65年の165曲から26曲を選んでみる

麗しきモータウンの世界。
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前回(1966年)に引き続き、1965年の全シングル165曲の中から、
個人的な好みの曲をCD1枚分に選び取ってみよう、と試みなのだが、
この年代のモータウンの楽曲は文句なしに素晴らしいものが多すぎる。
そのうえ、65年に発表した楽曲は66年の126曲よりも40曲も多い165曲!
(シングルのミックス違いもあるけど)
選ぶ方も、これは気合が張るというものだ!

前回同様、これもいい、あれもいいと選んでいるうちに、
あっという間に50曲ぐらいになってしまったので、
そこから74分に収まるように削っていったのだが、
これがなかなか大変でした。(=楽しめました。)
私の好みや趣味が全開となった、珠玉中の珠玉26曲。
前回同様、発売順です。


1. Jr. Walker And The All Stars:Shotgun
2. Martha & The Vandellas:Nowhere To Run
3. Marvin Gaye:I'll Be Doggone
4. The Miracles:Ooo Baby Baby
5. The Temptations:It's Growing
6. The Supremes:Back In My Arms Again
7. The Four Tops:I Can't Help Myself (Sugar Pie, Honey Bunch)
8. The Marvelettes:I'll Keep Holding On
9. The Vows:Tell Me
10. Marv Johnson:I'm Not A Plaything

11. The Temptations:Since I Lost My Baby
12. Spinners:I'll Always Love You
13. The Contours:First I Look At The Purse
14. The Miracles:The Tracks Of My Tears
15. The Four Tops:It's The Same Old Song
16. Martha Reeves & The Vandellas:You've Been In Love Too Long
17. Marvin Gaye:Ain't That Peculiar
18. The Miracles:My Girl Has Gone
19. The Temptations:My Baby
20. The Temptations:Don't Look Back

21. Stevie Wonder:Uptight (Everything's Alright)
22. The Velvelettes:A Bird In The Hand (Is Worth Two In The Bush)
23. Earl Van Dyke & The Soul Brothers:The Flick (Part 2)
24. The Miracles:Going To A Go-Go
25. The Miracles:Choosey Beggar
26. The Elgins:Put Yourself In My Place



ハイ、はっきり言って、個人的な趣味丸出し。ミラクルズが5曲、テムプスが4曲。
それら9曲以外にも、スモーキーが作曲で絡んでいるのが他に4曲。
マーヴィンの2曲とスピナーズ、コントゥアーズ。
一方でH=D=Hが5曲だけ、という結果は、ちょっと偏りすぎな感じもあるかも。

これじゃあ、ほぼ『厳選スモーキー・ロビンソンの仕事』なのだが、仕方ありませんね。
この時期のモータウンを聴けば聴くほど、スモーキーが如何に偉大であったか、
思い知らされるわけですしね。
メロディー、コード進行、歌詞、全てパーフェクト。
ボブ・ディランが、スモーキーをアメリカ最高の詩人だと評したのは有名だが、
それでもまだ過小評価なんじゃない?と、ここで強く主張しておきたい。
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それにしても、ここでのスモーキーの切れ味はどうだ!
スローにアップにミディアムに、まさに完璧としか言いようがない。
自身のミラクルズだけでなく、テムプスでも、マーヴィンでも、
代表曲となる曲を1年間の間にこれだけ送り出しているのだから、
まったく恐ろしくなるほどの才能の輝きだ。
共作が多いことも関係しているのかもしれないですね。
ちなみに、この中ではミラクルズの同僚であるピート・ムーアが最多(9曲!)。

しかも、ソウルフルな度合いでいうと、テムプスもマーヴィンも、
この時期が最高に輝いていた時代。
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⑤と⑪でのラフィンの完全無欠なリードを支える至高のコーラス。
これ以上もこれ以下もありえない美しさ。
コーラスグループの本当の意味での最高峰!
ソウルという音楽のもっとも美しい瞬間の一つであるといえましょう。
マーヴィンの若さではちきれそうな勢いにも、完全にノックアウト。
ため息しか出ません。
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H=D=Hは流石にこの年のスモーキーに比べると分が悪いが、
フォートップスやシュープリームス、ヴァンデラスの曲は
それぞれの代表曲であるだけでなく、H=D=Hの名刺代わりの曲でもある。
いずれも推進力に溢れた、いつ聴いても胸が高鳴るような曲。
リーヴァイの男臭さ、おっと、失礼、男気溢れるトップスも最高だが、
マーサ・リーヴスのキメの1曲<Nowhere To Run>かな、やっぱり。

それにしても、この時期のファンク・ブラザーズの演奏も凄すぎる。
ポピュラーミュージック全歴史の中でも屈指のバンドですよね。
ヴァン・ダイクの最高にヒップなピアノとオルガン。
空間を支配するジェマーソンは言うまでもない。
地面からボフっと一気に100mぐらい浮き上がるドラムの凄さ。
もちろんタンバリンはたんまりと満遍なく、随所に忍び寄ってくるコンガもいい!
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この年、ファンク・ブラザーズはシングルを3枚発表しているが、
カラオケ的なものが多く、やや勿体無い感じもする中、
ファンクネスが光る<The Flick>が圧倒的にカッコイイ。
特に最高なのは、ジャマーソンが自在に動き回るpart2のほう。
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タイトルの由来となったジェマーソンの人差し指が猛烈なファンクネスを撒き散らす。
こういう演奏がもっと聴きたい方は、昨年出たヴァン・ダイクの2枚組を
是非とも購入することをお勧めしたい。
悶絶すること間違いなし。私も毎日聴いて、ため息ついています。
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ということで、もうちょっと万遍なく様々な歌手をチョイスしたかったのだが、
なにせ大御所の名曲がテンコ盛りの65年なので、それは無理な注文というものだ。
さあ、次は64年を攻めてみるか、それとも67年かな?
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by zhimuqing | 2013-01-16 21:28 | Funkentelechy | Comments(0)
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