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それでは良いお年を!

そんなわけで、今年もあと12時間を切りました。
毎年恒例の2011年を振り返る目論見です、はい。

まずは音楽部門(基本的にCD、新譜のみ)ですが、
先ほどまで悩みに悩んだ結果、極私的ベスト10、こんな感じでは決定です。

1.斎藤和義 『ぜんぶ嘘だった』
2.ANTHONY HAMILTON 『BACK TO LOVE』
3.RED HOT + RIO 2 『NOVA TROPICALIA』
4.RAHSAAN PATTERSON 『BLUEPHORIA』
5.RAPHAEL SAADIQ 『STONE ROLLIN’』
6.JILL SCOTT 『THE LIGHT OF THE SUN』
7.CaSETTE CON-LOS 『CALYPSO A GO-GO』
8.ERIC BOBO – LATIN BITMAN 『WELCOME TO THE RITMO MACHINE』
9.LEDISI 『PIECES OF ME』
10.MARIA RITA 『ELO』


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1位は今年聴いた中で、断トツでしょう。残念ながら。
あの時、あのタイミング、あの歌しかなかった。
音楽の持つ力をあんなにダイレクトに感じたことはほとんどありません。
新作も評判良かったみたいだし(すまん、聴いていない)、
この調子でどんどん行ってほしいものです。

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2位は12月に満を持して発売されたソウルマンの大傑作。
実はジル・スコットのアルバムのシングルを聴いたときから、
心待ちにしていた1枚。
渋みと包容力を兼ね備えた歌に痺れました。

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3位は久々のレッド・ホットのシリーズ最新作にて、
トロピカリアをテーマにしている2枚組。
あまりの情報量になかなか消化出来なかったが、
ここに来て、急速にしっくり来るようになった。
多彩な参加者にクラクラするが、実はその半分も良く分からないので、
日本盤を購入しとくべきだったかと、少し後悔。
とっ散らかっているようで、実は統一感があるのは、
製作者も凄いのだろうけど、カエターノやジルが凄いのだと断言しておこう。
ここにモネイやバドゥ、アンドレが参加していれば、
ぶっちぎりで年間1位になっていた予感も。次回作は是非。

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4位はラサーンの充実作。
エレクトロな音を使用しているが、昨今のヤワな男性陣とは違い、
筋肉質で腰のある(グルーヴともいう)歌が音作りを組み伏せる。
80年代プリンスの正統な後継者だとも思う。
summerbreezel1さんのブログにある分析は実に素晴らしかった。
固定バンドで作った新作も出してほしいっす。

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5位は4位にするべきか随分迷ったサディークのソロ4枚目。
早い時期に出たので、幾分割を食った感もあります。
サディークによる楽器演奏も素晴らしいけど、
最近力強くなった歌も評価したい。
来年はプロデュースにも期待したいが、来日公演にも期待したい。

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6位、ジル姐さん。
圧倒的にポジティブで開放感溢れる良作。
ハミルトンとのデュオ、ダギーフレッシュとの楽しいオールドスクールぶりも
好感度が高かったが、しぶとい好曲が連発する、するめアルバムですね。
充実の姐さん、残る唯一の死角は料理ぐらいか?

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7位は今年の大発見かもしれないカセットコンロス。
腕利きが揃ったリズム隊は大変勉強になるけど、
何よりその音楽性が勉強になりますね。
カリプソ等を聴きこんでみる気にしてくれたという点で、
長い目で見ると大きな影響を受けている気も。
ライブは計4回観ましたが、もっと観たかった。

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8位はリトゥモ・マシーン。
センス抜群のこのコンビ、今後も定期的に活動してほしいのだが、
アフロ度をどんどん進化・深化してくれることを期待。
既にかなりのものだが、大化けしそうな予感も。

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9位はリーゼント頭での写真だけでベスト10確定のレディシ。
モネイちゃんの家族だろう、とは、我が家のムスメの発言です。
路線はやや変更された感じで、売れ線か?と一瞬焦りましたが、
がっつり歌い込む、その歌の本質は何も変わらず。
次作は今作と前作のミクスチャー路線でお願いします。

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10位はしっとりとマリア・ヒタかな。
マリーザ・モンチも凄いけど、純粋な歌手としてはマリア・ヒタの方かな。
在日ブラジル人が多い地域でのライブが見てみたいっす。
ライブDVDも入手してみようと思う今日この頃。

次点は、ブッカーTとかジャイルズ・ピーターソンのキューバ関係ですかね。
今日の時点で聴いていないのはザ・ルーツとかビヨンセ、9th ワンダー、
ギリギリまで待っていたのに、ピンと来なかったのはコモン。

普段良く聴いていたのは、もっと古いものが多かったですね。
モータウン、フェラのボックス、プエンテ、アップセッターズ、
コルティーホ、マイティ・スパロウ、JB、インヴィクタスなどなど。
最近のものでは、モネイ、ディラ関係、ロバート・グラスパーを愛聴、
ここ1カ月に限れば、エリントンと93年頃までのヒップホップばかり。

ネットでダウンロードできる音源も色々聴きました。
NRK関係とかジョイとかシーローとか、感激したものも多かったですが、
ほぼ無料でダウンロードできるというのは、大変ありがたくもある半面、
どうしても身銭を切っていないと、大事に聴いていない傾向があるような。
この辺、来年の課題でもあります。

ライブに関しては、あまりに観に行かなかったかな。
5本選ぶとしたら、こんな感じ。

4/ 1  渋さ知らズ @ 新宿ピットイン
4/29 吾妻光良&The Swingin’ Boppers @ クラブクアトロ
6/3 カセットコンロス @ 下北沢 440
8/4 マーク・リーボウ @ クラブクアトロ
11/29 ブルーズ・ザ・ブッチャー @ 船橋月


映像関係はここで思い出せていないものもありそう。

・海洋天堂
・人生ここにあり
・Sharlock
・地球は女でまわっている


舞台はなんといっても、「8人の女たち」が圧倒的だったが、
ブラザGが出演したオレンジも大変良い舞台で感動しました。
なんだけど、その後あんな震災が起きるとは思っていなかった。
ミュージカルFela!は早いところ、本物が見てみたいなぁ。

BLACKFOOT、北杜夫、中村とうよう、アルフォンゾ・マイゼル、
ギル・スコット・ヘロン、デュプリー、団鬼六、ヒューバート・サムリン
最大の感謝と尊敬を!これからも私の栄養素であり続けるでしょう。

プリマクさん、結婚おめでとう。
チンくん、娘さんご生誕おめでとう。
魁皇、シャック、ヤオミン、お疲れ様。

ということで、2011年は嫌なこと、大変なことがたくさんありましたが、
来年はいいことばかりありますように。
モネイの新作2枚出て、日本に来ますように。

それではみなさん、良いお年を!



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by zhimuqing | 2011-12-31 12:28 | Change! | Comments(2)
Commented by summerbreeze1 at 2012-01-01 01:27 x
去年はブログ、楽しく読まさせていただきました! どうぞ今年もよろしくお願いします。

レディシがジャネルの家族ってのは良いですね(笑) 
ジル・スコット新作、やりたいことやってる感じがしてぼくも好きなんですが、料理が死角とはどういうことですか?
Commented by zhimuqing at 2012-01-01 13:57
>> summerbreeze1さま

こちらこそ、ブログ大変楽しく読ませて頂いてます。
モネイの大ブームが来て、女性がみんなリーゼント姿になって
世界が平和になると良いのですが。

ジル姐さんですが、前に離婚したライゼル・ウィリアムズが
手料理に手を付けてくれなかった、というニュースがあったので、
ネタとして使わせて頂いております。
たぶん相当なレベルなのではないか、と。

ということで、ではまた!
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