そのリズムはこれからもずっと止まらない

チャック・ブラウンは言わずと知れたDCが誇る
ゴーゴーミュージックのゴッドファーザーな訳ですが、
その後進バンド(というか、後輩?弟子?)が持たない
コクというか、いなたい味わいが格別なのだ。
自身のルーツを慈しむ気持ちがあったのだろうが、
ファンクやブルーズ、ジャズの超有名曲をゴーゴーのビートに乗せて
延々と演奏していたのだが、その肝は延々と続くビートの気持ち良さ。
第一義がダンス・ミュージックであることを理解しない評論家からは
なにかと非難を受けたものだったのだが、そのへんは無視して良いと思う。

後輩バンドが持つことが出来なかったコクは、
やはり無名時代の経験の積み重ねがなすものだと思いますね。
私としては、初期の3枚に濃厚なラテンの風味を大変いとおしく思うのだが、
これも無名時代にラテンのバンドで修業していた成果のたまもの。
そして、そのラテン・パーカッションの乱舞は
80年代以降のゴーゴーに見事に引き継がれた訳ですね。
ミュージシャンの選択眼の素晴らしさも勿論素晴らしい。
Kenneth ScogginsやRicky Wellman、Juju Houseといったドラマー、
Jerry WilderやJohn Euwell等のベースも腕っこき。
ほとんど無名の人が多いのだが、長時間演奏するゴーゴーのスタイルで
鍛え抜かれたこともあるのでしょうね。
(かつてンデゲオチェロもゴーゴーの効用をそのように言っていたような)

リズムセクションだけでなく、ホーンの目利きも素晴らしい。
80年代以降のPファンクを支えたグレイトなホーンセクションの
Greg Boyer、Bennie Cowan、Greg Tomasの3人だって
元はと言えば、チャック・ブラウンの御用達というか配下。
個人的に好きなのは、初期の2枚でフルートとサックスを吹いている
Lloyd Pinchbackかな?ファンクバンドのフルートでは一番かも。
ルックスのイケて無さもまた格別だし。
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グレッグとベニーはその後、サディークに合流!
ファンク道が美しく続いて行く!

ということで、4年前に観たライブが最初で最後の直接体験になった訳ですが、
でも、あの時の波動?や空気は確実に私の細胞に残っていると思いますよ。
ゴーゴーが止まらない音楽であるように、チャック・ブラウンのリズムも
私の中でずっと止まらないのだ。
ありがとう!
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ゴッドファーザーが自ら2回も書いてくれた
サイン入り「Bustin' Loose」!
正真正銘の家宝なのだ!
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by zhimuqing | 2012-05-18 08:31 | Funkentelechy | Comments(0)
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