これまたイギリス人の良いお仕事

PヴァインからBlacker than blackなるキャッチー?な売り文句で
70年代のアフロ・ファンクが5枚ほど発売されている。
曰く、「秘境レアグルーヴの最高峰」、曰く「悶絶ナイジェリア・グルーヴ」、
曰く「ラゴスのジャッキー・ミットゥー」。
もう自動的にレジに並ぶ、あるいはポチッと押したくなるではないか!

勢いあまってつんのめりそうになるのを一歩踏みとどまり、
ネットで調べてみると私の敬愛するイギリスのレーベルSoundwayから
5枚のうち、3枚は既に発売されていることに気付きましたよ。
しかも1枚9.9ポンド!円高万歳ってな感じで、購入しましたよ。
Pヴァインには悪いけど、半額以下だからねえ。

ということで、ジョニ・ハーストラップ率いるMonomonoの1枚目(71年)と
そのハーストラップが78年に出したソロアルバムを購入したわけです。

気に入ったのは、Monomonoですね。
文面から妄想を膨らませた音とは違ったわけですが、
いや、でもしかし、確かに漆黒の強力な音楽であることは間違いない。
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このジャケットの破壊力を見よ!
狙って出来るものではない!

独特の風味があるジョニの歌はラフではあるが、しなやかな歌唱。
その節回しがネコ科の動物の身のこなしを連想させる。
ややコントロールが悪そうなのも、逆にかっこよさを増幅している。
随所に入るコーラスも野性味満点でバランスが取れている。
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原形が残らないほどドロドロに煮込んだスープのようなハチロクの曲が印象に残る。
主役のキーボードもしぶといベースもいなたいドラミングもファンクネス溢れますが、
私の聞いたところ、音の要はギターですね。
サイケなソロも良いが、リズムを切っている時が一番の聴き所かな。
浮遊感と酩酊感が同居した特濃アフロ成分が心地よい。
このギターの上でビャーってなるチープなキーボードの味わいは
他ではなかなか得がたいものですね。
Monomono、2ndも一緒に購入しとくべきだったな。
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みんな悪そうだ。

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一方、ハーストラップのソロアルバムのほうは、残念ながらMonomonoほどの
ごった煮のスープ感覚はなく、ディスコの影響がかなり強くなっており、
これはこれで悪くはないのだが、他のアフロなレアグルーヴと並べると
埋没してしまいそうな感じではある。
大音量でクラブで聴くと、また違ったように聞こえるかもしれないけど、
家やヘッドホンで聴く分には、どうしてもMonomonoのほうを選んでしまいますね。
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でもルックスはある意味いけている。私の基準だけど。

ということで、意外な掘り出し物だったのだが、やはりSoundwayレーベルの
仕事は素晴らしい。
クンビア関係はこのレーベルモノ、結構集めたのだが、
他のブツ(アフロ関係は山盛り出ている)も手元に置く努力が必要なのかも。
購入するお金と聴く時間、この二つが問題であるのだけど。
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by zhimuqing | 2012-02-22 07:28 | Funkentelechy | Comments(0)
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