躍動し、光り、色彩豊かな空間

1年に1回ぐらい腰痛をこじらせてしまうのだが、
今年もまた痛くなってしまいましたね。
おそらく、ぎっくり腰の一種だと思うのだが、いきなり来るのではなく、
だんだん痛くなってきて、動きが鈍くなってしまうという感じ。

土曜日はまだ調子が悪くなかったので、淵野辺まで車で遠征して、
アフリカン・ヘリテイジ・フェスティバルを見に行ったのだが、
あいにくの天気、小雨がぱらつき、寒い寒い。
ステージでのバンド演奏も、ジェンベのワークショップもほぼ中止状態。
腰にも悪かったのだろうか、日曜の本日はほとんど寝て過ごす羽目に。
週末の横浜開催の方にしておけばよかったかな?

さて、腰が悪くなる前に見に行っていたのが、
銀座で開催されていたロトチェンコ展。
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ロシア革命前後から10年ぐらいの間活躍していた
グラフィックデザイナーの作品展ですね。
パンフレットには、ロシア構成主義の芸術家とか
ロシア・アヴァンギャルドの寵児、なんて書かれていますが、
まあ、そういう小難しい話とは縁のない私でも、
そのインパクトでもって十分に楽しめました。

ロシア革命後の商業広告を主に手掛けているのだけど、
一番有名なのが、「書籍」の広告ポスターのこれですね。
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このポスターを借用したCDのジャケットなんかもありますね。

専門家が見るとまた違うのだろうけど、
字体や構図は素人が見ても新鮮で、カッコいい。
革命の時代のロシアにこんなヒップなデザイナーがいたとは!
写真のコラージュもまた凄い!
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私が一番惹かれるのは、色遣いかな。
経年変化もあるのだろうけど、ややくすんだ色使いが
キリル文字と組み合わり、何とも言えない魅力を醸し出している。
広告の中には、ライターが書いた宣伝文が書かれているものもあるが、
その文もキレが良くて、私好みですね。
バンドの告知チラシもこんな感じで作ってみたいなぁと
思ってみたりするのでした。
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これに優るおしゃぶりは昔も今も無い、
年を取るまで喜んでしゃぶるよ

うーむ、イラスト、構図、宣伝文に至るまでヒップすぎる。
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航空会社の宣伝ポスターも大変いい感じだ。

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私が驚いたのは、クッキーやキャンディの包み紙のデザイン。
これがいちいちカッコいいのも凄いのだけど、
当時のロシアでこういう商品の細部にまで気を配っていたということが、
無骨で機能性のみ重視という、この時代に対する私のイメージと
うまく合致しないのですね。
また、いわゆる「社会主義」下での仕事のあり方のイメージとも
上手く合致しないのですね。
(ふた昔前の中国のデザインに関してはイメージが合うのだが)
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90年前のこういう包み紙がきちんと保存されていることも驚きだが。

パンフレット(我慢できずに購入した)を読むと、
ロトチェンコ達の活動は政治的に後押しされていたようなのだが、
トロツキーとの権力闘争に勝ったスターリンの時代が来ると同時に、
ロトチェンコ達の後ろ盾も失脚してしまい、
結果として、この動きも宙づり状態になってしまったらしい。

政治と芸術の関係ということで、良くある構図なのかもしれないが、
それでもなかなか考えさせられる流れですね。
ロトチェンコ達の流れがそのまま当時のロシアに息づき、
発展していたら、とそんなことを考えてしまいますね。
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ロトチェンコ。非芸術的性質の構成作業の注文を募集中。
躍動し、光り、色彩豊かな空間広告。
ポスター、プログラム、看板、映画のポスターと看板、表紙。
販売及び製造マーク、ラベル、包装紙。
フォトモンタージュ、フォト・イラストレーション。広告戦略。
正確、明確、明るく、はっきりと、美しく、丁寧で独創的な仕事ぶり。

解説に載っていたロトチェンコの自己宣伝文より
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by zhimuqing | 2012-03-26 00:51 | Mickey's Monkey Job | Comments(2)
Commented by ごっぱち at 2012-03-26 16:50 x
日曜日にアフリカ行って
ビールを飲みながらステージ楽をしんできました
土曜日はあいにくの天気でしたね。
お大事に♪
Commented by zhimuqing at 2012-03-27 23:34
>> 58兄さま

日曜に行ければよかったんですけどね、
土曜以降の腰の状態を考えると、
やっぱり無理でしたね。
ステージもほぼ中止でしたし、なんとも残念です。
でも、手作り感満載で、個人的には応援していきたいので、
来年リベンジします!
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