ため息つかせて(改)

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ちょうど高校生の頃はまさに全盛期。
2枚目のアルバムが出て、№1ヒットが連発し、
ソウル5輪のテーマ曲を歌い、
アリサ・フランクリンのアルバムで堂々と渡り合い、
しかる後に、ライブという名目(?)で福岡まで私に会いに来てくれた(?)わけです。
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福岡国際センターでの座席は結構後ろのほうだったで、
レコードに比べて高い声が出ていなかったのだけど、
現役バリバリ、旬まっただ中の本物のスターを見たのは
その時が初めてだった私は、かなり興奮したのでした。
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有り余る潜在能力を十二分に発揮できなかったのではないか、と
今から振り返ると、残念でならない。
誰もが知っている全世界的な大スター、ポップス界に君臨する歌姫としては
頂点を極めたこと、一世を風靡したことは、誰もが認めるところだろうし、
後進に与えた影響の大きさは、歌のスタイルだけでなく、
その売り出し方を含め、90年代以降の大きな潮流の一つだったことは間違いない。
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ただね、本格的にソウルを歌う歌手という部分でいうと、
やや疑問符をつけざるを得ない。
もちろん定形型のソウルな歌唱スタイルということでなく、
魂という意味でのソウル。
心を救済するような歌、感情の機微に触れるような歌、
傷ついた人を励まし奮い立たせるような歌をもっと聞かせて欲しかったのだ。
アリサ・フランクリンやグラディス・ナイトのような。

早くして大スターになってしまっただけに、しかもそれが80年代だっただけに、
市場というかマーケティングの計算が全てにおいて優先されてしまったのが
悪かったのかな?
生まれた時代が良くなかったのかなと言いかえることも出来るだろう。
全方位面にキラキラを光り輝く数々のヒット曲が持つ魅力は認めつつも、
その溢れ出る実力からすると、それだけで収まる器ではなかったと強く思うのだ。

薬物やアルコールに溺れてしまわなければ、とも思うが、
それは本人の問題であると同時に、進むべき道を見失っていたことも
関係するのだろう。(夫婦ともども、かな)
以前持っていた健康的なイメージとのギャップが痛々しかったけど、
でも、これを乗り越えると、たとえ以前のように声を張り上げることがなくても、
地に足がついた歌を聞かせてくれるのではないかと、私は期待していたのだが。
なんとも残念であり、寂しいですね。
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ベストの曲、一曲を選ぶのは難しいけど、
好きな曲だったら、すぐに思いつく。
瑞々しさ極まるデビュー曲〈You give good love〉、
原曲のメロウさに包容力を加えたアイズレーのカバー〈For the love of you〉、
多幸感満載のボビーとの共演曲〈Somethin' in common〉、
シミジミと感情の機微を歌って新境地開拓かと私を喜ばせた〈Waiting to exhale〉。
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高校生の時に部屋にポスターを張っていて、
この人といつか結婚したいものだと妄想を膨らませてみたり、
福岡公演後に広島へ移動する時には、新幹線に乗るはずだと考え、
学校をサボって博多駅で待っていようと考え、親にバカかと諭されたりしたのは、
遠い昔のこととなってしまいましたが、
やはり私の青春を飾る大事なアーティストであり、スターですね。
本当にさびしいものです。
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あの頃の輝きに満ちた姿を脳裏に焼き付けて。
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by zhimuqing | 2012-02-13 00:28 | Make Me Wanna Holler | Comments(0)
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