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背中を優しく後押しする

デトロイト出身の名ドラマー、リッキー・ローソンが亡くなった。
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ファンク・ブラザーズの名アレンジャーとして名高いポール・ライザーの甥で、
小さい頃から伯父さんについてモータウンのセッションを見に行っていたらしい。
と聞くと、激しく納得できる、あの素晴らしいドラミング。

75年、21歳の時にスティーヴィーのバンドのオーディションに合格し、
その後ロイ・エアーズのバンドにも参加。
で、その後はあっという間に超売れっ子ドラマー!

個人的には、マイケルのBADツアーのドラマーとしても記憶しているが、
なんといっても、アニタ・ベイカーのバックでの素晴らしい演奏に尽きる!
打ちこみ全盛の時代にあの絶妙な人力ドラミングが果たした役割は、
トニーズ以降のネオ・ソウル勢の活躍にも確実に影響していると思うし、
ATCQ以降のふくよかな低音のミキシングにも与えた影響も大きいと思う。

でも、そんな理屈っぽいことよりも、まずその音が気持ちいいんですよね。
歌を絶対に邪魔せず、でもしっかりと盛り立てる。
でも、歌い手の背中を優しく後押しするドラム。
派手な技なんかいらないね。
今思うと、高校生の時にあのドラムをCDで毎日聴いていたのは、
とてもラッキーだったな。私の耳と細胞と人生を豊かにしてくれた音。

結構日本にも来ていたと思うのだけど、観に行かなかったのは
本当に失敗だった。後悔先に立たず。
生で動くローソンを見ることは敵わなくなってしまった訳ですが、
でも、残した音源はいっぱいあるからね。
これからも、私の心に滋養を与えてくださいな。
RIP!
by zhimuqing | 2013-12-19 23:28 | Make Me Wanna Holler | Comments(0)
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