個人的な新発見2つ

先日ブックオフで250円で売っていたドラマティックスのCD、
初期のスタックス時代の名盤の誉れ高いライブ盤ですね。
初代のリードのウィリアム・ハワード(ウィージー)時代が実質6曲、
2代目のL.J.レイノルズも2曲歌っているという、豪華極まりない布陣。
ウィージーのほうが72年、L.J.のが73年。
88年に初めて発売された時は随分話題になったそうで、
このCD聴くためにCDプレーヤー買ったマニアもいたらしいです。
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恥ずかしながら、このアルバム、実は聴くのは初めて。
ずっと聴かなければと思っていたのですけどね。
いやぁ、やっぱりドラマティックス、改めて感じ入ります。
選曲も演奏も、そしてもちろんヴォーカルのパフォーマンスも最高。
コーラス・グループのライブ盤の中では最高峰の一枚なのでは?
こういうオーソドックスなもの、どうしても後回しになってしまうけど、
やっぱりきちんと聴いておかないと勿体ないですね。

ウィージーの豪快な歌いっぷりがたっぷり聴けるだけでも満足だけど、
甘味だけでなくて旨みと渋みもあるロン・バンクスのファルセットも
ギリギリと絞り上げるようなL.J.の筋肉質な歌も全部良い。
(ちなみに情けない歌い方をする人が一人いるが、あれは誰なんだろう?)
スタックスの倉庫に埋もれていた音源を引っ張り出して
リマスターとリミックスしたものみたいだけど、
一つだけ難点を言うと、一部の曲で後からコーラスにリバーブというか、
手を入れているのが、やや邪魔くさいかな。
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ウィージー時代のドラマティックス。ガラの悪さが愛おしい!

演奏の音もとてもよく録れていて、特にドラムの音は生々しくて
臨場感に溢れているので、これも手を加えたのかと思ったりもしたのだが、
ギター以外は手を入れていない模様。
(ワイルドに弾きまくるギターは多分オーバーダブでしょう。)

実は2点ほど驚いたことがあって、まずドラマティックスと言えば、
この曲!の”Whatcha see is whatcha get”のイントロで
ファンカデリックの隠れた名曲”Hit it and quit it”が演奏されていること。
オリジナルが発表されたのが71年なんで時代的には合うし、
ドラマティックスはファンカと同じくデトロイトだし、
無名時代はリックティック何かと関係していたしで、
まあ考えてみると、色々と符合することも多いのだけど、
初期のファンカはマイナーで売れなかったというイメージが強いので、
これは結構意外な感じ。

まあ、この録音から20年以上経った後に、スヌープの録音に付き合うぐらいだし、
LJのソロアルバムにはブーチーを筆頭にPファンカーが参加しているし、
80年代にメンバーだったスティーブ・ボイドはPファンク・オールスターズに
参加するぐらいなので、ドラマティックスというグループの根っこに
こういうファンクな魂があるのでしょうけどね。
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そういう時代なのだろうけど、ファンク臭濃厚だ!

で、もう一つ驚いたのが、72年のライブでのドラマティックスのメンバーとして、
Eldridge Bryantと名前が書かれていたことですね。
この人はあれじゃないですか、「俺には牛乳配達の仕事がある」と言って、
ブレイク寸前のテンプスを辞めた人ではないですか!
(あと、ポールをビール瓶で殴ったという逸話もあったはず)
ドラマティックスにエルドリッジ(アル)・ブライアントがいたというのは
他でも全く読んだことが無かったので、これも驚きましたね。
調べてみると、75年に肝臓の病気で亡くなっているのですね、うーむ。
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左上の人ね、アルさん。薄倖の人だったんだな。

まあ、そんなこんなでドラマティックス、私がはじめて聴いたのは
多分91年の秋の今ぐらいの時期だったと思うので、
このこってりとした味わいが実にしっくり来るのですが、
意外に持っていないアルバムがあるので、これから心を入れ直し、
しっかり聴きこんでいきたいと思う次第なのであります。
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20年以上前に入手して今でも聴いている大傑作。
LJの歌いっぷりを聴いた当時高校生のGは呆然として
演歌みたいだと言ったとか言わないとか。

それにしても、この映像の旨みは物凄い。
冒頭のダンス(というか踊りと言いたい)のインパクトも凄いが、
ウィージーのガラの悪さが最高だ。
妙な色合いの衣装も含め、かっちょいい。


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by zhimuqing | 2013-11-21 00:28 | Funkentelechy | Comments(0)
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