第3弾、捕獲完了!

先週発売されたアトランティック創立65周年のCD再発ラッシュ第3弾、
私も予告通り狙いを定めてゴー!
ド定番から思わずゥオッと雄叫びを上げそうになるレアな逸品まで、
ずらっと揃えた50枚、流石に全部買う訳にはいかないので、
手持ちが無く、かつブラックネス溢れるものをピックアップしていくわけですが、
例えばアレサの大名盤≪貴方だけを愛して≫なんかは、
ボーナストラックが3曲も入っていて、非常に気になってしまうけど、
まあ財布と時間のキャパシティーが狭いのでね。

ということで、とりあえず捕獲してきたのが、このあたりです。

THE TEMPTATIONS ≪Bare Back≫
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テムプス、アトランティックでの2枚目、リードはルイス・プライス。
アトランティック移籍一発目はフィリー録音だったが、
今作はブライアン・ホーランドが製作。

モータウン全盛期にH=D=Hとがっちり組んだことが無かったテムプスだが、
相性はなかなか良い。
ベイカー=ハリス=ヤングのカッチリとし(過ぎ)たツルツルなフィリーの音よりも、
個人的にはこちらの方が好きな音。
ヒットを狙ったのであろうスカスカなアップはややアレンジが野暮ったくエッジが甘いが、
オーソドックスな曲が増える後半に向けて、どんどん出来が良くなる。

アトランティックの2枚のアルバムでリードを取るルイス・プライスは、
デイヴィッド(極悪)やデニス(悪)、アリ・オリ(ちょい悪)のように
悪そうでヒップなイメージが無いのがやや残念だが、伸びやかなリードは他で得難い味。
グレン・レナードのファルセットやリチャード・ストリートの男前な美声、
そして低音世界遺産のメルヴィンがリードを取る曲もある。
コーラスの厚みと滋味の効かせ具合はさすがベテランの味わい。
後半が良いので、聴いているうちに毎回満足度が上がってくる隠れた逸品。
もうちょっと評価されてよいアルバムだ。あるうちに是非とも。

FAZE-O ≪Riding High≫
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オハイオ・プレイヤーズの子分バンドの1977年のファースト。
以前、海外で再発された時に買い逃していた1枚。(結果的には正解だったな) 

プロデュース(と作曲)はオハイオ・プレイヤーズが担当。
77年頃といえば本家の方は≪Angel≫の頃なのでパワーが落ちてきた時期だけど
流石にバンドとしてはデビュー作だからか、勢い十分。
演奏も演奏は当然ファンキーで完璧なのは、この時代のファンクバンドとして当然だが、
リードの力強さは耳を惹く。

1曲目のメロウなタイトルナムバーがやはり絶品。
続くオハイオ直系のファンク、正統派のリードがきかせるスローと、
ここまではこの時代の本家よりも良い。
4曲目はありがちなPファンク風のコーラスが入ったファンクでやや面白味に欠ける。
5曲目のスローはオーソドックスだが、後半のファンキーに盛り上がってきたところで
リズムがややばたつく。歌い込みはいいので、少し勿体ない。

6曲目の早いファンキーは今の気分ではないけど、高い演奏力を見せつけるし、
ラストのファンク・ナンバーはかなり聴きもの。
ただ、この手の音だと、シュガーフットの声も聴きたくなってしまう私。
クレジットにはリード・ヴォーカルの記載が3人あるので誰だか分からないが、
目立つリードを取る人はかなりの実力者で声もいいので、
本家に加入してシュガーフットとツインボーカルを取ったりしていれば、
オハイオも失速しなかったのでは?と思ったりも。

BLACK HEAT ≪BLACK HEAT≫
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前回100枚発売された時に希望していたブラック・ヒートの1stも無事再発!
ジャケはやっぱりカッコいいが、中身のほうはもっとカッコいい!
猛烈にタイトで、ファットで先に発売された2ndも良かったけど、
総合的に見て1枚目に軍配を上げたい。

土埃を巻き上げて爆走するドラムとベースとコンガ、
強靭なリード・ヴォーカルのナーマン・ジョーンズ、
やはりブラック・ヒートはかっちょいい。
個人的にはゲストで参加しているデイヴィッド・ニューマン(Ts、Fl)が嬉しい。
レイ・チャールズのところの番頭さんですね。
アーシーなフレーズをまき散らしているけど、
全曲でまき散らしてもらっても良かったのですけどね。

2枚目で感じた、考えすぎたような曲もなく、粒ぞろいで捨て曲なし。
あとは聴く人の好み次第ですが、私が好きなのは、
悶絶級に濃縮されたファンクネスが滴り落ちる”The Jungle”に”Wanaoh”、
すこし初期ファンカっぽいリズムの”Chicken Heads”、
ブルーズ・ハープがいなたい”Chip’s Funk”。
その他、バラードもミディアムも全部良いし、まずは必携盤でしょう。

SAM DEES ≪The Show Must Go On≫
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待っていました!の今回の目玉盤。
一足お先にイギリスで再発されてしまったので、インパクトは欠けてしまっていますが、
歌詞も付いてリマスターもされた形での再発、しかも1000円と来ると、やはり燃えますね。
多分バカ売れしているのでしょう、3軒で売り切れていましたが、それを見越したのか、
破壊的に引き算な品揃えで知られるF橋のT店にまで入荷!

やはり素晴らしいです。歌も演奏ももちろん最高峰だが、曲が実に素晴らしい。
内容については、一回きちんと考察を加えてみたいなぁ。
10年前に未発表曲を加えて再発された編集盤CDには諸事情で収録されなかった
2曲”The Show Must Go On”と”Troubled Child”も無事収録。
この2曲の為に購入したと言っても過言でないのだが、それだけの価値もある!
出来れば、アトランティックに残るシングル・オンリーの2曲も加えてくれていたら、
文句なしだったんだけど、それは贅沢というものでしょう。

ということで、メルヴィン・ヴァン・ピープルズの1枚とかその辺も気になるのだが、
可及的速やかに捕獲すべきブツは入手したので、
まずはもっと聴き込んでみないといけないですね!
とりあえず、まだ買ってない人は、サム・ディーズとブラック・ヒートは
早めに入手しておいた方がいいっすよ!
ということで、ではでは!
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by zhimuqing | 2013-03-27 01:28 | Funkentelechy | Comments(2)
Commented by hide at 2013-03-28 20:23 x
こんばんは。捨て曲無し!思わず反応してしまう魔法のフレーズ。ただ、ボーナストラックはくせ者ですね。美味しいアサリの酒蒸しに砂が混じっていたような後味の悪い場合があります。破壊力抜群(笑)
…aretha,black heat,sam dees,faze-oあとTTDのDVD乗っかって注文させて頂きました。楽しみです。
Commented by zhimuqing at 2013-03-29 01:03
>> hideさま

こんばんわでございますっ!

ボーナストラックについては、たしかに仰る通りかも。
特に全体の流れを考えて作られたアルバムなんかで、
終わった後にシングル・テイクなんかが入ると、ガクッときますからね。

60年代のソウル系でアルバム用に曲を寄せ集めたアルバムなんかだったら、
特に関係ないのですけど、マーヴィンとかハザウェイなんかのあの辺の
アルバムだと、ダメージがでかいです。

TTD?サナンダ?のDVDは私も手持ちが無いので、
興味深いですね。
ファーストの頃のものでしょうか?
あの時代だったら、当時LD!を持っていました。
でも、本当に欲しいのは、2枚目とか4枚目の頃のDVDなのでございます!

ではでは!
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