーヴィン、抑制の中に秘めるパッションのスモーキー、
説得力溢れる直球自慢のリーヴァイ・スタブス、
そしてポール、デイヴィッド、エディのリード3枚が超怪物級のテムプスと
どの人も物凄い実力、そして隠しようも無い輝きがこぼれおちる、
歴然としたスターである訳ですね。
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やはり凄いな、このメンツ!

モータウン以外でも、剛球使いの地球代表のピケットだってデトロイト発だし、
70年代だったら、LJとロンのドラマティックスとか、
やや地味だけどフューチャーズ(フィリー出身だけど)とか、まあ色々いる訳ですが、
そういうスポットライトがうまく当たらなかったシンガーにも
凄い人がゴロゴロいるのが、デトロイトの恐ろしいところですね。

そんな中で誰が一番凄いか?カッコいいか?というのは、
スポーツではないので決めることが出来ないのですが、
デトロイトならではの身のこなしと教会の現場直送の熱を持ち合わせた、
デイヴィッド・ラフィン系にやはり思い入れが強くなるのは
仕方が無いところですね。
デイヴィッド・ラフィン、ポール・ウィリアムズ、メルヴィン・デイヴィス、
スティーヴ・マンチャ、バリノ・ブラザーズ。
地域は違うがザ・バラッズとかクール・サウンズのリードも同じタイプですね。
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ラフィンは圧倒的に悪そう(実際悪かったのだろうし)なのも魅力だけど、
他の人はひとくくりにされるのを嫌がるかもね。

ということで、スティーブ・マンチャ!
歌の技術もさることながら、聴き手を鷲掴みにする握力?の凄さ、
デトロイト№1に押す人が多いというのも頷ける。
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マンチャ、ろくな写真が残されていないのも残念だ。
これではDS9のオドが変身したマンチャにしか見えないぞ!

先にあげたラフィン系の面々とは声域が違うのだけど、
硬軟自在に使い分けるフレージング、ここぞという時に決めてくれるシャウト、
デトロイトのリズムに対する柔軟な身のこなし、
メロディを崩しながら音と感情を押しこんでいく節回し、
そしてその声の質感には、この一味?に共通して私を夢見心地にさせる
何かに満ち溢れていますね。
これぞハードコアなデトロイト・ソウルの旨みなのだ。

パワーだけで押しこむのではなく、また華麗な技を見せつけるだけでなく、
あえて抑制することで、不器用な男の背中とでもいいましょうか、
そういったものが醸し出される様が素晴らしい。
抑制しても隠しきれないエネルギーで、はち切れそうになる様がいいではないか!
たまりませんな。

さて、このラフィン系の系譜ですが、ディキシー・ナイチンゲールとか
ジュリアス・チークスなんかが原点という話もありますが、
やはり私としては、ラフィンとメルヴィン・デイヴィスとマンチャが
一緒に在籍していたというThe Jaywalkersこそ、その原点だと思いますね。

はっきり言って、今の日本的には、ジェイウォーカーズというバンド名、
完全にどうしようもないバンド名ですが、中身は凄まじいですね。
ラフィンとメルヴィンがドラムをかわりばんこに叩き、
マンチャがギターを弾き、それぞれが歌うという世にも恐ろしいバンド。
マンチャとエドウィン・スターとJJバーンズのホリデイズという
凄い組合わせのグループもあったようだが、それすら目に入らない凄い面々。
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メルヴィンも写真が少ない!
これは先日購入して少しずつ読んでいるデトロイト本からの抜粋。

10年遅ければ、物凄いファンクバンドになっていただろうし、
2,3年前後にずれていても、物凄いグループになったと思うのだけど、
何かが上手くいかなかったのでしょうね。うーん、実に観たかった!
録音が残っていないのはしようがないけど、せめて写真、
3人が一緒に写った写真、誰か持っていないのかな?
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by zhimuqing | 2014-02-20 23:28 | Funkentelechy | Comments(2)
Commented by けんどりっくす at 2014-02-21 21:48 x
Jaywalkersきいてみたいいですねーー
Commented by zhimuqing at 2014-02-21 22:01
>> ケンドリックス君

書き忘れたけど、ジェイウォーカーズ、他のメンバーも凄くて、
ジミー・ラフィンは有名だけど、もう一人のギターがコーネリアス・グラント(テンプスのバンドマスター)、
ベースがメルヴィンとかといっしょに8th Dayをやってたトニー・ニュートン。
歌は勿論、音も物凄かったはずなんだよねー。
うーむ。
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