遅ればせながら、Xメンの最新作「ファースト・ジェネレーション」を。
タダでさえ、元の3部作のプロフェッサーXはパトリック・スチュワートだし、
そこに「ファースト」とか「ジェネレーション」なんかがくっついている。
(ちなみに原題は「X Men First Class」)
もはや、そこは「トレッキーほいほい」みたいな感じで、
当然私もほいほい見に行ったわけですが。
若き日のマグニートとエグゼビアのストーリーなので、
一番陰影に富んだ良い話になりそうだと思っていたが、
単純に割り切れないほろ苦さもありつつ、
これまでのファンに対するサービスもあるという、なかなかの娯楽作。
最近BSで放送されているバットマンのシリーズよりも
やはり私はこちらの方が好きですね。
ゲイ差別だとか人種差別なんかがモチーフになっている、というか
他のマーベルものよりも深みを与えているのは間違いないですが、
その辺の分析はみんなやっているので、ここではパス。
本編?よりも以前の話を描くということで、
スタートレック方式で完全にキャストを入れ替えたわけですが、
この方式はなかなかいけますね。
とはいえ、前のシリーズの流れを尊重しているところに好感が持てますね。
Xメンの初作と同じく、ナチの強制収用所のシーンから始まるところは
このシリーズのテーマに通じる部分なんで、絶対に外せないしね。
キューバ危機とミュータントの暗躍を組み合わせた展開は
個人的に良く出来ていると思います。
当時のソ連の要人のガードが弱すぎるところなど、
多少?なところもあるけど、そこは映画なんだし、
第一ミュータントなんで、問題ないでしょう。
テレパスがいたら、あんな面倒な手を打たない筈とか、
そういう無粋なことは言ってはダメです。
個人的に一番気になるのは、敵役のエマ・フロスト。
テレパスである上、体がダイアモンドになるという設定。
最強なのではないでしょうかね?
教授とマグニートのコンビにあっさり捕まってしまうのはいいけど、
その後アメリカ政府に甘んじて監禁されているところは
今ひとつ理解できないかな。
それにしても、エマと教授の一騎打ちはやらなくて正解。
テレパス同士の戦いだと、どうしても地味になってしまうのでね。
教授の髪の毛ネタとか、ウルヴァリンとかストームのカメオ登場とか
その辺の小ネタには、シリーズに対する愛情を感じて嬉しくなる。
ということで、既に決まっているらしい続編と続々編にも期待大です。
うーん、続きが早く見たい。
アザゼルとワグナー、ハヴォックとサイクロップスとがきちんと繋がるのか?
レニー・クラヴィッツとリサ・ボネットの娘はまた出てくるのか?
その辺が大いに気になるところですね。
ソーイ・クラヴィッツさん。
でも、個人的には同じゾーイ嬢だったら、
スタートレック11のウフーラ(ゾーイ・サルダナ)の方がタイプです。(どうでもいいけど)