ラディカルで、火を噴くような

私が初めてミュージックマガジンを読んだ(買った)のは、
17か18の頃だったのだけど、
毎号一番楽しみにしていたのが、中村とうようの『とうようズ トーク』。
ラディカルで火を噴くようなとうよう節は激しいのだけど、
それでいて(だからこそ?) 極上のエンターテインメント
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多分この号のチャックD vs とうよう に惹かれて購入したのだと思う。

ブルーズとかマイケルとかヒップホップとかに対する捉え方は私と異なるし、
女性の好みのセンスにも正直首をかしげるところがあったし、
おおむね同意出来たとはいえ、政治の話でも?なところがあったけど、
そんな些細なことなんかどうでもよいことで、
世の中に対する姿勢とか、揺らぎない信念とか、
大きな部分で私自身が意識しているよりも影響を受けている気がします。

ネット時代になって、音楽評論家という職業を疑問視する向きもあるけど、
その他大勢の自称評論家と中村とうようを同列に並べて評価することには
無理があることだけは声を大にして言いたいのだ。
そこいらの業界ゴロや提灯持ちなんかと一緒にされてはかなわない。

世界のポピュラー音楽の研究家であり、真の意味での評論家でもあり、
そして、なによりも音楽の愛好家であった中村とうようがいたからこそ、
カルトーラとかフェラ・クティとかアルセニオ・ロドリゲスとか、
ヌスラットとかスリム・ゲイラードなんかが、
日本の普通のレコード屋でも買えるのだ、ということも
ここで強調したい。
ネット時代になったからといって、誰でも好きに音楽が聴けるという人には、
この人が提示した道標がなければ、どれほど遠回りしなければならなかったか、
もう一度考えてもらいたいものだ。

あれだけの意志を持った人だから、自分で道を選んだのだろうから、
安易に追悼はしない。
ただ、この人に教えてもらった素晴らしい音楽は
今後も大切に聴き続けていこうと決心しました。
月並みだが、ありがとうございました、と感謝の言葉を送ります。
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下世話なブルースや80年代以降の米黒人音楽に対して
この人の評価が厳しかったのは、ダンスの為の音楽という視点が
乏しかったからではないかと、最近思うようになった。
本人にお会いする機会はなかったが、踊りは得意じゃなかったんではないかな?
一体どうだったんだろう?
やはり一度本人に会ってみたかったなぁ。

それにしても、今のMM誌の体たらく!最悪だ。
読む価値のあるページが数ページしかない。
高橋修は今すぐ退陣しろ!
とうようの作り上げたものをどこまで崩したら気が済むのだ!
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by zhimuqing | 2011-07-21 23:28 | Make Me Wanna Holler | Comments(0)
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