PLANT, LET IT GROW!

ということで、シェウン・クティ&アフリカ80のライブ!
初めてのアフロビート、楽しみにしていていたのだが、
期待以上で、ここ数年見たライブの中で1番だったのでは?
久しぶりに踊りまくって、首筋が痛い。

畏友プリマク氏と観に行ったのだが、なんとプリマク氏の友人である
ガスさん夫妻も観に来ており、念願のファーストコンタクト!
なんと、このガスさんはあのサン・ラーのアーケストラの元メンバー!!
プリマク氏に紹介してもらうと、早速ありがたいお言葉を。

君は水泳やサーフィンをするのか?

水泳はわりと得意ですけど、サーフィンはした事がないです。

釣りをしたりもするのか?

釣りは少ししかやりません。

釣りは海の中の様子を自分の感覚で探るものだから、
ベーシストにはとても良いものだ。
海と感覚を共有する水泳も、またベーシストにはとても良いものだ。

(一部、意訳あり)

そうだったのか、子供の頃、半ば強制的に水泳教室に行かされていたが、
やはりあれは大きな意味があったのか!
他にも、先日のライブで着ていた衣装、あれは衣装と呼んではならない、
スペース・スーツと呼ぶべきだ、とか、古代エイリアンのDVDの話とか、
アーケストラのスペース・スーツはメンバーの手作りだった等、
興味深いお話がもっともっと聞けそうだったのだが、
その辺は後日改めて、講義の場を設けていただくことになりそうなので、
とても楽しみですね
それにしても、アーケストラのメンバーの横で見る、
アフリカ80のライブ、うーん、なんと素晴らしい理想的な環境。
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ということで、シェウン・クティ&アフリカ80。
何となく思っていたよりも大編成ではなかったが、
シェウン+ベテラン8人に若手5人(コーラス2人)の14人編成。
フェラ時代の生き残りだと思われるベテラン勢(リズム隊)はもちろん、
若手のホーンセクションもそれぞれ見事なまでにコクのある顔、味わい深い顔。
いい顔がずらっとステージに並んで、こちらまでいい気分だ。
キーボードのオジサン(大変いい顔)がメンバー紹介して、
バンドメンバーだけでの演奏でステージは幕を開けるのだが、
2曲目でコーラスの女性2人、そしてシェウンが登場、
しかも曲はまさかの<Zombie>ということで、大変盛り上がる!

主役の登場で一気に盛り上がるのだが、コーラスの女性二人が
なんといいますか、大変キュートで魅力的でございまして、
私を含む男性はほぼ全員、女性の多くもそうだったのではないかと思うが、
どうしてもコーラス二人に視線が惹きつけられる。
石田昌隆さんを含む3人のカメラマンも主役そっちのけで、
コーラス隊にカメラル集中させる始末。
最近レゲエでも多いお尻を後ろに突き出して高速で振るあのダンスは
あの動きにはある種の催眠効果があるのではないか?
諸兄の更なる研究を待ちたいところであります。
ちなみに、コーラスのあのメイクはなんとかして導入したいものである。

さて主役のシェウン・クティであるが、登場した瞬間は
かなり悪そうな雰囲気を感じて、とてもかっこよかったのだが、
次の瞬間に見せる笑顔が大変キュート。
歌ってサックスを吹きながら、随所に見せる踊りや体の動きは、
かっこよくて、面白くて、美しく、歌の意味までも見事に伝える。
もちろんオーラはびしびし出ているのだが、同時に人懐っこさも存分に。
こういうのって、とても大事なのではないだろうか?
フェラ・クティもたぶん同じような感じだったと思うのだ。
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フェラ・クティといえば、ともすれば自由のために戦った闘士だとか、
伝説というか、神聖なもの、偉人として祭り上げられているが、
そんなに堅苦しく捉えて、祭り上げてしまうと、
その姿が逆に見えなくなってしまうのではと、感じましたね。
メッセージも戦う姿勢も凄いことは言うまでもないが、
まずは作り出していた音自体が凄かったということが一番大事なのだと。
観る人聴く人をひたすら楽しませる存在であったことを
忘れてしまうと本末転倒なのではないか、というのが、
一晩明けた私の感想ですね。

前半はPAやマイクスタンドの調子がおかしく、ハウリングもしていたため、
シェウン・クティや若手のメンバーは集中力を欠いていた様子もあったが、
ベテランのオジサン達はあまり意に介す様子もなく、黙々と弾き続ける。
特に印象に残るのは、シェケレ担当とクラーベのお化け担当のおじさん二人。
1ステージまるまる、シェケレやクラーベを一心不乱に演奏し続ける二人、
おそらく人生の大半をシェケレやクラーベに捧げてきたのかと思うと、
感慨もひとしおだ。
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マイクスタンドやPAの状態が良くなった中盤以降は
演奏の殺気や密度が急速に高まり、実に素晴らしい演奏。
他のメンバーがソロを取る間はホーンセクションに混じって、
アルトを吹くシェウンの姿がほほえましい。
シェウンが服を脱ぐと、更に会場の気合密度が高まり、
だんだんフェラ・クティのように見えてくる。
流れる汗で光る肩甲骨、そして背中のタトゥー「FELA LIVES」。
漲る生命力がはちきれんばかり、実に美しい。
そうなると、シェウンのアジテートも冴え渡る。
津波はたくさんの人を殺したが、葉っぱは人を殺さない、
放射能をばら撒くのが許されているのに、葉っぱは何故許されない?と
見事なアジテートを決めた上で、植物は自然のままに生えさせとけ!
LET IT GROW!と観客に大合唱させる姿は大変美しい。
偉大なる父親の衣鉢を継ぐ、あの姿をじかに味わえただけで、
観に行った甲斐があったというものだ。

エジプト80を引き継いでいるため、シェウンを正統派だとしたり、
いや、長男フェミのほうがいいとか、色々な意見があるが、
こういう素晴らしい音楽を肌で味わうと、そういうのはどうでもいいですね。
フェラ・クティのDNAを濃厚に引き継いだアフロビートが
100年後も200年後もナイジェリアを中心に世界中で
演奏されていれば、それだけでいいではないか?
踊りまくって、首筋が痛くなっている私がいうのもなんだが、
2時間弱のライブ、もう少し見たかったかな。
せめてあと1時間、やって欲しかった。
というか出来たら、一晩中演奏するのを味わってみたいのだけど、
やっぱり、心行くまで味わおうと思うと、本拠地ラゴスのシュラインまで
行かないとダメなのかな?
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何とかゲットしたセットリスト。
昨年のアルバム≪From Africa With Fury: Rise≫からの曲が多いが、
ライブでのベストは<MR. Big Thief>から<The Good Leaf>のあたりか?

あと、こういうのを味わうと、フェミ・クティとかトニー・アレンも
一回生で見てみたくなりますね。
ということで、関係各位に強くお願いしたいところであります。
あとね、前から疑問に思っているのだけど、他の兄弟や姉妹は
一体どうしているのでしょう?
この辺に関する諸兄諸姉の更なる研究を期待したい。

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by zhimuqing | 2012-11-21 22:28 | Funkentelechy | Comments(4)
Commented by M.A. at 2012-11-22 12:11 x
当日券で行く気満々だったけど風邪のためギリで断念。
とても良かったのですね。悔しいのう…。
私もフェミよりシェウンの方が「正統派」な気がしてました。
なんとなく、ですが。
Commented by zhimuqing at 2012-11-22 12:50
>> M.A.さま

そうですか、風邪で断念とは残念ですね。

もしかしたらどこかにいるのではないかと、
この人かな、いやあの人だろう、と想像を逞しくしていたのですが、
みんな違っていたようです、はい。

私はですね、長男なのでフェミをなんとなく贔屓したくなるんですが、
シェウンも流石にかっこよくて、メタ惚れです。
末っ子と長男の違いなのかな。

やはり気になるの、他の子供達です。
たぶん、メチャクチャカッコイイ(あるいはカワイイ)子供が
5番目とか6番目あたりに隠れていそうな気がしてならないのです。
というか、一体何人子供がいるのでしょう?
謎が深まるばかりです。

シェウンのバンマスのキーボードの人(名前失念)は
60年代からのフェラ・クティと一緒にいた人らしいので、
シェウンのほうが、より正統的であるかとは思うのですが、
まあ、かっこよければ何でもいいな、と思ったのであります。
Commented by さあのうず at 2012-11-25 09:11 x
久々にコメントさせていただきます。私も見ました!
良かったですよねー。一見つまんなそうにしてるシェケレ(というんですね)のオジさんが次第に演奏と共にぐんぐんノってくるのがツボでしたね♪
Commented by zhimuqing at 2012-12-01 22:18
>> さあのうずさま

ご無沙汰してます!
出張でレスが出来ずにいました、すみません。

あの会場にいらっしゃったんですね!!
あのオジサンの味わい深さは格別でしたね。
今でも脳裏に焼き付いています。
ああいう「いい」顔は、やはり近所では
なかなか見かけることが出来ないので、
早急に再来実してほしいものです。
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