ブラザGの新ユニット『AUTRIBE』がライブやるというので、
新宿のBLAZEまで、出動。
時間が無い中、突貫工事でのライブだったようだけど、
意外にかっちりまとまっていて、即席ライブだったとは思えない内容。
曲の少なさはまあ、仕方がないでしょう。
かなりテクノ度の高い楽曲は完全に新機軸。
この辺の曲をもっと磨いたら面白いものが出来そうだし、
中盤にあったメロウな曲も、なかなか好印象です。
メンバー間の仲の良さが窺い知れる曲間のMCは、
かなり爆笑させてもらいました。
あの路線も今後期待できるのか?
特に、フロント二人のバランスの良さが光りますね。
洋平君とのコンビネーションとはまた違った持ち味。
今後も定期的にライブを行う予定ということで、
このユニットでのコンビネーションが更に熟成?されていく様子が
見てみたいと、そんな風に感じましたよ。
あと、ゲストで参加した洋平君、いつもと少し違うキャラが
光ってましたけど、そのままこのユニットに参加したほうが
ユニットの幅も出て良いと思うのですけど、どうでしょう!?
さて、先日入手して以来、毎日のように聞いているマーク・リーボウ、
聴けば聴くほど、その素晴らしさに陶然となりますね。
リーボウのギターもそうだけど、バンドとしての音塊全体に広がる
ルーディーな空気感が素晴らしい。
ゆるいようで、実はタイトな演奏、滴るような殺気、
それを支える根っこにはファンクネス成分がたっぷりと。
特に2曲目から5曲目にいたるまでの問答無用のかっこよさは特筆もので、
3曲目のメロが変わるところで、リズムの音圧が変わるところなんで、
物凄くスリリングで、それに続くフィードバックから始まる
4曲目のアフロ・ラテン、そしてアルセニオを更にヘヴィーにした5曲目。
この辺りは何度聞いても飽きることが無い。
こういう足元関係の配線がグチャグチャな図を見ると、少し燃えて来る私。
とはいえ、機材関係、実は弱い私なのだけど。
90年代屈指の名アルバムだったということを、今更ながら認識しましたよ。
アルセニオ・ロドリゲスの音は元々ディープではあるのだけど、
底から、これだけのものを抽出してくるセンス、
やはりリーボウさん、相当の曲者ですね。
そうなると、もう1枚ある人工キューバ人シリーズが気になるわけで
アマゾンでポチっとなと思ったのだが、残念ながらどうやら廃盤みたいで、
日本のアマゾンだと足元見た価格になってるし、
USのアマゾンで中古盤を格安(送料込みで800円ぐらい)にてゲットしたのだが、
驚くべきことに、1週間経たずに我が家に到着!
ということで、届いたブツ、かなりの興奮度でもって開封したのですが、
ジャケットを見て驚きましたね。
なんかシールが一杯貼られているし、
メンバーのうち、ロドリゲス兄弟の片割れとオルガンの人の顔、隠れてるし。
しかも、よくよく見ると「Denver Public Library」なんて書いてあるので、
デンバーの図書館のモノだった模様。
一体どういうルートでコロラドから我が家まで来たのか判らないけど、
出来れば街の不良の兄ちゃんが掻っ払って来たものだと思いたい私です。
はるばるデンバーの図書館から、ようこそお越し下さいましたってなもんだ。
というか、デンヴァーってカントリーのイメージなんですけどね。
あと、世界は近くなってきてはいるのだけど、
こういうブツを「Conditon:excellent」で売って来る
メリケン人の感覚との差異に驚く私。
で、肝心の中身なんですけど、これが正直ピンと来なくて、
アレまあっていう感じですかね。
あの絶妙なルーディーな空気が薄まってポップになったと同時に、
殺気も無くなってしまった感じ。
バンド編成自体も前作と基本的に同じだし、
激しくフリーキーなギターソロも入ってるし、
あまり変わりそうにないのですけどね。
もう少し聴き込まないと、判らないですけど、
現時点では鼻血が出そうな程の刺激は感じないな。
私の鼻の粘膜、わりと弱いので有名なんですけどね。
ということで、今一つな印象に残らない2枚目ですが、
曲者リーボウさんのお仕事なんで、もしかしたら、
何でもなさそうな音作りの裏側に仕掛けが隠されていたりしそうなんで、
もう少し聴き込んで見ることにしようではないか、といいつつ、
また1枚目をリピートしてしまう私なのであります。