一筋で行かない曲者目撃で興奮する

吾妻光良とたびたび共演しているということで、
前から気になっていたバンド、カセットコンロス。
カリプソのバンドらしいのだが、5年ぶりの新作発表ということで、
一部で話題になっているようですね。
というか、ネットをうろついていると、よく遭遇する。
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で、「吾妻」印なんで、まあハズレはないだろうと、
ライブに行ってみたのだが、これが期待以上に良いバンド。
ギター・ヴォーカル、サックス、ベース、ドラム、パーカッションの
5人編成だが、良い意味でバランスが取れた達者な演奏。
随所に気持ちよいフレーズを叩き込んでくるパーカッションも印象に残るが、
肝となるのはベース。
リズムというか、この場合はパルスといったほうが良いのかな?
レゲエなんかも巧みに消化した、とにかくノリが非常に大きく、
東京で見たベーシストで5本の指に入る程の達人かも。
まだ20代前半と思われるのに、全く大したものだ。

このバンドの音楽は別にカリプソの範疇に止まらず、
一筋縄でいかない音楽性。
一言でいうと、カリプソからルーツをたどって行った汎アフロ音楽かな。
バン・バン・バザールに通じる持ち味もあるけど、
バンバンからオールド・ジャズや戦前歌謡曲のエッセンスを薄めて
その代わりにアフロのコクを加えた感じかな。
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この日のセットは特にアフリカ色が強い選曲らしく、
そのため更に私の好みに近づいていたのかも。
ビートのアフロ成分は主にパーカッションが担うのだけど、
ギターのフレーズも非常に曲者度が高い。
(もちろん躍動するベースの貢献度は言うまでもない。)

リーダーのワダ氏は吾妻さんマニアを公言する人なので、
セミアコ(スターキャスター?)を指で弾くのだが、
ブルージーなフレーズの中に、ラテン風味やルンバロック風味が混じっている。
マーク・リーボウの「偽キューバ人」からの影響もかなり濃厚なのでは?
粗っぽい(雑なのではない)プレイが周りの音と相まって、
大変よい味わいを醸し出している。

それにしてもカリプソ、ジャイブ、ロック・ステディに
ルンバ・ロックやハイライフを混ぜ合わせるという、
相当なマニアックな路線なのに、同時に軽やかさも醸し出しているところが
実に素晴らしいではないか!
1回見ただけでは、底が知れない印象を受けましたよ。
これは本当に良いバンドを見つけました。
6月のライブはなんと伊達弦がゲスト参加ということで、
早速2ヶ月後が楽しみな今日この頃です、はい。
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この03年作と04年作のカップリング再発CD、
ついでに買っとけばよかった。
今度買いに行こう。
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by zhimuqing | 2011-04-09 23:28 | Rumba DE Manbo! | Comments(0)
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