悪党と危険な声を持つ男

ジェニファー・ロペス夫妻が埋められなかった溝とは
歌唱力の差ではないか、と時おり考える。
マーク・アンソニーは今世紀最高のサルサ・シンガー。
いっぽうのJ-Loは……シンガーとしてはたぶん最低クラス。

敬愛する丸屋Q様のジェニファー・ロペス夫妻に関するコメント、
正に的を得ていて、膝を打つとはこのことなのだが、
この夫妻でのベストの仕事は多分映画「エル・カンタンテ」でしょう。
(熱心に仕事ぶりを追ってきたわけではないですが)。
サルサで最高の歌手の一人であるエクトル・ラボーの生涯を
当代随一歌手であるアンソニーが演じる伝記映画ですね。
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ということで、エクトル・ラボーですが、
ソロになった後のアルバムはもちろん名盤がザクザクあるのだが、
あくまでも歌手エクトル・ラボーの為のアルバム。
曲、演奏、アレンジ全てが歌手を盛り立てる為に組まれている。
流石はウィリー・コローンの仕事!と感心するのではありますが、
バンドの音と歌手とせめぎあいという面では、
僅かながら興奮度が下がってしまうのは致し方ないところ。
ソウルなんかではそうでもないのだけど、
ラテン音楽だとやはりバンドあっての歌手という立ち位置の方が
どうしても好きな私なのです。
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となると、エクトル・ラボーを味わい尽くすには
やはりウィリー・コローンとの双頭時代しかないと思い、
10年以上前に中古で買ったはずのウィリー・コローンのCDを
ここ1か月程探していたのだが、この度ようやく見つかりました。
1970年発表の「La Gran Fuga」。
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以前手に入れた時にはもう一つしっくりこなかったCDですが、
プエンテやコルティーホをたっぷり聴いてきた今、
改めて聴きなおすと非常に素晴らしいですね。
御大に比べると世代が若いせいか、よりストリート感が強い。
ジャケットでのイメージの出し方を含め
かなり私の好みです、はい。

ストリングスが入れたゴージャスな音はここにないし、
テンポ自体も割とゆったりしたものが多いが、
曲に込められた殺気成分はかなり濃厚か?
最後の曲のみ、妙なカー二ヴァル風な曲だが。

でも一番ポイントが高いのは指名手配犯を模したジャケット。
ウィリー・コローン 別名エル・マロ(悪党)、ザ・ハスラーとか、
クリミナル・レコードとか危険な声を持つ歌手ヘクトル・ラボーとか
二人はエキサイトなリズムで人々を殺したことで知られるとか、
ギャングスターラップの元祖のようなもんで、
もう私の好み、ど真ん中です。
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ということで、ラボー独立までのこのコンビのアルバムは
どうも必聴の様ですね。
引き続き、探索を進めるとしましょう。
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この二人の写真は実にかっこいいものが多い。
イデケン君は参考にするべきだ!
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by zhimuqing | 2011-08-15 20:28 | Rumba DE Manbo! | Comments(2)
Commented by ide at 2011-08-15 20:49 x
もみあげがかっこいいですね。
おおきなオレンジのぼうしもいいなぁ。
Commented by zhimuqing at 2011-08-17 13:00
>> イデケン様

この辺の衣装はもう少し研究が必要ですね。
色々探しときます、はい。
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