やはり本物は違う!

ということで、自由と尊厳の為に戦い抜いた最高峰のアーティストが
フェラ・クティであることは銀河系の常識であるわけですが、
その音楽を70年代末まで支えたドラマーのトニー・アレンが来日。
ライブの前にワークショップをするとの話だったが、多分抽選に外れたので、
とりあえずライブの方だけは観戦。
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今回は自己のバンドを連れて来ておらず、単身での来日だったので、
日本のアフロビートのバンド、キングダム☆アフロックスとのライブ。

1部はアフロックスだけ、ゲストでハナレグミという編成。
前売りが売り切れたというのは、多分ハナレグミ人気によるものみたいで、
ハナレグミが登場すると同時に、皆さん一斉にiPhoneで撮影してましたね。

アフロックスは初めて見たが、とてもよく研究しているのか、
美味しいキメをたくさん持っていますね。
あと、お客さんへのアピール、魅せ方を良く知っているなと。
会場のPAのせいなのか、各楽器の音が混ざり合っていて、リズム隊、
特にドラムの細かなニュアンスが聞き取れなかったのが残念だったが、
特に印象に残ったのは、キーボード。物凄い切れ味で凄い才能だ。
あとは、アフロなフレーズをまき散らすギターだな。
ルックスも衣装もフレーズもかなり私好みでした。
かっこいい!私はファンになりました。

でも実は一番強く印象を受けたのは、VJ。
多分MEG (OVERHEADS)という人なのだろうけど、
ライブを複数のビデオカメラで写しつつ、それを加工して、
プロジェクターで投影するのだが、正直これまで観たVJとはレベルが違う。
猛烈にサイケでファンクでヒップホップ。実にすばらしい。

とはいえ、私が見たかったのはトニー・アレン。
1部(と2部までの休憩)は私にとっては長過ぎたな。

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で、肝心のトニー・アレンだが、これは流石のドラム。
ハイハット、スネア、バスドラの組み合わせが本当にオリジナル。
特に不意に入って来るハイハットのオープンがたまらん。
しなやかとも言えるが、緩急をつけつつ、うねるリズム。
まさにレジェンドだな。

他の楽器がソロに入ると、かなり自由なパターンに変化するのだが、
1部よりは多少音の抜けが良くなったけど、もっとじっくりドラムが
味わいたかったな。
アフロックスのリスペクト丸出しで全員トニー・アレンを注視する演奏も
勿論良かったのだが、生のままのドラミングを味わいたかった私には、
例えば、ベースのフィルなんかはもちろん上手なのだけど、
全く不要というか、夾雑物のように聞こえてしまうのは、仕方ないな。
やはりその真価を味わうには、トニー・アレン自身のバンドでないと
十二分には味わえないのかな。
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あと、アングル的にトニー・アレンの手や足の動きが全く見えず、
この辺がもったいなかった。
VJのカメラはずっと左斜め前からの映像も移していた筈で、
あの映像、もし残っていると、これは物凄いお宝映像ですね。
もう一ついうと、最前列のカメラマンの皆さん、はっきり言ってジャマ。
仕事なのは分るけど、最初から最後まで客の前で立ったり座ったり。
後ろにいる客の事ももう少し考えてほしいものだ。
貴方達の写真はとても好きなだけに。

トニー・アレンには大満足、でも何か足りないと感じてしまうのは、
強烈なフロントマンの欠如だということも良くわかりました。
同時に、フェラの死後に世界中でたくさん出て来たアフロビートのバンドに
グッと来ない理由がどこにあるかも。
逆にトニー・アレンがクラブ受けする理由でもあるかもしれないが。
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やっぱりフェラの強烈なヴォーカルやサックス、エレピが欲しいよね。
シェウン・クティが期待されているのは、やっぱりその存在感だろうし。
別にヴォーカリストでなくてもいいんだけど。
メイシオはカッチョいいんだけど、JBの存在感があってこそ、
グレアムのスラップも凄いけど、スライがいてこそ。
アイク・ターナーもカッコいいけど、ティナの歌があってこそ。
もしかしたらブーツィーだって、そうかもしれんが。
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全盛期のフェラ・クティのバンドでカークが渾身のブロウを決める姿を想像すると
血圧が上がりまくるな。まさに私のドリームバンド。

とはいえ、素晴らしいドラミングを見る事が出来て大満足。
ただ、いかんせんスタート時間が遅く、2部が終ったのが終電ギリギリ。
ハナレグミも出て来たらしいアンコールは見ていません。
正直言って、初めからトニー・アレンでプッシュしてほしかったなぁ。
早急にバンドでの再来日をお願いしたいです!
うーむ。
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ちなみに、東京でライブを見に行くと、若人の皆さんが
チョーヤバクネェーと騒いでいるのをお見かけするのですが、
田舎モンの私には、なかなかしっくり来ないのでありますね。
たしかに、ヤバイのは認めるのだけど。
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by zhimuqing | 2013-05-04 01:28 | Funkentelechy | Comments(0)
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