濃度がアンバランスだが、断固支持

Q兵衛氏が編集長に就任して以来、好調を維持しているBMR、
今月号の特集も素晴らしい。
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新編集長になって以降、ゲイ、アジア系アメリカ人、刑務所と来て、
今月号はなんとアフロフューチャリズム。
(因みに来月は『牧師の息子』らしい。)

まさに私が期待する切り口であり、方向性。
特に今回のアフロフューチャリズムに関しては
ヴードゥーとSFとファンクに造詣が深いQ氏以外に
やれる人がいるのか?という待望の企画。
昔の良かった頃のミュージックマガジンでも、
こんな切り口では捕らえきれなかったですよね。
特にQ氏のアフロフューチャリズム概要は
コンパクトにまとまった流石の力作。
あと、事件年表もこうやってまとめてみると、
かなり笑えるところであります。
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特集に関係の深い書籍と映像の紹介ページが今回の目玉。
ディープ・スペース・ナインと第9地区、やし酒飲みとが
同じリストに掲載されているだけでも、私は興奮してしまう。
この2ページとサミュエル・R・ディレイニーを紹介する2ページ、
合わせて4ページだけでも購入するだけの理由になりますね。
この辺は大変参考になります。
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Q氏によるジョージ・クリントンのインタビュー(結構面白い)とか、
未来派ブラック10傑なんかは、3倍ぐらいの分量を割いても良かったかな。
ジャネール・モネイやサーラーが色々なところに顔を出すのは嬉しいけど、
ハンコック(私は好きでない)を未来派10傑に入れるのだったら、
ローランド・カークとかゲイリー・バートンを入れろとは言わないけど、
ファロア・サンダースぐらい入れて欲しかったかな。
あとはムーディーマンとか、クール・キースなんかも必須条件、
アースよりもスティービーでしょ、どう考えても。
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この大傑作、どうも前作よりも評価が低いような気がする。
少なくとも、キー・オブ・ライフよりもずっと上だと思うのだけど。

ということで、特集とその中身に関しては満点といいたいのだけど、
トータルの分量(ページ数)はもう少し増量できなかったのかな?
全部で20ページ弱というのはせっかくの企画がもったいない。
でも、全部で100ページ強とすると、全体の20%か。
商業誌ではこれくらいが限界なのかな。

最大の愛情(とリスペクト)を込めていうのだけど、
もっと気になるのが、他のページが特集に比べると薄口すぎるというか
大きく負けているというかな。
今月号だと、90年代サントラの記事は良いけれど、
他の記事はやっぱり弱いですからね。
まあでも、これは多分に編集者の腕前というよりも、
今現在の音楽シーン全般に力が漲っていないところが
主原因なのでしょうけど。

とはいえ、後ろの方の定番記事は読み応えがあるものが多いし、
最後の3ページ、編集長による『雑学王』と編集後記は
毎号楽しみにしている私。
あえて宣言するまでもないけど、Q兵衛編集長を断固支持、
Q時代は毎月購読という方針で行きたいと思います。
音楽誌がやれることはまだまだあるはず。
丸屋久兵衛しか出来ないことも、まだまだあるはず。
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by zhimuqing | 2011-04-14 07:28 | Funkentelechy | Comments(0)
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