神棚に祭り上げてはいかん

新宿まで足を延ばす機会があり、少し時間があったので、
新宿のレコファンまで足を延ばしたところ、なんと閉店していましたよ。
ここ数年で、三軒茶屋、秋葉原に引き続いて3軒目、
プリマクさんによると、渋谷のタワレコも厳しいらしいし、
サムズもなくなるということで、
やっぱりCDは売れてないんでしょうね。
タワレコにしてもネットの方が安かったりしますからねぇ。

ということで、帰りに近所の〇ックオフに定期点検?に行ったところ、
思いがけないブツを発見!もちろん定額の半額以下!
DVD「ジンジャー・ベイカー イン アフリカ」!
以前から買わなければ!と思っていたのに、すっかり忘れていた1枚。
なにせ、クリームとかベイカーにはもともと一切興味が無いんでね。
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裏のパッケージの書かれた文章をそのまま書き出しますと、

クリームの伝説的ドラマー、ジンジャー・ベイカーと
アフロ・ビートの帝王、フェラ・クティが繰り広げる至福のセッション。
豊潤なるリズムとの出会いを果たした、アフリカ大陸縦断の記録


これで興奮するな、という方が無理だというものだ。
無事捕獲後、家族が寝静まった丑三つ時に物凄く興奮しつつ、
さっそく見ましたよ。
それにしても深夜に一人でDVD見て、大興奮というのは
なんとも誤解を招きそうなシチュエーションだ。

基本的にはベイカーによるアフリカ探訪記風のドキュメンタリー。
なんで、どういう風にミュージシャンとセッションしたか、とか
そういう感じのものはほとんど紹介されていない。
フェラ・クティ(アニクラポになる前のランサム時代!)とベイカーの
セッションの映像も全く出てこないし(フェラのライブ映像はある)、
そういう意味では、看板に偽りあり!という感じでもあるのだが、
収録されている演奏シーンが濃厚なので、
そういう不満を感じさせない。
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出て来るミュージシャン、出て来るミュージシャン、
ことごとく殺気と凄味に満ち溢れている。
今の時代の音楽にあまり残っていないものが多く含まれているのだ。
71年の映像なので、正直音は良くないが、
そんなものも全く気にならない。
(とはいえ、音と画像が少しだけずれることがあるのは少し気になる。)
ちなみにリマスターされた映像はなかなか良いです。

冒頭に出て来るナイジェリアのミュージシャンとベイカーとのセッションに
いきなり大コーフン!
マニアの間では知られているのかもしれないが、
まったく名前も分からないミュージシャン達がカッチョイイ。
音がスタジオ内でまわっていてボワンボワンしているけど、
そんなのはあまり関係ないですね。
ベイカーも心底楽しんでそうで、この人の印象もだいぶ変わりました。
ちなみにベイカーがセッションで参加するのは
このスタジオでの映像の他には、野外でのTwins 77他とのセッションだけで、
その他は、地元のバンドのライブもしくはリハの映像。

この地元バンドの映像がこれまた楽しいのだ。
特にSegun Bucknor &The Sweet Thingsの女性ダンサー3名!
これは言葉よりも映像を見てもらった方が早い。

スパイク・リーのDo the right thingのダンサーを思い出す私。
これをカッコいいと思う人とは誰とでも友達になれそうです。

で、なによりもカッコ良くて、このDVDの肝になるのが
フェラ・クティであることは自明の理なんだが、
やはり素晴らしい。
ベイカーを迎え入れるフェラの気さくな振る舞いは
伝説化というか神話化されたイメージとは違って驚くのだが、
物凄く雨漏りしている会場でライブの映像がこれまた凄い。
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71年のフェラ・クティのライブ映像というと
それだけで貴重なので佇まいを正して見ないといけない気もしますけど、
私は深夜に大爆笑させられました。
政府の不正に音楽で立ち向かった闘士というのはその通りなのだが、
そういう固まったイメージで神棚に上げるような態度で
有難がっているだけだと、この偉大なミュージシャンの一面しか
見ることが出来ないな、と強く痛感。
サン・ラーやクリントンと同じように
見ている人を楽しませようとする芸人魂、
これこそが一番大事なものですよね。
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ということで、大満足なDVDだったんだが、欠点は時間が短すぎること。
なんせたったの53分しかない。
いつもこの手の映像で言っていることと重複するのだが、
あとこの10倍は映像残っているはずなんで、
なんとか公表してほしいものだ。
71年のフェラのライブなんて世界遺産に認定されてもいいくらいだし、
トニーアレン他のメンバーの姿もほとんど確認できないけど、
その辺も映した映像残っているはずだし。
それ以外のローカルなバンドの映像も今となっては貴重極まりない。
ジンジャー・ベイカーの激しくお願いしたいところでありますね。
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それにしても70年代のナイジェリアはやっぱり凄い。
サウンドウェイの編集盤、やっぱり全部揃えて、
じっくり聞かなきゃならんと思う今日この頃です。
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by zhimuqing | 2010-12-12 00:28 | Funkentelechy | Comments(0)
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