こいつは底なし沼なのかい?

野田佳彦が総理候補などと取り沙汰されていて
心底驚きますね。
政策通だって?財務省官僚の言いなりの言い間違えじゃないの?
クリーンで与野党共に受け入れやすい?
震災前の怪しげな献金話は一体どこに行ったのか?
大体、菅政権を支えた今の執行部がそのまま居座るための
自民党との大連立なんて、ボケているとしか思えない。
首相が駄目であるなら、その半分は自分たちの責任だろうに。
ちなみに野田佳彦の選挙区は船橋市ですけど、
私は一度もやつに投票したことはありません、念のため。

さて、先日ブッカーTを購入した際に同時に入手したコルティーホ、
このところ家にいる時にはずっと聴いているのですけど、
新たな水源を発掘したと言ってもいいんじゃないでしょうか、これは!
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ラテンを聴き始めた時に「黒い」とか「アフロ」等と紹介されていたので
2,3枚背伸びして買って聴いていたのだけど、
ようやくここに来て開眼したようです。
やはり昨年の一時期集中して聞いていたプエンテ集中講義のおかげか?

今回購入したのは、67年の「Con Todos Los Hierros」。
イスマエル・リヴェーラとの双頭アルバム。
この二人がクスリの密輸なんかで入れられていた刑務所から
出所後の2枚目のアルバム。
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米版ウィキペディアなんかを読んでいると、
その辺のいきさつが結構詳しく書いてあって面白いですね。
当時クスリ関係で当局から目をつけられていたコルティーホ楽団、
アメリカへの入国時に密輸容疑で看板歌手のリヴェーラが逮捕されたのだけど、
コルティーホとリヴェーラは仲間を売らずに自分たちで罪を被ったらしいですね。
義理人情の世界を感じさせて、なんとも味わい深いのでありますね。

残されたミュージシャンはEl Gran Comboを結成してヒットを飛ばすのだけど、
その際のストーリーには2種類あって、世間の見方は分かれるようですね。
コルティーホ達とつながりがあるとヤバイと思って逃げていって
新グループを結成したという説、
コルティーホと看板シンガーがいなくなって、食えなくなったので
仕方なく新グループを結成したという説。
私としては、どちらも正解のような気がしますけどね。
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さて、そんなわけで、出所した二人には以前の配下はいないわけですけど、
このアルバムはそんなことも微塵も感じさせません。
野性的でいなたくて、ぶっとくて、黒光りしている。
しかも細かく聴くと、とても作りこまれている。

これを聴くと、プエンテがいかに都会的でヒップというか、
垢抜けていてお洒落な部分が満載であるかよく分かる。
パルミエーリ程の殺気は感じさせないものの、
コルティーホ達は、喧嘩は凄く強そうで、人懐っこい。

プエンテがマイルスだとしたら、パルミエーリがコルトレーン?で
コルティーホはうーん、誰だろう?
うまく喩えられないな。
JBとPファンクとオハイオ・プレイヤーズ?イマイチ違うなぁ。
ゲイトマウスとギター・ワトソン?うーん、これも違うな。

今のところはアルバムのオープニングを飾る「Arrecotin Arrecotan」がベスト。
軽快に始まり、一転してリズムが一気に重くなって
グリッティに迫る黒さがたまりません。
タフさ丸出しのリヴェーラを盛り上げるコロもかっこよい。

強靭なリズム、絶妙なホーンのアレンジもいちいちかっこいいのだけど、
リヴェーラの歌の良さも流石に格好良さ。
声を伸ばした時の微妙な揺れに一途な男のやるせなさを感じますね。
流石に「El Sonero Mayor(偉大な歌手)」と評されただけのことはある。
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しかしラテン的に男前だったイスマエル(右)が歳をとるにつれ、
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こんな感じになって、最終的に
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ここに至るのは、正しく歳を取っているのだと、
私はここで力説したいのだ。

67年という時期もあり、白人の奥さんを貰ったばかりに殺されてしまった
アラバマ州の黒人のことを歌った曲もあるけど、
ブックレットには簡単な解説があるだけなので、
他の曲の内容が分からないことが少し残念。
というか、ファニアの再発シリーズの一環なんだけど、
プエンテの初期作と違って、参加ミュージシャンのクレジットが無いのは
なんとかならんのか?

ということで、素晴らしく良いこのアルバムですが、
定説としては、リヴェーラ逮捕前のオリジナルコンボこそが
凄まじいらしく、そこで聴けるボンバやプレーナこそが頂点だとする人も
多いらしい。
(とはいえ、現段階でボンバもプレーナもまだその実像が良く分からない私ではある。)
これはもうコルティーホ沼にずっぽりはまってしまうしかないですね。
こいつは楽しみだ!
ワックス・ポエティックスの本家版でコルティーホが特集されていないか
探してみることとしよう!
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しかし、底なし沼のような気もする私なのである。
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by zhimuqing | 2011-06-12 22:28 | Rumba DE Manbo! | Comments(0)
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