10年前の秘宝発見!

Hide兄さんから頂いたGENO YOUNG の≪The Ghetto Symphony≫、
これがなかなか唸らせる内容で、驚きました。
2004年の隠れた名盤。少なくとも私の視界からは完全に隠れていたな。
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このジャケはなかなか手が出ない。
hideさんも良く見つけたもんだ。

なんでもエリカ・バドゥの大名曲“Orange Moon”の作曲者の一人で
バックグランド・ヴォーカルもとっているのだけど、全くノーマークだった、
ヤングは大学卒業後、いきなりの仕事が“Orange Moon”。
なんともいきなり物凄い仕事だな。

ブックレットによると、ンデゲオチェロに影響を受けたという
オープニングでの強靭なリズムのテクスチャーで一気に引き込まれる。
アルバム前半はマルチプレイヤーであるヤングの独壇場で進行するが、
ベースを軸に精密に構築されたトラックは無駄な音を削ぎ落しているので、
集中して聴いていないと、気持ちの良いBGMとして流れてしまうが、
実は細部まで磨かれていて、じっくり聴いてみると、色々と発見があって
飽きさせませんね。
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グルーヴを包み込むような歌にはこれといった特徴や癖はなく、
例えば、フレーズの閃きと伸縮性ではラサーン・パタースンに
繊細な感情の機微や表現力ではマックスウェルに、
底なしのグルーヴと筋力ではディアンジェロに及ばない訳ですが、
そのような最高レベルと比べること自体、まあ無謀というか無茶ですね。
バックの音、特に歌に呼応したように絡んで来るローズの音と共に
男前で優男風な整った響きと筋肉のしなる躍動感も感じさせて
結構良いのではないでしょうか。
ハイスクール時代からの知り合いであるエンダンビを含む、
バックコーラスの付け方もキレがあるし。
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アルバムの中盤以降はエリカ・バドゥ繋がりなのでしょう、
Braylon LacyやGino Iglehartが参加していて、
リズムのうねり具合が更に増していきます。
ヤング一人で録ったジョージ・ベンソンのカバー曲のスタジオ版M⑤と
そのライブバージョンM⑨を比べると、その差は歴然。
特にBraylon Lacyのベースは流石に絶品で、
聴いていると居ても立ってもいられなくなり、ベースを合わせて
弾いてしまい、翌日寝不足になってしまうという、困った展開ですね。

ということで、全く知らなかったジーノ・ヤングさん、
これは素晴らしい逸材。個人的にはラファエル・サディークと
共演してもらいたいかな。
無名の状態でフックアップするエリカ・バドゥの嗅覚も凄いけど。
2010年に出ているらしい最新作も早めに聴いてみることにしよう!
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ジャケはこっちの方が好き!

それにしても、2004年はジル・スコットのセカンドを筆頭に、
シーローとサディークの2枚目、ラサーンの3枚目、ケリスの2枚組、
ヒップホップでもドゥームにゴーストフェイスと、それぞれのキャリアの
ピークのひとつに数えられそうな珠玉の名盤が連発されていたので、
このアルバムが埋もれてしまったのも仕方ないのかな。
さすがにその辺のレベルのアルバムに比べると、分が悪いしね。
まあ、しかし私の趣味というか好きなアーティストやアルバムは
この頃から全く変わっていないようですね。
全く成長しないというか、なんというか。
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by zhimuqing | 2013-12-12 01:28 | Funkentelechy | Comments(2)
Commented by hide at 2013-12-12 19:28 x
最高レベルの人達と比べてはいけません(笑)以前、麺は?硬さは?と客の好みにやたら細かく対応するラーメン屋でスープこってり豚骨 ちぢれ太麺の硬茹でを注文したのでした。(ワタシの最高レベル)…さすがに、コレはまずいとジャケ写を変え販売したP-vineさん、正解です。
Commented by zhimuqing at 2013-12-13 06:32
>> hide兄さま

たしかに最高レベルと比較してはいけないですね。
でも、例えばリンデン・デイヴィッド・ホールとかミュージック・ソウルチャイルド、
もしかしたらエリック・ベネイと比べる分には問題ないかもしれないですよね。
いいもの、教えていただきました。

ジャケ、日本盤は違うのですね。というか、Pヴァインは流石です。
セカンドも近々購入するつもりですが、買いたいCDが山ほどあって、
いつになるのかは今のところ、分かりませんね。うーむ。

あと、ラーメンには特にこだわりが無い私ですが、
最近ツケメンが美味いと思うようになってしまいました。
ま、どうでもいいことですが。
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