こいつはドープすぎる!

Wu-Tang Vs. The Golden Phoenix



プリマクさんから教えてもらったRZAの動画、
RZA自身が製作したカンフー映画のトレイラーなのだが、
その見事なまでのファンクネスのテンコ盛り具合。
近年稀に見るファンクな映像だと思いますね。
10回続けて見るように!との指示を受けたんだけど、
あっという間に10回はクリアー出来たのではないかな?

レザが監督、主演、脚本、エグゼクティブ・プロデューサーを
兼ねているということで、その出来栄えはレザの思惑通りなのだろう。
一見、昔のサンプリングをサンプリングしているのでは、と思うほど、
ザラザラした当時の映像の雰囲気が再現されている。
e0147206_1735365.jpg
特筆したいのは、カンフー映画の分かりやすいカッコ良さのみを
追求していないところ。
うーん、実になんともヒップですね!
いい湯加減、ポンコツさ、猥雑さが満載だ。
ワイヤーアクション全開になってからのカンフー映画が
純度を追及するあまり、無くしてしまった大事なものがここにありますね。
特に垢抜けない登場人物の姿がもうたまりません。
残念ながら、あんなに味わい深い「いい」カオを持った人は
香港はもちろん中国本土でも殆ど見かけなくなりましたね。
e0147206_1741781.jpg
今の中国だったら、悪者はこういう感じがリアルでしょう。
というか、これは本物なんだが。

これをヒップホップ出身のRZAが再現していることがなによりもヒップなのだ。
私が思うに、この味わい深さはタランティーノも狙っている線だと思うけど、
RZAによるここまでのポンコツな再現具合は、その深さにおいて
確実にタランティーノを上回る。
トレイラーの中でのRZAのアクションの野暮ったさは、まさに絶品だ。
(勘違いして欲しくないけど、皮肉とか悪口ではないですよ。)
アメリカン・ギャングスターやゴースト・ドッグ等でも
実に味わい深い演技を見せていたRZAだが、
この本人製作の本編で、どのようなヒップ溢れる姿を見せているのか、
非常に興味をそそられますね。

残念なのが、劇場公開される予定がないところ。
まあ、なかなか一般受けすることは考えにくいから、
大コケされてRZAの映像作家としての道が閉ざされてしまうよりは、
カルトな逸品として、好事家に愛される道を選んだ方が良いのだろう。
一日も早くDVDを発売してほしいものだ。
ついでに、エルモア・レナードの映画化もお願いしたいものだ。
e0147206_1751030.jpg
麺を食する姿も大変様になっているRZAさま。
いつか弟子入りしたいものだ。
[PR]
by zhimuqing | 2012-04-03 23:28 | Funkentelechy | Comments(0)
<< 偉大なるつながり 消費税と外形標準課税 >>