20世紀最高の文学者とその最高傑作

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ミヒャエル・エンデ 『エンデと語る』より

自然科学一辺倒の発想が変わる日はきます。
理由はこうです。極めて現実的な生活上の、あるいは人間の生の根本問題が、
それも何百万人もの人間の高不幸を左右するほどの問題がもちあがって、
もしそれが自然科学的世界観の枠内だけで決定されるようなことになるとする。

そんな日がきたら、人間はやはり気づくにちがいありません。
そして変わりはじめる。
今はまだ、人間はそこまで直接的には結果を目にしていないのです。


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灰色の男たちに注意を促すデモ行進が不発に終わったのを受けて、
モモとジジの会話より (『モモ』 149ページ)

「そう深刻に考えることはないよ、モモ。
あしたになれば、またちがって見えるさ。
何か新しことを考えだせばいいんだ、
何か新しいお話をな、そうだろう?」

「あれはお話なんかじゃなかったのよ。」とモモは静かに言いました。


マイスター・ホラとモモの会話より (194ページ)

「・・・だがざんねんなことに、人間はたいていその瞬間を利用することを知らない。
だから、星の時間は気がつかれないままに過ぎさってしまうことが多いのだ。
けれどもし気がつく人がだれかいれば、そういうときには世の中に大きなことが起きるのだ。」

「きっとそのためには、」と、モモは言いました。「そういう時計がいるのね。」

マイスターホラは笑って頭をふりました。
「時計があるだけじゃだめなんだよ。この時計の読み方も知らなくちゃ。」
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by zhimuqing | 2012-02-20 23:28 | Dawn 'n' Shine | Comments(0)
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