喉越しを楽しむべし

いつも見逃すNHKのBS「アクターズ・スタジオ・インタビュー」、
先日放送された「ハル・ベリー、自らを語る」は危ういところだったけど、
きちんとチェックできたので一安心。
それにしてもこの「インタビュー」、大変面白いのに、
今一つ認知度が低いというか、どのタイミングで放送されるか
全く読めないのが、困ったというか、なんとももったいないですね。

さて、アメリカ黒人の男性であれば、誰もが憧れるというこのハル・ベリーと
以前結婚していたエリック・ベネイ、
自身の女性問題で結局別れてしまったのですが、
先ほど出た新作は各所でベネイ復活!と話題になっていますね。
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同時期にデビューしたディアンジェロやマックスウェルに比べると、
端正なルックスはまあ良いとしても、
優等生的な歌がスリリングさに欠ける感じで、
積極的に聴いてこなかったし、評価もしてこなかったので、
今回もパスしそうになっていたのですが、
超豪華なゲスト陣に釣られて購入。

エディ・リバート、フェイス・エヴァンス、レディシ、
そしてクリセット・ミッシェル。
このゲスト、ベネイ自身がチョイスしたのかどうかは分からないが、
かなりセンスが良いですね。
この人ならでは、という個性を持った名歌手揃い。

で、肝心のアルバムなのだが、巷の評判通り70年代ソウル風味が濃厚。
製作はベネイ自身と従兄弟(でしたっけの)ジョージ・ナッシュ・Jr、
全て生演奏で、バックのメンバーは全曲固定しているので、
アルバム通して聴いても、実にすっきりとした肌触りだ。
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演奏自体は端正というか手堅いというか、冒険をしていないので、
下手をしたらスムーズ・ジャズの世界に入り込んでいきそうだが、
そこにベネイの丁寧で落ち着いた歌唱が乗っかると、
不思議な説得力が生まれ、自然とリピートしてしまいます。

濃厚な味を求める向きには物足りなく感じるかもしれないが、
今回のベネイのようにシンプルなバックで普通に上手く聞かせるというのは、
素材の味を活かした料理のように、なかなか難易度が高いとおもいますね。
ここは打ち立ての新蕎麦のように喉越しを楽しむように、
スムーズな節回しを楽しむに限りますね。
ファルセットを多めに使用しているところも新鮮だ。

下敷きとなっている曲があからさまに分かる曲もありますけど、
変にひねりまくるよりも、ストレートに打ちだされた方が
好感が持てるというものです。
もろオージェイズなエディ・リバートとのデュエットは
流石に余裕綽々なエディに比べ、ひたむきさで対応という感じだが、
女性ゲスト陣との絡みはどれも良好。
特にフェイス・エヴァンスとの声のバランスは大変良いので、
二人でアルバムを作って欲しいくらい。

アルバムのハイライトは獄中にいるリル・ウェインが感動したという
リード・シングルの3曲目Sometimes I Cryですね。
破綻一歩手前までギリギリ攻めることはないベネイですが、
この曲で聴かせる歌は絶品だ。
かなり見直しました。

ということで、真っ当な歌世界を披露したベネイさんですが、
8曲目では娘のインディアがフューチャーされている。
交通事故で亡くなった恋人との間に出来た子供であるこのインディア、
ベネイは大変可愛がっているようで、
ネットで検索すると、二人の写真が出て来るわ出て来るわ。
(別れたハル・ベリーにもすごく可愛がられていたらしい。)
うーん、最近こういうのに弱いんですよね、私。
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大きくなったインディアちゃん。このギターにひそかに注目する私。
それにしても、ベネイは男前なんで、写真検索すると
だんだんイヤになってくる私!?
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by zhimuqing | 2010-12-14 23:28 | Funkentelechy | Comments(2)
Commented by M.A. at 2010-12-15 12:02 x
エリック・ベネイ…
ロジャープロデュースに釣られた買ったファーストは割合気に入ってたのですが、
近年はハル・ベリーのヒモ亭主、しかも○○○依存症というダメ男ぶりが世に知れ渡るにつれ
全く興味を失っておりました。
が、新作はなかなか評判いいですね。
ところで知ってました?
ベネイってプリンスの元嫁(マイテの次。何とかいう宗教関係の方)と付き合ってるって…。
そういえばラジオでヘビロテされてるシングル曲も妙にプリンスっぽいですよね。
ワイドショーネタで失礼しました(笑)。
Commented by zhimuqing at 2010-12-15 12:35
>> M.A.さま

そうなんですよね、○○○依存症なんですよね。
しかもハル・ベリーと結婚してた時期、
ハル・ベリーはアカデミー賞取るわ、ヒットが連発するわで、
絶頂期だっただけに、余計ダメ男ぶりが際立っていましたね。
しかし、この○○○依存症って無理矢理病名つけてる気がするのは
私だけでしょうか?

プリンスの元嫁の件、貴重な?情報ありがとうございます。
でも、やっぱりマイテですよね!
私を含め福岡国際センターの満員の観衆のみんなの視線が
プリンスでなくマイテを追っかけていたことを思い出しましたよ。
私も一言で言うと、メロメロになったのですが、
そんな経験、それ以外にはアンジェラ・ウィンブッシュが
アイズレーズのライブに登場した時しかありません。

プリンス、ここ10年ちかくライブを見ていないですが、
横に立つミュージシャンではないカッコイイ女性を発掘することが
大事なような気がしますね。
ウェンディとかキャットとかマイテとか。
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