懐深いなぁ

ダニー・ハザウェイのボックスは期待以上だ。
音楽性の幅広さ、懐の深さに関して、当たり前のことだが、
同時代では大変突き抜けたミュージシャンだったのだなと、
改めて認識させられましたね。(まあ、当たり前なんですけどね)
同じレベルの人と言えば、スティーヴィーぐらいしかいないな。
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未発表曲とかボーナストラック等はどうしても残り物感が強く、
個人的には面白いものがあまり無いと思っているのだけど、
やはりハザウェイは別格ですね。
発表する側も結構選んでいることもあるのか、
今回の未発表曲はどれもレベルの高いので驚くばかり。
結構期待してはいたのだけど、流石はダニー・ハザウェイ!!と
絶賛したくなります。
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完成度は高いのだが、未発表曲だけに練り上げる直前というか、
ハザウェイならではのミックスに至る前の段階も多く、
色々な音楽から影響を受けたハザウェイの素の姿が窺い知れるのが
また面白いし、楽しくもありますね。

カントリーもジャズもソウルもブルースも全部ここにある。
豊潤な大河が一つの才能の元で混じり合う快感。
同じく極めて革新的な天才レイ・チャールズの言葉を思い出しますね。
「その音楽は私から生まれたものではない。
私より前に生きていた人々から生まれたものだ。
私よりずっと昔から生きていた人々からね。」


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一つだけ惜しいのは、残されたライブの音源が71年の物しかないところ。
ウィリー・ウィークスとデュプリーの名演には文句のつけようがないが、
トルバドールでのアップチャーチも含め、当時のバンドとしては最高峰だし、
音楽史上類を見ない名ライブ盤である事は百も承知なのだけど、
やはりね、ハザウェイとカーティス・メイフィールドの関係もあるし、
私はやっぱり当時のカーティスのバンドをバックに
幻惑のウーリッツァー使いで揺らめきと煌めきを加えながら、
歌いあげるハザウェイが聴いてみたかったのだ。
あっちのソリッドなバンドも凄いだけにね。

まあ、そんな戯言はさておき、改めて、このボックスの凄さときたら!
ディスク1でのベストの選曲(曲順も含め、完璧すぎる!)、
興奮しながら色々妄想をふくらませながら楽しく聴けるディスク2、
別テイクのインタープレイの数々に盛り上がるライブ集のディスク3、
ポップスかと思わせといて、実は漆黒にグルーヴに満ちたディスク4、
これだけ密度の濃いボックスセットというのもなかなかありませんね。
まだ買っていない人はぜひ早いうちに!
買って損はさせません!とハザウェイの威を借りて断言しますよ!
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by zhimuqing | 2013-11-18 00:28 | Funkentelechy | Comments(0)
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