4種盛り、一気に食べてみる

そんな訳でR&Bを数枚ほど。

Jaheim ≪Appreciation Day≫
e0147206_1505840.jpg

デビュー時にルーサー・ヴァンドロスに似ていると評判になったジャヒーム、
先日札幌の出張した際に立ち寄ったタワレコで視聴して即購入。
個人的には随分久しぶりですが、気がつけば6枚目。

この声ですから、ルーサー同様レディ・キラーと呼ばれるのは当たり前。
(もっともルーサーはレディ好きではなかったようだが)
この新作も1曲目から“Age Ain’t A Factor”から始まり、
お姉さま(オバサンと言ってはダメ)をターゲットにした歌世界が広がる。
(余談だが、R・ケリーが同じようにAge ain’t nothing but a numberと歌うと、
青少年モゴモゴといった感じなんだが、ジャヒームが歌うと完全に熟女狙いに
聴こえてしまうのは何故だろう?)

相変わらず素晴らしい声と滑らかな歌いっぷり。
1曲1曲をじっくり聴くと、いい曲揃いだし、
事実、お店で流れた時はそのままレジに直行したのだけど、
なぜかアルバムを通して聴くと退屈してしまうのは何故なのか?
割と曲調のバリエーションも広く、良い音楽だとも思うのだけど、
単に私の今の好みと違うだけなのか、相性が悪いだけなのか?
それこそアメリカでお姉さま方と聴くと盛り上がるのかも。
声の良さに頼り過ぎているのかも知れないし、
その意味ではまだ自分の良さを完全に掴みきった訳でもないのかもしれない。
でも、そのうち、大化けしそうな予感はあるのですね。(歯切れが悪いな)
e0147206_1495146.jpg
こういう状態でこういう人と一緒に聴くと、
間違いなく盛り上がる、というより舞いあがるのだが。



Ronald Isley ≪This Song’s For You≫
e0147206_1491212.jpg
その点、流石にロナルド・アイズレーは自分の見せかたをよく心得ている。
最初のヒット“Shout”から今年で54年!というキャリアは伊達ではない。
その間、最前線ではないにしろ、あくまでも一線で勝負出来ているのは
まったく奇跡の様なものだ。

ミディアム~スロー中心にまとめているのは、もうずっと変わらないが、
エレクトロな音に行きすぎず、メロウなギターを散りばめた艶やかな音は
ここ数年では一番なのでは?
流石に往年の猥雑さは薄れているし、声の艶もやや落ちてきた感もあるが、
当代のメイル・シンガーの表現はあっさりしているので、
まだまだそこいらの若いもんには負けられんってところですかね。

その時代時代の流れをうまく取り入れる消化力と吸収力と胃袋が信条だが、
新作ではトレイ・ソングスとケムを招いて、その美味しいところを
頂こうという魂胆?が上手く功を奏している。
特にケムとの“My Favorite Thing”はケムが大活躍していることもあり、
アルバムのベストトラックかな。
e0147206_1484957.jpg
ケムの自在な節回しがロンの歌を抜群に引き立てる。
ケムとがっちり組んだアルバム、是非とも聴いてみたい。
と、結局はケムのことばかりになる私。



Le’jit ≪New Beginning≫
e0147206_1474973.jpg
これは従来の意味でのソウル~R&Bという意味では今年屈指の一枚。
インディーズの雄として有名なレジットですが、
恥ずかしながらきちんと聴いたのは初めて。
アンソニー姓の3人組なので、多分兄弟なのでしょう。

近年めっきり減ってしまったコーラス・グループの見事な様式美が展開。
3人組、誰がどの声か把握できないのだが、
程良く荒れた声、糸を引くファルセット、力強いシャウト、柔らかいテナー、
そしてツボを得たコーラス・ワーク、実に良いグループだ。
その筋で評価されていたロイ・アンソニーの声はどれなんだろう?
はっきり言って、エリック・ベネイの近作をはるかに超える出来、
というか、こういうアルバムをベネイは作りたかったのだろう。
e0147206_1472963.jpg
メンバーがほとんど書いている曲の出来も良いし、
シンプルで歌を活かすバック・トラックとそこに乗る歌は
抑制の効いているようで、実はしぶといグルーヴが根底にあり、
これぞ、綿々と続く伝統的な音楽なのだと膝を連打してしまう。
あと、こういう歌手の常で、生での歌いっぷりはもっと凄いはず。
日本に誰か呼んでください。お願いします。推薦盤です。
それにしても、レジットの前2枚、入手困難なのだな。
あの時買っておけばよかった。



TGT ≪Three Kings≫
e0147206_14641.jpg
LSG以来久しぶりの大型トリオですね。
タイリースとジニュワインとタンクによるスーパーグループ。
とはいえ、私の同時代であるリヴァート、スウェット、ギルと比べると、
流石にあそこまでの個人的な思い入れはないのも事実なのですが。
e0147206_1462175.jpg
暑苦しくて、オジサンには夏には無理そうなお三方。(人のことは言えないが)

正直3人の声の区別も何とかつくという感じなのですが、
(個人的には、やはりタンクの声が一番好き)
こねくり回す歌いっぷりは機材との関係ありそうではあるが、
ある閾値を超えると、猛烈にソウルフルに消化するということを
見事に実践した感じか?
今年聴かなくていつ聴くのか?という音楽ですね。
聴けば聴くほど、味わいが増して行くような気がするので、
もう少し聴きこんでみたいです、はい。
それにしても、エディ・リヴァートを入れたLSGの話は
一体どうなったのでしょうか?
[PR]
by zhimuqing | 2013-10-01 00:28 | Funkentelechy | Comments(0)
<< 大胆な犯行予告が2件も! 早くも7作目!(でもバンド結成... >>