来年は三谷幸喜生誕50年記念ということで、
パルコ劇場で新作書き下ろし2公演が予定されていますね。
その第一弾『国民の映画』の抽選エントリーに登録していたのだが、
なんと当選したとのメールが来て、大変嬉しいです、はい。
2週間前ぐらいにチケットが送られてくるそうなのだが、
良い席だったら嬉しいですけど、あまり贅沢は言いますまい。
パルコ劇場なんで、後ろのほうでもよく見えそうだし。
作・演出:三谷幸喜
キャスト
:小日向文世/段田安則/白井晃/石田ゆり子/シルビア・グラブ/
新妻聖子/今井朋彦/小林隆/平岳大/吉田羊/小林勝也/風間杜夫
1940年代のドイツ・ベルリンを舞台に宣伝大臣ゲッペルスと
映画人たちとの間で繰り広げられる人間ドラマ、ということで、
一体どのようなものになるのか?全く想像がつかないんですけど、
それもまた良いではないですか?
キャストの中では、私は白井晃と今井朋彦に期待しています。
こいつは、楽しみだ。
さて、期待のクリセット・ミッシェルの新作を聞いたのですが、
ウーン、事前の期待度数が高かっただけに、
悪くはないんだけど、絶賛とまではいかないなぁ。
ジャケットは結構好きなんだけどねぇ。
タフさと可憐さとアクを兼ね備えた歌はやっぱり絶品。
しなやかに節を回す時に磨ききれてないササクレが残っているおかげで
その歌がこちらの感情に引っかかる感じで、実にソウルフル。
そんな素晴らしい声だけに、あまり厚化粧なバックは要らないと思うのだ。
前作同様チャック・ハーモニーとの二人三脚体制なんだけど、
少しトラックが分厚すぎるかな?
「Number One」とか「Unsaid」ではそれが良い結果を生んでいるんだけど、
「Goodbye Game」、「So Cool」ではロック的な音色や音圧のせいで
曲がベタついてしまい、リズムのキレを無くしてしまっている。
タリブ・クウェリとブラックソートがゲストのタイトル・ナムバーなんか、
せっかく面白い曲なのに、素材の良さをバックが殺している。
なんで、「So in love」のように、素材の良さを活かす曲の方が断然良い。
リズムに対して前から後ろから歌を自在に絡めていく、こういう曲こそが
私が聞きたいクリセット・ミッシェル。
同じようなフローを聞かせる「I’m a star」も同じように素晴らしい。
リック・ロスとのツーショット、味わい深いなぁ。
ベタなバラードもこの人の場合は制球力が抜群なこともあるけど、
適度に荒れ球というか、かすれ気味に引っ張ったりするところが
もう本当にソウルフル。
こういう曲ではそれこそピアノ1本でも十分、無駄な装飾は要らない。
アコースティックな「If nobody sang along」なんかだと、
その歌の特性が際立ちます。
テクニカルな部分とエモーショナルな部分のバランスが
非常に高いレベルで釣り合っている。
「I don’t know why, but I do」には、不倫と別れと駄目男を歌わせると
今一番すごい歌手(by
summerbreeze1さん)である
ジャズミン・サリヴァンが登場し、濃厚な世界を展開しますけど、
こういうのもなかなか私好みでありますね。
素材は絶品であるだけに、こちらの期待度も高い訳で
どうしても評価が厳しめになってしまうクリセットさん、
現時点では1stを超えるアルバムはまだ出来ていないんですけど、
近い将来、物凄いアルバムを出してくれることを期待していますよ。
こちらはクリセットとジャズミンwithインディア・アリー、カーク・フランクリン