綿毛で宇宙飛行

ジャケ買いというのは、流石に最近少なくなってきているのだけど、
このジャケットは、ばっちりだ!
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ンデゲオチェロの2枚目を店頭で見た時の衝動に近いのは色調のせい?
タンポポの綿毛を持って写っているマルドロウの姿、
そのまま宇宙に通じているオーラを発している。
レコードが擦れたような跡が付いているのも大変良い!
今年度随一のアルバムジャケットでしょう。
このジャケット、そしてプロデュースがマッドリブとくれば、
当然の助動詞「べし」で購入してしまうのも仕方がない。

ということで、まだ通して10回も聴けていないアルバムだが、
マッドリブが切り開いてきた新しいリズムの形が
見事に花開いている感じだ。
それにしても、サンプリングが上手く出来ずに、
撚れたり、ぎこちなくなったりしていたヒップホップのリズムから
骨格というか骨髄までつきつめて抽出してくれるのだが、
超絶テクニックで魅せる器楽奏者の技とはまた別の次元で再現不可能。
聴かされる方は溜め息が出るばかり。
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あまりの高密度ぶりに聴いていて頭の中が疲れてしまうことも多いのだけど、
今回のジョージア・アン・マルドロウとのコラボレーションは
冒険心と歌心が絶妙なバランスで噛み合っているため、
何度聴いても、ギクシャクしたリズムが大変心地よく、何よりも美しい。
数多いマッドリブのディスコグラフィーの中でも、
突出した作品の1枚となることは間違いない。
私の中ではマッドヴィリアンに次ぐアルバムになるでしょうね。

エリカ・バドゥに作って欲しかったというか、
むしろNew Amerykah二部作の延長線上にあるアルバム。
まあ、マルドロウはNew Amerykah Part 2の屈指の大名曲
Out My Mind, Just in Timeのプロデュースも担当しているので、
当たり前のことでもあるのだけど。
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定形フォームがない自由な音楽ではあるが、コーラスを含め
メロディーは妙に耳に残るものが多く、人懐っこくもある。
マルドロウの歌の吸引力、ファンクネスは相当なものだ。
ファンクの最新進化系と考えると間違いないが、ヒップホップの子供でもあり、
本来の意味での自由なジャズの子孫でもある。
あまりにも情報量が多すぎて、旨み成分をきっちり味わい尽くすには
まだまだ時間がかかりそうだ。
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マッドリブの頭の中で鳴っている音楽の凄さもあるのだろうけど、
やはり主役のマルドロウがあって、初めて出来た音楽だとも思う。
初めてジョージア・アン・マルドロウを聴いてみたが、凄い才能だ。
他のアルバムも早急に聴いて見ないといけませんね。
あと、新作録音中のエリカ・バドゥの動向が大いに気になりますね。
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by zhimuqing | 2012-07-13 07:28 | Funkentelechy | Comments(0)
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