またまたコンゴなのだ

ということで、巷で話題のコンゴ出身ベルギー在住のラッパー、
Balojiのアルバム、出来る限りやすく入手しようと思っていたんですけど、
結構品薄のようなので、慌てて購入しましたよ。
Youtubeで結構チェックしていたので、
今年度屈指の作品であることは分かっていたつもりなんだけど、
アルバムをまとめて聴いてみると、クラクラするほど素晴らしい作品ですね。
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サンプリングや打ち込みはほとんど(全く?)使われておらず、
基本的にはコンゴのミュージシャンが演奏しているよう模様。
伸びやかな音が心地良いが、同時に素晴らしいテンションを保っていて、
これぞ2010年最新版のアフロ・ミュージックという感じ。
全編アフロというかルンバ・ロックの美味しいところと
やや洗練されたファンクネスとの融合具合が見事ですね。
ほぼ全編にまぶされたギター二本、たゆたう様に絡み合っていく様が
目に浮かびそうになるほど、本当にマジカルな響きですね。
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アルバム冒頭から煌びやかなルンバロックなギターが飛び出してきて
一気に世界に引き込まれます。
ちなみにこの曲そしてゲストのバンドは結構由緒正しいモノらしいのだが、
勉強不足なので、コメントできないのが悔しいところです。

世間的な話題はやっぱり3曲目のコノノ№1との競演「Karibu Ya Bintou」。
コノノの破壊力を活かしつつ、ポップな聴きやすさもある津波のような曲。
この曲を1時間ぐらい演奏したバージョンを発表して欲しいぐらい。
おそらく、多くの人に今年最高の1曲として選ばれることでしょう。

でも、個人的に一番カッコイイと思うのは、
その直後に続く、ベースがビチビチと跳ねまわり、
ギター2本がハチドリのように飛び回る4曲目です。
アフリカンでなければ絶対に弾けそうにない曲だと思いますね。

10曲目のボイス・パーカッションで組み立てた曲は
どこかで聞いたことがあるのだけど、思い出せない。
ジョニー・ブリストルのクレジットがあるので、
多分家のCDかレコードひっくり返せば、元の曲が出てきそうなんだけど。
声だけで作り上げたこの曲もアルバムの目玉曲ですね。
リズムのパートも凄いが、コーラスワークも凄く、
ピグミー族は世界有数のコーラスが得意な民族だったことを思い出す私。
アルバム全体でも素晴らしいコーラス使いが光ってますね。
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コーラス使い、ギターの絡みで聴かせる曲だと13曲目も捨てがたい。
優美なのだが、タフである、と相反する要素が混在していてたまらない。
コロンビア~パナマのクンビアも同じようなところがあるけど、
あちらはどちらかと言うと、タフだけど優美って感じですね。

2曲目でフューチャーされるMonik Tendayという女性歌手も魅力的だが、
この曲や9曲目、12曲目でバックに流れるバラフォンが実に効果的。
特に9曲目1分46秒でコノノが電気親指ピアノを鳴らしてから
バラフォンが前面に出て来るところは何度聞いても興奮する。
あと、12曲目でずっとチキチキと鳴らされているハイハット裁きは
もしかしたら物凄いのではないか?と思うので、
今度モヤーン氏に聴かせてみよう。
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ファンカの1stに収録されているMommy, what’s a Funkadelicのような
リフでゴリゴリと迫ってくる8曲目はブックレットを見ると、
なんとマーヴィン・ゲイの曲なのだが、まったく記憶にないなぁ。
で、美味しそうな音が響くところ、この人の姿有り、といっても過言でない
アンプ・フィドラーのなかなかソウルフルな歌が映えますね。
この人は本当に21世紀の黒い音楽のキーマンになりつつありますね。

ということで、今年度屈指の名盤であることは間違いないですが、
主役のBalojiのラップの印象が薄い感じもするけど、
おそらく本人が全体を指揮していると思うので、それも良しとしよう。
(といっても、フランス語で書かれたブックレットはほとんど読めないのだが)
なにより自然体な躍動美が良いですね。

それにしても、21世紀のポップミュージックはアフリカの天下なのかな?
フェラ・クティの遺伝子は世界中にばらまかれているし、
コンゴからは、コノノ№1、スタッフ・ベンダ・ビリリ、そしてバロジと、
まったくタイプは違うけど、勢いの塊のようなグループが出て来るし。
お金と時間があれば、見に行ってみたいんですけどね。
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このファンキーなルックスを見よ!
間違いなく宇宙人。(これは褒め言葉ですよ)
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by zhimuqing | 2010-11-01 23:20 | Funkentelechy | Comments(0)
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