暑さは暑さでもって制するのだ

ということで、めちゃくちゃ暑いわけですが、
こういう日にはボナのような涼しげな音楽を聴くのもありですが、
むしろここはこってりとした濃厚な音を聴いて、
耳の奥、内耳の蝸牛までたっぷり汗をかくほうが、
体にとって良いような気がするのですね。

ということで、濃厚、こってりと言えば、ディープな歌ものに限る訳で、
あれですよ、ロスのワッツ地区でゴツゴツした音をバックに
シャウトしまくるヴァーノン・ギャレットですよ。
≪Going To My Baby's Place≫で決まりですよ!
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ジャズやロックはよく分からないが、ソウル系のレア盤というのは、
これまた基本的に評判倒れというか、何だ?その程度か?ってものが多い中、
ウルトラ・レアだと有名だったギャレットのグリネイド盤は
中身も素晴らしいという、そういう意味でもウルトラ・レアな逸品。
その昔は日本全国に3枚しかないとか、レアすぎて値段が付けられないとか、
様々な情報が乱れ飛んでいたものですが、こうやって普通に聴くことが出来るのは、
大変ありがたいことです。

このアルバム、デビュー前のL.T.D.がバックアップしているとのことだが、
アルバムの録音は73、74年頃なので、L.T.D.のデビュー直前。
でもCDのジャケットの裏側に書かれているクレジットのメンバー名には
L.T.D.のメンバー名が一人も書かれていないので、
詳細が良く分からないのが残念だ。
果たして、リードヴォーカル転向前のジェフリー・オズボーンが
ドラムを叩いているかどうか、とても興味があるのだが。
ちなみに、L.T.D.はサム&デイヴのバックバンドが母体なんですね。
と言っても、サム&デイヴ時代のメンバーはホーンセクションの人だけで、
残りのメンバーはあとから加入したみたいだけど。
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デビュー当時のL.T.D. まだ洗練され過ぎる前。

で、肝心のヴァーノン・ギャレットなんだけど、
元々の声が素晴らしくワイルドな上に、リキむとザラツキが更に増して、
でも耳にも心地良いという、天性のシンガー。
声の良さとパワーだけで押すのではないのがいい。
熱い歌い回しとギリギリとコーナーを攻めるフットワーク、
本当にかっこいいぞ!
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昔のギャレット。カッコ良い!
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こちらはギャレット近影。やはり味わい深い!

ブックレットの解説には音の密度がやや軽量級と書かれているが、
いやいやどうして、バックの音もカッチョいいですよ。
74年という時代も良かったのかな?
ゴツゴツした音はワッツ街のストリート直結という感じで、
目を閉じると、ピンプやハスラーの姿が生き生きと脳内で動き始めます。
録音は一部バランスが悪かったりもするが、
最近聴いているのが、モータウンやSP時代のプエンテや
40、50年代のエリントンである私にとっては全く問題ないのだ。

数年前に流行ったファンク45というかディープ・ファンクものに比べると、
リズムがばたついていないというか、どっしり安定しているし、
ドラムが特にカッコよいというか、猛烈に私好み。
このドラムをオズボーンが叩いているとしたら、
歌手に転向したのは間違いだったのかも?と思ったりも。
(とはいえ、歌手としてもいいんだけどね。)

ベースも勿論カッコいいフレーズ満載なのだが、
実は運指的に少し厄介なフレーズが多いのがミソ。
どっしりと余裕を持たせつつ、シャープに弾きこなすのは
頭では分かってるつもりなんだけど、難しいとですばい。
(まあ、私がへたくそなだけなのだが)

問題は、このアルバムの前に発表していたシングルが
もっと凄いと言われていること。
10枚ぐらいあるモダン/ケント時代のシングルは
編集盤で聴けるようだが、それ以外のマイナー・レーベルのブツは
やはりシングル盤を集めるしかないのか?
うーむ、泥沼だなぁ、やっぱり。

さて、ギャレットの一番の売りは写真うつりではないか?と問題提起したい!
見よ、この味わい深きファンキーな塊を!
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成熟した一人前の男としては、やはりこのぐらいの味わい深さは
必要最低条件ではないのか?
やはり、この道は奥が深い!
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by zhimuqing | 2013-07-09 22:28 | Funkentelechy | Comments(1)
Commented at 2013-07-10 08:39 x
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