“真の救済”はあるのか

水俣病患者の救済を呼びかけたNHKのクローズアップ現代、
中国でも見ることが出来たのだが、久し振りにNHKの良心を見た思いだ。
社会格差(あえて貧困とは書かない)を訴えていた頃の
高い社会意識を感じさせる、素晴らしくも、やりきれない番組。

パーキンソン病をおして出演した石牟礼道子、
その言葉を真摯に受け止める国谷裕子、
その対話をほぼ編集無しで放送するスタッフ。

やはり、国谷裕子はNW9の某キャスターとは比べ物にならない。
番組スタッフを含め、現在のNHKに忸怩たる思いをしている人が
組織の中に本当は多いのだと思いたい。
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それにしても、病状でなく、書類上、地図上での区分けだけで、
救済策(しかも「最後の救済策」だという)を簡単に決める行政の考え方は
あまりに官僚的で温かさがまったく感じられない。
水俣対岸の天草の住民に対して、40年以上前に水俣近辺の魚を
多く食べていたと証明しろ、と言ったって、
そんなの証明出来るわけがないではないか?

80を超えた石牟礼道子がパーキンソン病を患いながら、
患者(多くは亡くなっている)から受け継いだ言葉として、
搾り出すように語りかけた言葉の重いこと。
一方で、環境庁としてコメントを出す細野豪志の言葉の軽いこと。

これを見ていると、数十年後の日本でもまったく同じようなことが
起こるのではないか?と。
ヨウ素による甲状腺がんが出ても簡単に因果関係を認定されないだろうし、
それ以外のがんやさまざまな疾患となると、因果関係が認められる可能性は
まず無いのでは?
政府、官僚の隠蔽体質は何も変わっていない。
泣き寝入り確実なのかも。
石牟礼道子の言葉の重みが増していく。
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東京に行ってみた、全国に行ってみたが、
日本という国はどこにもなかった

日本という国には、希望が最初から失われている。
希望というのは作り出さなければならない。
最低の希望とは、(お互いが)分かり合える努力を行うこと、

全部許すことにした。
日本、チッソ、差別した人。
許さないと苦しくてたまらない。
みんなの代わりに私達が病んでいると考えれば。
それで許す、だが忘れない。
日本人の代わりに病んでいる。
それは、大変罪なこと。

田舎の人の純朴な心、いいものを ずたずたにした。
今日も無事に生きた。明日も今日のように無事に生きたい。
そういう風に、特別に出世したい、とか考えもしない人たち
普通に生きている人達の行く末。
普通に生きている、というのは大事なこと。
(政府や省庁は)普通に生きることの大切さを意識して欲しい。

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by zhimuqing | 2012-07-26 22:28 | Make Me Wanna Holler | Comments(0)
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