色々とお願いしたいのだ!

ということで、録画しておいたFela、何度か見たのですけど、
やはり素晴らしい。

フェラが自身の音楽を作り上げるまでが前半、
政府との軋轢が増す中、ヨルバの精神に立ち返り、
軍隊に殺された母親の棺を大統領府の前に置きに行くまでが後半。
まあ、フェラの人生自体については、知っている話ばかりだけど、
改めて映像として、このように表現されると、
もう参ったとしか言いようがないですね。

今回の放送では、当然ながら日本語の歌詞が同時に流れるのがいい!
板垣さんの本で紹介された一部の歌詞以外は、
日本であまり紹介されていないし、
歌詞の意味、あまり知らずに聴いていますからね、こちらは。
最新の日本盤はどうなっているか分からないけど、
昔の再発盤には歌詞の翻訳がきちんと載せられていなかったし。
それだけに、新鮮な感じを受けたし、フェラのリリックの面白さを
再認識しましたよ。

個人的にはKalakuta ShowとかAlagbon Closeなんかが
聴きたかったところだけど、選曲はまあ妥当な線かな。
サンドラ役のゴスペルっぽい歌は若干違和感があるものの、新鮮。
アンティバラスの演奏は原曲にかなり忠実だけど、
少しダイナミクスが足りない気も。
(我が家の音響設備の問題もあると思うけど)
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ただそれを補って余りあるのがバックのダンサーの群舞。
フェラの奥さん(ここでは9名)の華やかさは言うに及ばず、
男性陣の動きも実に美しい。
タップダンサーが一人混じっていて、
アフロビートにタップを合わせるのがとても新鮮だったんだけど、
あのダンサーはいったい誰なんだろう?
名のある人なのか?とクレジットを見ていたのだけど、
奥さん役は役柄の名前がはっきりしているので分かるのだけど、
男性陣はきちんと紹介されないので、良く分からない。

で、私が見たところ、9人いる女性ダンサーの中では、
オモララ役のCatia Mota Da Cruz とアラケ役のPoundo Gomisが
その美しさで一際目立っていたように思いますね。
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参考?までに、右がオモララ、左がアラケです。
二人に挟まれるマンボ氏がうらやましいぞ!


この二人をフューチャーした、ニャッシュ(お尻ですね)を解説するシーン、
あの場面は前半のハイライトでしょう。
ちなみにこの場面、私も試しに部屋で真似していたのですが、
ヨメからゴリラみたいと容赦ない指摘を受け、
類人猿時代の遺伝子を引き出すことが重要なんや!と言い返すも
不本意な感情が胸によぎったのは何故?

それにしても、Catiaさんの写真が検索してもあまり出てこないのが残念。
Poundoさんはやっぱり素顔も綺麗というか、
肌が物凄くきめ細かそうなのだけど、これはデジタル処理しているのか?
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顔を触ってみたくなりますのは私だけ?

とはいえ、この二人をプッシュしているのでは、ただの面食いということで、
友人各位からブーイングが出そうなので、補足をしておくと、
実は一番目を引くダンサーはモヒカン頭も美しいナジテ役の
Pamera Okoroaforさんですかね。
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ファンカティアーな香りが画面を通しても濃厚に漂って来るほど。
うーん、素晴らしい。
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と、ここまで書いて気が付いたのだけど、ブロードウェイでのキャストと
ロンドンでのキャストはどうやら大幅に違うみたいで、
オモララ役もアラケ役もナジテ役もみんな違うみたいですね。
いやぁ、キャストを変えてここまで凄いのが出来るというところに
世界の広さをつくづく感じますね、恐るべし!

舞台でのハイライトは母を殺されたフェラがオリシャの世界に入り込むシーン。
ヨルバの神々が乱れ踊り狂うシーンは、テレビの画面で見ても
文句なしに素晴らしい。
ただ、このシーンに限らないのだが、各所で素晴らしい群舞が展開されているので、
テレビのカメラの視点だけで追うのが非常に勿体ないですね。
ステージ全体を俯瞰して味わいたくなりますよね。
やはり生で味わうのがベストなんだろうけど、仮にDVD化されるのであれば、
マルチアングルを大々的に取り入れてもらいたいっすね。
いや、オモララとアラケをじっくり鑑賞したいとか、
そういう思惑はまったくないですよ、多分。

肝心の主役のケヴィン・マンボさん、映画キャデラック・レコードで
ジミー・ロジャースの役をやっていた人ですけど、
なんといってもマンボって名前が最高、マンボですからね。
見ているうちの本物のフェラ・クティに見えて来るのが不思議。
体つきはフェラよりもちょいマッチョだけど、
フェミとかショウンとかのクティ一族と並べて見ても違和感無いのでは?
サックスも達者、フェラよりももうちょっとフリーキーなフレーズが多いかな。
自身に満ち溢れた振る舞いは男である私も惚れそうな勢いだ。
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この左端が5,6年前のマンボさん
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数年後にこんなに精悍になるとは!

ただ、これは脚本の関係だけど、フェラが現実に悩むシーンが多いのだけど、
この辺どうなんでしょうね?
国外に活動の拠点を移すこととか、母親の死に関して悩むフェラの姿、
こういうのは観客の共感を呼ぶためにも大事ななだろうけど、
私が勝手に想像するに、フェラの闘争心はもっと熱く屹立しているもののような
気がするんですけどね。

まあ、それはさておき、フェラと母親との精神的な触れあいが
舞台の流れの中では一つの核になっているのだけど、
もともとブロードウェイでは、なんと母親役はパティ・ラベール!!
そうだったら、もっと凄まじい舞台になっていたと思いますね。
それにしても、なんというキャスティング!
ジェイZ、伊達にビヨンセを嫁にしてないな!
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途中からラベールは参加だったのかな?
やっぱり向こうでは、これは売りになりますよね、当然。

ちなみに、今回放送があったロンドン公演、チケット代を調べてみると
なんと10ポンドから24.5ポンドということで、
これまた驚きの価格設定!
まあ当然のごとく、即座にソールドアウトだったらしいのだけど、
羨ましいなぁ。
私だったら、10回は見に行きたいね。
日本に来てほしいけど、やっぱり来てくれないだろうなぁ。
この後、アムステルダム→ロンドン→シドニーまで決まっているらしい。
お金があったらシドニーまで見に行くんだけどね。

ということで、ベストは来日公演、その次がマルチアングルでのDVD化。
それも無理だったら、編集の都合でカットした部分を含めての再放送。
お願いしますよ、NHKさん。
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by zhimuqing | 2011-06-28 00:28 | Funkentelechy | Comments(0)
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