64年の163曲から28曲を選んでみる

発売年度別にモータウンのシングルを厳選して
1枚のCDに収めようという試みの第3弾。
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前回から半年のブランクを経て、ようやく1964年のリストを完成。
モータウン旋風は何年から起きたのか、その年については諸説ありますが、
少なくともこの64年には爆発していたことだけは間違いないですね。
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付属のシングルは「恋のきらきら星」

163曲の中から、いつものように個人的な趣味を爆発させて選んだ28曲。
3分弱の1曲に込められたパッションが美しすぎる!
いつものように曲順=発売順。
どちらかというと、後半になるに従って、当たり曲が増えた印象も。
元の候補曲は今回60曲ぐらいだったかな。
それでは行ってみよう!

1. Martha & The Vandellas:Live Wire
2. The Temptations:The Way You Do The Things You Do
3. The Andantes:(Like A) Nightmare
4. Mary Wells:My Guy
5. Shorty Long:Devil With The Blue Dress
6. Brenda Holloway:Every Little Bit Hurts
7. The Temptations:I'll Be In Trouble
8. The Miracles:I Like It Like That
9. The Supremes:Where Did Our Love Go
10. Brenda Holloway:Sad Song

11. Four Tops:Baby I Need Your Loving
12. Jimmy Ruffin:Since I've Lost You
13. Martha & The Vandellas:Dancing In The Street
14. The Temptations:Girl (Why You Wanna Make Me Blue)
15. Shorty Long
:It's A Crying Shame (The Way You Treat A Good Man Like Me)
16. The Miracles:That's What Love Is Made Of
17. The Supremes:Baby Love
18. Mary Wells:I'll Be Available
19. Earl Van Dyke:Soul Stomp
20. The Spinners:Sweet Thing

21. The Majestics:Hello Love
22. The Marvelettes:Too Many Fish In The Sea
23. The Supremes:Come See About Me
24. Marvin Gaye:How Sweet It Is (To Be Loved By You)
25. The Contours:Can You Jerk Like Me
26. The Miracles:Come On Do The Jerk
27. The Temptations:My Girl
28. The Velvelettes:He Was Really Sayin' Somethin'


うっかり気を抜くと、テムプスとミラクルズ愛が爆発して、
その年のシングルを全て入れたくなるので、そこはぐっと抑えて冷静に。
それぞれ4曲と3曲に絞れました。(絞れたといえるかどうか?は別として)

作曲者やプロデューサーでくくってみると、
H=D=H関連が9曲、スモーキーが8曲、ノーマンが4曲、
そしてミッキー・スティーヴンスの曲が5曲。
特にこれで傾向が掴める訳ではないけど、
私はミッキー・スティーヴンスの幾分ワイルドな曲が
かなり好みなのだな、と。
ショーティー・ロングとかコントゥアーズとか。

この年はテムプスとシュープリームスの2大グループが
長い雌伏の時代から一気に花開いた年ですね。
特に直前にラフィンが参加したテムプスはThe Way you…が初の大ヒット。
更には年末には稀代の名曲My Girlとたたみかけ、
ここから一気に世界最高のコーラスグループにかけのぼったのですね。
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アポロシアターの楽屋で出来たばかりのMy Girlを
テムプスに指導するスモーキーの写真という、素晴らしい写真。

スモーキーは64年ももちろん絶好調、ミラクルズでの自身の歌唱も最高だし、
メアリー・ウェルズに提供した曲My Guyは全米1位の大ヒット、
シングルB面の Availableもスモーキー節前回のメロディでいけますね。
ほとんどの曲が共作なのもスモーキーらしくていい!
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クローデット入りのミラクルズのステージ。
ポージングを含め、スモーキーにはまだまだ謎が一杯だ。

マーヴィン・ゲイはまだ路線が定まっておらず、デュエットものや
ポピュラー風味の曲を歌っていて、今一つグッとこない曲が多いけど、
後半に出たHow Sweetで一気に爆発、65年にそのまま勢いを持ち越します。
スティーヴィーは声変わりの真っただ中、コスビーなんかと
ほぼデュエット状態で乗り切るも、本領発揮にまでは至らず。

その他無名のグループでも名作がたくさん。
3曲目のアンダンテスは当時のモータウンでコーラスを担当したトリオ、
70年代のスウィートソウルを先取りしたような21曲目のマジェスティックスは
後のモニターズ、ということで、作曲者はリチャード・ストリート。
ストリートはモータウンのQC部門の優秀なスタッフだったらしい。
歌えて、曲がかけて、製作も出来て、裏方も出来る。優秀だったのだなぁ。
それにしても、2年後のモニターズの曲はドゥワップ色の強い曲だったのに、
その2年前のこの曲は8年後を先取り。ストリートの作曲能力もこれまた謎だ。

あとは、マーサ・リーブスとダイアナ・ロスの勝負かな?
前年まではヴァンデラスの方が圧倒的に売れていたのだけど、
シュープリームスに64年に並ばれて、一気に追い越されてしまう。
でも、マーサ・リーブスの歌はやはりカッコいい。
名曲Dancing in the streetは暴動を引き起こすと当局から言われ、
放送禁止になったという逸話も、パワフルな歌と勢いを考えると、
頷けないでもない。
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ヴァンデラス。付き合うのだったら、まあ当然右端のマーサ・リーブスだけど、
左端のロザリンド・アシフォードが色々な意味で気になる私。
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やはりここでも「持っていく」のは中央のロザリンド。うーむ。

シュープリームスの出世作「恋のキラキラ星」(でしたっけ)や
トップスのBaby I need your lovingはH=D=Hの出世作でもあるけど、
今聴くと、ボトムを極端に削ったミックスが妙。
ある種、80年代のプリンスのようでもあるけど。
この辺はミックス違いがあるのだったら、聞いてみたいな。

それにしても、演奏と歌である。
例えばMy Girl、ジェマーソンのベースの音を切るタイミングと
スネアの入るタイミングが精密機械のようにシンクロする様。
そのリズムに合わせるラフィンの巧みなリズム感。
全くもって信じられないほど、ハイレベル。
こんなのを毎日録音していたと思うと、当時のヒッツヴィルには
奇跡というよりも魔術的なものを感じますね。
さあ、お次は1963年かな?
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by zhimuqing | 2013-06-15 16:28 | Funkentelechy | Comments(0)
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