謎は多い方が面白いのだ

グラディス・ナイトが猛烈に聴きたくなったのだ。
包容力と説得力に満ち満ちた慈愛溢れる歌そのものが
グラディス・ナイトの最大の魅力となるわけですが、
リズムに対する抜群の身のこなしから生まれる
ファンキーな切れ味も超一流なのは言うまでもない。
その切り口からだと、やはりモータウン時代が一番ですね。
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ということで、数年前イギリスから出ていた2 in 1のシリーズなのだが、
もちろん大ヒットした「Standing Ovation」や「Neither one nor us」も
もちろん名盤なのだけど、それ以前のアルバムも名曲好曲が多いので、
注意が必要だ。
(とはいえグラディスが歌うと、駄曲凡曲も名曲になってしまうのだけど)
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本人がモータウンから厚遇されていないと感じていたというだけあり、
アルバムになると、モータウンのヒット曲を中心とした安易な作りだけど、
楽曲自体は悪いはずもないし、演奏陣は最高だし、
グラディスは当然だが、バックを支えるピップスのコーラスも
やはり一流の名に相応しいものだ。
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初期のアルバムだと、当時テンプスでヒットを連発していた
ノーマン・ホイットフィールドとバレット・ストロングのコンビが中心だけど、
アシュフォード&シンプソンのおしどり夫婦の曲が入ったり、
ハービー・フークアとジョニー・ブリストルのプロデュース曲が混じるので、
割とバラエティに富んでいるのもポイントが高い。
(というか、ブリストル印というだけで贔屓目で見てしまうのだが)
まあ、モータウン傘下のSOULレーベルに残した8枚のアルバムは
全て必聴といっても過言ではないでしょう。
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ちなみに改めて聴き込んでみると、この時期のバックのベースは
ジェマーソンではないですね。
ジェマーソンとは音のスペースの使い方がかなり違うように感じる。
フレージング自体は似ているけど、本家はもっとラテン度が高いと思うのだ。
ちなみに音色は全く違う。
ジェマーソンよりも音が硬い、ピック弾きの音だ。

ファンク・ブラザーズの第2のベーシスト、ボブ・バベットなのか、
あるいはハリウッドの名手キャロル・ケイのいずれかなのでしょう?
個人的には、キャロル・ケイ説をとりたいかな?
クインシー・ジョーンズの名曲「Hikky burr」でのフレーズの作り方に
かなり似ていると思うのだ。
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キャロル・ケイ、名前が非常に親近感を呼びますね。

それにしても、モータウンのバックは謎が多いですね。
ベースはまだ分かりやすいが、ドラムはもうよく分かりませんね。
ハンフリーやアール・パーマーも叩いているのはもう定説ですけど
一体どの曲で叩いているのでしょうか?
うんうん、この辺は謎めいていて、妄想が広がって興味は尽きない。
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by zhimuqing | 2012-06-04 22:28 | Funkentelechy | Comments(0)
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