名盤、乞発売

ということで、中国に出張中の私でありますが、
反日デモの気配も全く無く、忙しく働かされているわけです。
ところで、今回出張で来ている工場には、
若い日本人のお兄さんが現地採用で働いていて、少し驚きました。
日本企業の現地採用で中国で働く若い人が増えているとは聞いていたのですが、
現地企業に単身乗り込んでいる人に会うのは初めて。
いろいろと考えさせられますね。

さて、先日新作を出したビラルですが、
幻のセカンドアルバム『Love For Sale』、
こっそり入手して聞いてみましたよ。
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所属レーベルだったユニヴァーサルが内容が売れ線で無いと判断して
発売を延期し続け、そのままお蔵入りになったとも、
ネットで音源が流出してしまった為、発売中止になったとも言われるこのアルバムを
こういう流れで聞くことに、正直抵抗もあったりするわけですけどね。

で、内容は?と言いますと、非常に優れた出来ですね。
有名プロデューサーが大挙して参加した1stよりも、
好き放題暴れてみた先日の新作よりも、ずっと良いですかね。
発売されていたら2006年屈指の名盤となっていたでしょう。
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フワフワとした浮遊感のあるバックにヘナヘナだが腰のあるボーカルを乗せたり、
80年代前半のプリンスのようにつんのめったバスドラやスネアを絡ませたり、
ジューニーのようなコーラスを多重録音できめたりする前半の流れも良いですが、
より濃厚に、よりソウルフルになっていく中盤以降はもっと良い。

カーティスのようなコード使いにアコギを絡めてみたり、
80年代のクリントンの音作りをアップデートしてみたり、
プリンス発ディアンジェロ経由なホーン使い、
潜行するファンキーなベース、スペイシーなシンセと
ファンカティアーの正統として一筋縄でいかない世界を構築。
そういう世界で縦横無尽に駆け巡るビラルの歌が非常に光りますね。
ちなみにラストの曲「Sweet, sour U」はサーラーのアルバム(前作)に
ビートをより強化して収録されていますね。
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最大の目玉は11曲目(の予定だった)「Sorrows Tears & Blood」ですね。
黒々したスピリチュアルなエレピで始まるイントロ、
全盛期のタイムのようなロウなドラムとシンセと掛け声?で盛り上げて、
パーカッションが全面的に出てきてアフロビートでもあったことを種明かしし、
フェラ・クティの声をサンプリングして、後半はディアンジェロ以降の
ヒョコヒョコしたグルーヴでしめられて、私は悶絶って感じですね。
うーん、ビラルには、この路線を持って突き詰めて欲しいのですけどね。

ということで、2010年の今でも未発表にしておくには非常に惜しいアルバム、
なんとか正規発売してくれないですかね。
各曲に携わったメンツも詳しく知りたいのでね。
B+さん、お願いしますよ!
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by zhimuqing | 2010-10-19 23:24 | Funkentelechy | Comments(0)
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