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おそろしであやしくあんじゅうだ

宮部みゆきの江戸時代ものはもう100%はずれが無いと断言できるものであるが、
私にとって困ってしまう点が二つだけある。
一つは面白すぎて読むのが止められなくなること、
で、もう一つは平仮名のタイトルが多くて、一回読んだものかどうか
よく分からなくなってしまうことなのですね。

まだ【かまいたち】とか【初ものがたり】なんかだと、区別がつきそうだが、
【ぼんくら】、【あやし】、【おまいさん】、【あかんべえ】、【あんじゅう】、【おそろし】と
あ行のタイトル、しかも4文字前後を並べられると、もうよく分からなくなってしまうのだ。
あまり大きな声では言えないが、1回読んだのに、新しく買ってしまい、
途中まで読んで、おかしいと気がつくことが何回かあるのだ。

ということで、本屋に並んでいる【あんじゅう】も手に取るものの、
用心?してまだ買っていないのだが、幸い【おそろし】の続編と書いてあるので、
家で一回確認しようかと思ったのだが、家に帰る頃には、
その【おそろし】の題名があやふやになって来てしまい、
【あやし】だったような気もするし、【おそろし】だった気もする、
【あかんべえ】ではなかったはずだ、前にもダブって買った本だし、等と
色々悩んでしまう私なのだ。早くもボケてきているのか?
結局、再度本屋で確認する羽目に。
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ただ【あんじゅう】を買う前に、もう一度【おそろし】を読んでおこうということで、
再読したのだが、やはり素晴らしい。物凄く素晴らしい。
BGMにはカサンドラ・ウィルスンの≪Belly of the Sun≫、
クーラーは付けずに、扇風機で涼を取りながら、
夏の夜更けに読む宮部みゆきの江戸時代の怪奇もの、
同時代に生きていることに感謝するしかない。
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しかし、この本を読んだ映像の人や舞台の人は、
自身の手で、作品化したくならないのだろうか?
一気に場の空気を変えることが出来る俳優に
この本の登場人物、例えば松太郎とか、おたかとか、お彩の役を
割り振りたくならないのかな?
まあ、下手にやってしまうと、みんなの反感を買うとも思うけど。
うーむ、業界人でなくてよかった。

さて早速、【あんじゅう】を買いに行くとしましょう。
また仕事がはかどらなくなるけど。
おそろしであやしくあんじゅうだ_e0147206_053228.jpg

by zhimuqing | 2013-07-15 00:28 | La Sombra Del Viento | Comments(0)
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