口の内側や舌のサイドに出来た水泡が痛くて、まともに話が出来ず、
往年のラッパーの様に身振り手振りが激しくなっているワタクシですが、
マッドリブがJ.Roccと一緒にやってくると言うことで、
なかなか悩ましいところであります。
なにせスタートが23時なんで、二の足を踏んでしまうわけです。
間違いなく一回見ておいたほうが良いだろうし、
デカイ音で聞くマッドリブ、楽しそうでもあるし、
聞いたことがないような凄い音聞かせてくれそうなんだけどね。
そのマッドリブが今年の頭から毎月リリースしているMEDICINE SHOWシリーズ、
なにせ大量に出るので、聞いてみたいと思いつつ、全くフォロー出来ていないのですが、
この度その第3弾(つまり3月発売分)のアフリカ編をようやく入手。
今度一緒に来日するJ.Roccもフューチャーされている模様。
Madlib Medicine Show #3: Beat Konducta in Africa
このシリーズ、奇数ナンバー(つまり奇数月)がインスト集、偶数月がミックス集らしく、
現時点で発売されているのは、もちろん8枚なのだが、
やはり気になるのはブラジル(2月)、ジャメイカ(4月)、そしてこのアフリカですね。
で、その中身、60-70年代(多分)のアフリカのレコードをベースに
マッドリブがビートを重ねているのだが、音に込められた情報量が多くて
頭がクラクラするほど刺激的です。
まあ、とにかく全く聞いたことが無い音源がテンコ盛り。
ブックレットにも全くデータが書かれていないし、
ネットで色々情報を調べてみると、ナイジェリア、ザイール、ガーナ、
ザンビア、エチオピア等の音源を使用していると書かれていますが、
具体的なアーティスト名が書かれていませんね。
なんという前人未到ぶり!
アフリカのリズムに詳しければ国や地域が分かるのかもしれないけど、
流石にそこまでは分からないですしね。
とはいえ、ブックレットにたくさん載っている当時のクラブで
撮ったであろうスナップ写真はかなり味わい深い。
黒々としたビートにキックやスネアを重ねたり、
ハチロクのリズムにサイケな上モノ乗せて、ポリリズミック度を増したり、
ピグミー?なコーラスが突然出てきたりと、
まったく刺激的な音が続くわけですが、
こうやって聴くと、もはや、どのレコードを使ったか?というより
美味しい瞬間に対するマッドリブの嗅覚、そしてその探求ぶりの凄さに尽きると
とまあ、そんな風に思うわけです。
それにしても、どの部分がオリジナルで、どの部分がマッドリブの手によるのか?
どの部分をどういう風に切り取ったのか?その辺が知りたいですね。
オリジナルの音源、再発してくれないかな? 私、多分買いますけど。
(とはいえ、こういうネタもの、オリジナルはあまりピンと来ないことが多いけど)
これだけの情報量を消化するのには結構時間がかかりそうなのだが、
やはり他のブツも気になりますね。
既発分もそうだが、音源の在庫が4トンあるといわれるマッドリブだけに
今後出てくるものが気になります。
やっぱりコロンビアとかハイチとかその辺を期待したいのですけどね。
あと、是非ともやってほしいのは、ダウンホームなブルース。
ライトニン・ホプキンスとかジョン・リーなんかを使って
十字路の悪魔をもう一回呼び出したりしてもらいたいんだけどね。
その上にD様や先日罰金刑を言い渡されたバドゥ様を絡めたりしたら、
完全に鼻血が出ちゃうんですけど、多分やってくれないんだろうね。
ちなみに今まで出ているシリーズだと、ジャメイカ篇のジャケが一番イカス。
やっぱり本当に分かってるなぁ、この人。