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色々

一昨日の夜、新聞のテレビ欄で『SHERLOCK 第二話』の文字を見つけ、
すわ、シャーロック第2シーズン、既に放送されていたのか!と大コーフン。
結局すぐに第1シーズンの再放送であることに気付いたのですが。
(「すわ」って言葉、初めて使いました。)
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今度の日曜から3週連続で、新シーズン全3話が放送されるのに先駆けての
再放送だということで、全く危ないところでした。
完全にノーチェックでした。
偉いぞ、NHK-BS!
官邸デモをロクに放送しないので、「ナニもホウソウしない協会」と
各所から揶揄されているNHK、これは是々非々の立場から
大いに「是」としたいところです。
当然、録画体制もばっちり、最優先に設定いたしました。
本国でも好評だったらしいので、大変楽しみです!
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楽しみすぎる!!!



東京新聞に載ってた橋詰大三郎のインタビューが面白かったので、
昨年来大変売れているらしい大澤真幸との対談『ふしぎなキリスト教』を。
これは確かに売れているのが良く分かりますね、面白いもん。
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3部構成になっているのだが、面白いのは1部と2部かな。
一神教であるユダヤ教がどのように受け入れられてきたか、
非常に分かりやすく説明してくれる1部、
ユダヤ教の改革者としての人物としてのイエス・キリスト、
そしてその弟子たちがどのように「神の子」として押し上げていったのか、
説明していく2部、もう面白すぎて貪るように読みました。

前書きにも書いているように、大澤真幸による冒涜一歩手前の突っ込み、
それに対して自在に解を提示していく橋詰大三郎のやりとり、
ほぼエンターテインメントに近い感触もありますね。
ただ、1部、2部に比べ、西洋哲学が絡んで来る第3部の後半は
素養が無いこともあり、やや盛り下がってしまうのですが、
これは私個人の問題であるのかもしれません。
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哲学系で退屈になりそうだったら、大澤先生のご尊顔を思い出そう。
大変いい感じ。私のこの路線、目指そうかしらん。

特に面白いのは、キリスト教かに背を向けた自然科学等が
実は宗教的な伝統から出てきたのだという指摘。
マルクスによる資本主義批判だけでなく、
リチャード・オーキンスなんかも引っ張り出すのが興味深いですね。
久しぶりに『利己的な遺伝子』、読み返してみようかな。

「日本」「日本人」をやや特殊化しすぎているきらいがあるところが、
やや気になるところですかね。
キリスト教を研究する中で、日本との距離を日々感じているのだろうけど、
それは別に日本に限った訳ではないと思うのでね。
あと、キリスト教徒の人からの批判もあるようですが、
それはまあ仕方が無いでしょうね。
解釈に差が出て来るのは仕方がないし、
このように平易に解きほぐすとなると尚更のこと。
個人的には、イスラム教にもっと突っ込んだ対談も読んでみたいです。




ムスメに付き合ってプリキュアのDVDを借りに行った時に見つけましたよ。
タイの映画『チョコレート・ファイター』。
タイのアクションものということで、
『マッハ!!!!!!』のような感じかと思い借りてみたんだが、
これが中々のスマッシュヒット。
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タイのギャングの情婦と日本のヤクザの間に産まれた自閉症の女の子が
ギャング相手に暴れまわるという、超要約すると身も蓋もない筋書き。
なんだけど、主演のジージャー・ヤーニンの動きの実に滑らかで美しいこと。
随所に偉大な先達へのオマージュも散りばめるのだが、
身体の動きというより、ムーヴの美しさには、
ジージャー・ヤーニンのオリジナリティを強く感じます。
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何でも、撮影前に4年もかけて、練習に励んだとのことで、
マッハ!!!!!!もそうだったけど、タイのアクション映画が
人の育成にかける手間隙には頭が下がります。
何とスタント無し、ワイヤーもほとんど無し。全く信じがたい。
ちなみに、エンドロールでのNG集、これが一番のポイントですかね。

脇を固める面々も実に良い。
父親ヤクザの阿部寛もお尻を出して大熱演。
タイ人は小柄な人が多いので、巨人のようでもあるが。
悪役が総じて味わい深いのもポイントが高くなるところ。
小悪党の小物ぶり、残虐なオカマ軍団、最高です。
この辺の描写は日本を舞台にすると、あざとくなってしまいそうなので、
タイとか香港モノはその点、やっぱり有利ですね。

本国では大ヒットしたようで、2匹目、3匹目、4匹を狙った映画も
色々作られているようですが、まあ1匹目より美味しいものは
流石に無いのではないでしょうかね?
ジージャー嬢はジェット・リーが好きだということですので、
是非とも親子の設定での競演が見てみたいです、はい。


by zhimuqing | 2012-07-20 00:28 | Open the gate | Comments(0)
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