これは圧巻だ!

昼休みに職場で私とソウル談義を繰り広げるソウルマニアのディグ氏、
私が正体を見破って以来、CD等の貸し借りをしているのだが、
先日「なぜかダブっていたので、これはあげるよ」と渡されたCD、
これが相当凄いっっ!
数年前にCD化されたThe Balladsの≪The Gift Of Love≫。
e0147206_2332283.jpg
甘茶ソウル好きの人が推奨するグループ、しかもレアなブツというのは、
レアなだけで内容が伴っていないものがとても多いので
個人的にはあまり信用していないので、このバラッズもスルーしていたのだが、
これは全く認識違いでした。バラッズ、素晴らしい!
歌、曲、演奏の三位一体、全て粒揃いで、なかなか見当たらないレベル。

バラッズのCDはどちらもPヴァインから2枚出ていて、
70年代のシングルを集めた≪Confessing the feeling≫も
凄いものらしく、これまたマストなブツのようだが、
この≪Gift…≫は68年の幻のアルバム+60年代のシングルを合わせたもの。
個人的に60年代のソウルにお熱を上げている今、
私にはこっちがバッチリ来る感じです、はい。

69年のアルバムは作曲者を見ると、ミッキー・スティーブンスや
クラレンス・ポール、ウィリー・ハッチ、リオン・ウェアという名前が並び、
錚々たるメンバーというか、これはモータウン西海岸のスタッフそのまま。
モータウン曲をカバーしている3曲を入れると、
このメンツの曲が全12曲中9曲を占めているし、
ほぼモータウンに近い演奏を展開するバックもこの流れだと
レッキング・クルー(アール・パーマーやキャロル・ケイ)が担当していそう。
まあ、ほぼモータウンものといってもいいのではないでしょうか?
e0147206_23345745.jpg
ヴォーカル陣も実力派揃いで、リードを取っている人は多分3人いる。
デイヴィッド・ラフィン-のような声のバリトンがいて、
流石にあそこまでの味わいの深さはないものの、ラフでタフで美しい。
それにしても当時のラフィンの影響力の大きさに驚きますね。
一回このラフィン系を集めたCDを作ってみようかな。
一曲だけ歌うテナーのリードもなかなかの実力派だが、
このグループにいると、少し押しが弱い感じ。(でも悪くない)

が、しかし本当に凄いのは、メインでリードを取るレス・パーマー。
漲る筋力を感じさせる張りのある喉だが、かすかに混じる燻した様な風味が、
他で得がたい味があって、実に素晴らしい。
破綻一歩手前のところまでギリギリと攻めつつも、
芳醇な味わいを損なわない。
高音でスクリームを決めるところはG.C.キャメロンを髣髴とさせるが、
もう少し安定感がある感じかな。
(なんだかウイスキーの表現のようだ。hisonusさんにコメント貰うべきか?)
e0147206_23365425.jpg
こちらは70年代の曲を集めた≪Confessing・・・≫。
どの人がどの声なんだろう?

アルバム12曲、それにシングルと未発表曲9曲の全21曲の中には
ドゥーワップの香りを残す曲、良い時のテンプスを思い出す曲、
リオン・ウェア印が早くも付いているメローな曲があるが、どれも良い。
個人的には、冒頭を飾る圧巻のM①や苦味が甘さを引き立てるM②、
タイトルナンバーのM⑦、メロウなM⑧あたりが特に好きなのですが、
ファビュラス・バラッズ名義でのシングルもやや荒っぽい演奏を含め、
味わい深く、60年代のソウル系、特にコーラス・グループのアルバムとしては、
後から加えられた曲を含め、トップクラスに入るのではないか?

既に廃盤になっているで、今回の私はかなりラッキーなのだけど、
これはキッチリとカタログに残しておくべき音楽ですね。
Pヴァインには無責任に復活させろ!とお願いするわけですが、
その前に≪Confessing the feeling≫を早く買わないといけないですね。
ということで、街で見かけたら是非とも捕獲をお勧めします!
e0147206_23383812.jpg
≪Confessing≫は元々このジャケットだったらしい。
こっちのほうがいいのに!
[PR]
by zhimuqing | 2013-11-28 23:28 | U GOTTA FRIEND | Comments(0)
<< ライドォン! くそっ! >>