サディーク・サディーク・サディーク

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先日のマイティー・クラウド・オブ・ジョイのアルバムを聞いて以来、
ラファエル・サディークのマイブーム到来。
通算何度目かもう分からないけど、まあ季節が巡るようなもんかな。
来月発売予定の新作が待ち遠しくてたまらない。
半ば諦めているDは別にすると、新作をこんなに心待ちにする人は
エリカ・バドゥとダンジョン・ファミリーぐらいかな、他には。
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2年前にサディークのライブを見てから熱心に聴いてきたのは、
ルーシー・パールとサディーク2枚目のソロだったのだけど、
ここ最近はまっているのは、1stの『Instant Vintage』。
キーワードがゴスペデリックのあのアルバムですね。
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このアルバム、昔から愛聴していたのだけど、
久しぶりにじっくり聞きこむと、サディークの職人ぶりが全開になってて
細かなところまで丁寧に作りこまれているので、
何度聴いても飽きることが無い。
一聴頼りなげなサディークの歌は実は結構粘り腰だし、
その脇を固めるコーラス・ワークを含めたボーカルのアレンジが
これまた素晴らしく、ジワジワと聞いてくる十年殺しな名盤。
10年近くたった今でも(今だからこそ)、その凄さが良く分かるのだと思います。

で、アルバム終盤に入っている"Sky, Can You Feel Me"、
サディークが一昨年のライブで唯一ベースを弾いていたのがこの曲ですね。
あの時、曲の後半で見せていたリズムの裏に回るようなフレーズは
もうサディークのベースプレイの魅力を凝縮させたものだといっても
過言ではないと思うのだけど、オリジナルには入っていないので、
現時点ではライブDVDで楽しむしかないですね。
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サディークのライブDVDは2枚出ているのですけど、
どちらも『Way I See It』のツアーのものなので、
基本的に選曲もアレンジもバンドメンバーもほぼ同じ。
ということで、パリの方も発売されてすぐに買ったんだけど、
初めに買った08年12月のボストンでのライブの方ばかりを観ていたのです。
こちらには Pファンク・ホーンズ(2/3だけど)もいるし。
パリの方はエリカ嬢のメイクが薄めなのと、サディークの衣装のおしゃれ度が
少し増したバージョンかな、という印象だったのですね。
(それにしてもベニー・コーワンの体調は大丈夫なのか少し気になります。)

でも、それは間違いというほどではないけど、少し認識が間違えていたかな。
パリのほうは、ツアーの始めと最後の方を収めているだけに、
ツアーを重ねることでより馴染んだ演奏が楽しめることに
今更ながら気付いた私。
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柔らかく攻めていく感じのパリのライブを観た後に08年のライブを観ると
まだ完全に熟していない感じで、多少固さが残っていたことが分かる。
当然6月の東京でのライブは、7月のパリの感触に近いですね。

サディークがベースを弾く"Sky, Can You Feel Me"なんかだと
そのバンドの変化というか成熟具合が特に顕著かな。
どちらもオリジナルよりぐっとテムポを落として、
リズムの流れをより滑らかに低空飛行させるのだけど、
ドラムをフューチャーした途中のブレイク以降の空気感が全く違う。
リズムとコードの裏を衝くキラーパスのようなベース・プレイ、
音符と休符の長さのコントロールは絶妙で、溜息しか出ません。
しかもあくまでも自然体。
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サディークは今現在のベーシストのトップ3に入る人だなぁと再認識。
この曲でも最後にはバンドのベーシストであるCalvin Tunerに変わるのだけど、
そうすると、何かが変わってしまうんですよね。
Turnerの方がいわゆるテクニック的な部分では上だと思うけど、
ベースってのはつくづく難しいものだと思い知らされます。
(まあ、他の全ての楽器もそうなんだけどね。)
ああ、早く新作が聞きたいねえ。
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問題はステージではほとんどベースを弾いてくれないことですかね。
ギターのほうも絶品なんだけど、なかなか難しいところではあります。

追記:先日のグラミー、リハ映像がアップされている。
コーラスはケンプ&エリカの来日組だったことが判明。
他のメンバーもほぼ変わりない模様で、なんだか嬉しい私。


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by zhimuqing | 2011-02-22 23:28 | Funkentelechy | Comments(2)
Commented by M.A. at 2011-02-24 17:26 x
グラミーのリハ映像、本番より断然いい感じですね。
ところでパリライブのDVDなんて全然知りませんでしたよ!
あわててAmazonUSAにて発注を済ませた次第。
(国内サイトでは現在購入できないみたいで)
それにしても最近
ここを訪問→Amazon直行→ポチる
このパターン増えたなあ…や、ありがたいことです(汗)

サディークのベースは私も好きですねぇ。
アルバムRay RayのCHICという曲なんか
ベースラインとボーカルメロディーの交錯がたまりません。
zhimuqingさんの一押しベースラインはやっぱりSKY〜ですか?
ベーシスト・サディークは大昔に一度観たはずなのですが、
プリンス御大の前座シーラE嬢のバックバンドというシチュエーション。
その勇姿は記憶の片隅にもありません…。

秘密音源、大いに気になるところです。
のちほど秘密裏にメアドを書き込む所存です。
Commented by zhimuqing at 2011-02-25 00:55
>> M.A.さま

いらっしゃいませ。

世間ではそれほど話題にならなかったサディークの2枚目、
これまた大名盤ですよね。
ベース・プレイに関しては、このアルバムはほぼ全部最高ですけど、
歌との絡みで考えると、個人的に好きなのは、
ベイビーフェイスとのデュエット6曲目「Not a Game」から
MAさんと同じく8曲目の「Chic」の流れ、ここは最高だと思います。
ベースの間の取り方なんかだと、7曲目「Rifle Song」か
12曲目の「I Love Her」あたりですかね。
ちなみに1枚目だと、難しいですねぇ。
「Still Ray」?、モータウンな「OPH」?
Dとの「Be Still」ももちろん良いし。
ギターとの絡みで言うと「Blind Man」か「Faithful」ですね。

それにしても、パレードツアーを見てたというのは
羨ましすぎます。
あの頃のシーラE、生で見たかったっす。

さて、秘密音源ですが、本日出張中ですので、
金曜の夜中か土曜日にお送りいたします。
音は悪いですけど、楽しんでいただけると嬉しいっす。
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