ああ、麗しき泥沼化

とうとう手を出してしまいました。
手を出すべきか、出さざるべきか、迷うこと3年、
最近続く円高傾向、ひたすら盛り上がり続けるジェマーソン熱、
愛情が増すばかりのデイヴィッド・ラフィンへの愛、
その深さに驚くばかりのスモーキーの世界、
ブリストル&フークアへの探求心、リーヴァイの侠気への信頼、
匠の技に感服するマーヴィンの喉。

そんな私、禁断症状にもう耐えられない、
これ以上我慢すると体に毒だ、ということで、
始めましたよ、The Complete Motown Singles シリーズ。
Hip-O Select からの刺客シリーズですね。

ということで、59-61年のVOL.1から手を出すという手もあったのだが、
ここは途中参加の身、一番美味しそうなところから、ということで、
映えある第一発目に選んだのはVOL.6 の1966年。
無事我が家に到着です、はい。
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いやあ、これはタマランです、はい。
まず、目を惹くのが、表紙に挟まっているドーナツ盤。
フォートップスのReach Out I’ll Be There!
分かっちゃいたけど、実物を見ると興奮します。
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で、エディ・ホーランドのコメントに始まるブックレットの厚いこと!
見たことも無い写真を含め、111ページ。
この年モータウンが出したシングル及びお蔵入りとなった曲125曲、
全て網羅しているのだが、全て解説が付いているだけでなく、
1曲ずつ録音された日やヴォーカルがオーバーダブされた日等が
分かる限り記載されている。
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曲の並びもまさにシングルとして発売された順で、
MOTOWN、GORDY、TAMLA、SOUL、VIPの区別なく
並べられているが、巻末にはアーティスト順、タイトル順、
そしてレーベル毎に分けたインディックスが付けられている等、
徹底した仕事ぶりが光る。
シングルのB面なんかが既発シングルだった場合なんかは
解説に「このシリーズのVOL.5に収録済み」等と記載しているのが
何故か笑みを誘います。
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スモーキーとタミー・テレルのツーショット!

なにせ黄金時代なんで、問答無用のラインアップなんですが、
1年で125曲、シングルなので2曲で1枚と単純に計算しても62曲。
1週間に1枚以上発売されていたということになるので、
玉石混合か?と思わせといて、有名どころは元より無名どころも
ほとんど玉ばかり!というのが凄まじい。

全曲紹介するのは大変なので、1枚目(Disc28!)の流れだけでも。
Martha Reevesのダイナミックな歌が映えるミディアムからスタート、
Brenda Hollowayの滋味あふれる歌、Isley’sのHeart of Mine(まさに名曲)、
Marvin、Four Topsのこれぞ全盛期モータウンな曲、
そしてTemps のGet Ready、とここに辿りつく前に
私はとっくに完全にKOです。(KOされない人が世の中にいるのか?)

この後もマーヴィンとのデュエットで有名なKim Weston、
後にテムプスに加わるR・Street の技が堪能できるMonitorsと続くが、
その流れでいきなり大御所ビリー・エクスタインが割り込んで来るのが
なんともおかしいが、そこはジャズ狂いだったゴーディーの愛がなせる業か?
ソウルオンリーの人には厳しいかもしれないが、私的にはOKです。
何といっても、パーカーやガレスピー、マイルスを従えていた大物ですからね。
(その大物ぶりはマイルスの自叙伝に詳しいです)

子供時代のスティーヴィーのあまりに物凄いソウルフルな節回し、
キラキラと輝くスプリームス、デトロイト臭が味わい深いスピナーズ、
ジュニア・ウォーカーのいなたいカッチョ良さ、
ジミー・ラフィンの男前な優しさ、オリジナルズの懐の深さ、
うーん、情報が氾濫して、収拾がつかないな。
知らないアーティスト(7組)、名前しか知らなかったアーティスト(4組)が
いっぱい入っているのも嬉しいところです。
あ、あと、アール・ヴァン・ダイクのシングルが入っているのも嬉しい。
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スティーヴィーとヴァン・ダイクとジェマーソン(半身)とライターのモイ嬢

コレクター欲はもちろんのこと、ミュージシャン欲(?)も満たされ、
バイヤー欲(発売当時より安く買えたので)も満たされ、
知識欲も満たされるという、ボックスものの最高峰でしょう、これは。
1曲1曲、丁寧に完走したいと激しく思う今日この頃です。
万人に薦めるべきものではないかもしれないが、
でも完全に世界遺産でしょう、これは。
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この1年はもうこの路線で固定化かな。
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by zhimuqing | 2011-09-27 08:28 | Funkentelechy | Comments(0)
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