ということで、今年一番のファンクな映画ですね。
アイアン・フィスト。まさにドープ!
ファンカティアーには絶賛の嵐になると思うけど、
興味のない人には全然響かなさそうなところも含め、
実に素晴らしい。
なんといってもRZAでしょう。
RZA、というよりアフロ・アメリカンが子供の頃に熱中したカンフー映画の
そのカッコイイと思ったエッセンスがここに凝縮されている。
(なので、途中でXメン的な風味も入っているかな)
香港人が作ると、どうしても体術メインになってしまうところを
様々な武器+体術の形式にしたのも新しいと思うのだ。
義手に関するくだりも笑えるけど、でもそのカッコよさというのも
凄く共感?納得?できる自分がいるのだな。
脚本を作るのに1年半かけただけあって、
色々な話の要素が散りばめられていて、飽きさせない。
(カンフー映画では結構途中でだれるのが多いのだ)
この辺はやはりRZAの思い入れに因るものだと思いたい。
続編も観たいと思うけど、多分RZAの思いはここに凝縮されたと思うので、
仮に製作したとしても、この映画を超えることはないと思う。
個人的な最大の見せ場というか、力が入ったのは
娼婦の館の女主人を演じるルーシー・リューが活躍する場面。
やはりこの人、こういうのを演じるのがとても似合う。
アクションのシーンは実に素晴らしい、というか美しい。
でも劉玉玲、私の知り合いの中国人にはもう一つ人気ないんだよね。
あまりにもアジア人的なルックスだからなのか、
可愛くないという声が多数。
まあ、私はかなり好きなんだが。
その次に燃えるのは金塊を護衛する双飛の二人かな。
あまり活躍の場は少ないのが、やや残念だが、
かなり印象に残りますね。
それに比べると、主役級のラッセル・クロウとリック・ユーンは
あまりカッコ良くないかな。
敵も中途半端に強い(弱い)のが勿体ない。
話を詰め込み過ぎて、あまり活躍させる場面が作りにくかったかな。
最大の問題点は、大詰めでのジャック(クロウ)の言葉なのだが、
あれはどうなんでしょうね?うーむ。即座に疑問符がたくさん。
唯一気になったのはそこかな。
あと、せっかくパム・グリア姐さん出ているので、
他の役にしてアクションをやってほしかったかな。
麗しのパム姐さん
おや、横にいるのはスヌープ・ライオンではないか!
二人が手にしているのは、ダチョウの卵かな?
それにしても、映画館は休みの日なのにガラガラ。
明らかに場違いなオバさまが2名と私の計3名。
R15指定になっているのだが、中学生の男子とかには
是非見てほしいな。
ということで、少なくとも私の友人にはこれはマストだと
力強くお勧めしたいのですね。
これは大画面じゃないと、燃えないっすよ。
是非是非。
これの上の方の絵、大きいヤツが全部ほしいぞ!