精霊を呼び寄せる

昨年末、ベネイ~デバージ~Rケリー~アイズレイと続いた新作群、
ソウルフルな歌唱が大復活する流れが来た!と心躍っていたのですが、
これといった作品がなかった今年。
姐さん系ではジル・スコットやレディシ、ラサーン等、結構良いものがありましたけど。

ということで、年の瀬も押し迫って、ようやく出ました、待望の一撃!
アンソニー・ハミルトン<Back To Love>、強靭な喉は不況にも強いのだ!
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ディアンジェロのヴードゥー・ツアーに参加していたということだけでも
私なんか、どうしても贔屓してしまうハミルトン、
これまで出たアルバムはインディーでの作品を含め、
どれも良作、名作と呼ぶに相応しいアルバムでしたが、
遂に突き抜けてくれたのではないですかね?
夏に出たジル・スコットとのデュエットも相当良かっただけに、
かなり期待度は高かったのだが、予想以上かな。

ビターというより塩っ辛い声が何よりも良い。
歌唱力は折り紙つきなのだけど、圧倒的な歌なのに、
どことなく朴訥としたというか、南部っぽいというか、
聴き手を感情移入させてしまう歌、節回し。
希求力に関しては、完全に一皮剥けたと思いますね。
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曲自体も今回はかなり良い。
11曲目の大仰なポップなバラードなんかは、私の好みではないし、
9曲目のロックなんかは歌のパワーで押し切った感も強いけど、
それ以外は良い、というか、極上でないか、と。

全体的にシンプルな曲が多く、ハミルトンの優れた解釈が活きている。
間を活かした音作りの中に、南部のブルーズの精霊が降りてくる。
ケリー・ヒルソンが参加した多少今風の音作りでも
お構いなしにブルージーに決めるので、
ヒルソンまでが漆黒に染まってしまうほど。
漆黒に染まったケリーたん、そのまま染まりきって進んで欲しいぞ。
(それにしても、相手の良いところを引き出すハミルトンはデュエットの名手だ。)
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まあ、歌良し、曲良し、演奏良し、と三拍子揃ったこのアルバム、
噛めば噛むほど味わいが出てきそうな今年度屈指の名盤ですね。
こうなると、生で見たくなる。
前回の来日時に、ハコが悪い!とパスしてしまった私が間違えていました。
早いところ、また日本へ来てくださいな。
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11月にBAMA LOVE SOUL でネット上でリリースしていた音源も
かなり聴かせてくれます。
ただどうも、全曲DL出来ていないんだな、私。
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by zhimuqing | 2011-12-21 19:28 | Funkentelechy | Comments(0)
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