ヴィクター・ヘッドリーの名著と名高い『ヤーディー』を読んでいる。
イギリスに渡ったジャメイカンのルーディー(ギャングスター)の話。
ありふれていると言えば、ありふれている設定なのだが、
登場人物が活き活きしていて、名作とはいえないまでも
佳作以上の力作だと思う。

作者のヴィクター・ヘッドリーも子供の頃にイギリスに渡ってきた
在英ジャメイカンなのだが、ギャングスターが成り上がる様を
淡々と(しかし詳細まで)描きながらも、
何故ギャングスターとして成り上がらざるを得ないか、
その背景をクールに分析している。
訳者の荏開津広(いい仕事!)があとがきで書いているように
問題の背景には、グローバリズムや新自由主義の問題があるのだが、
日本に住んでいる私ももちろん無関係ではないし、
一方で小泉「改革」を引き継ぐカンナオトというか財務省の進めようとしている
政策がことごとく実施された折には、この本で描かれるイギリスのような
状況になったって何もおかしくないのだ。
この辺、もう少し色々勉強してみないかん、と思うのであります。
とまあ、そんなことを考えてしまうのも、ベトナムのメコンデルタにいるからかな。
自然の密度というか濃度が非常に濃い。
なんだか一気に細胞が活性化したような気がする。

延々と続くマングローブ!
カワセミの仲間(多分ナンヨウショウビン)がいたけど、
ボートに驚いて逃げるので写真は撮れず。

途中で寄った民家。
壁にかけているナベが味わい深い。

イヌとネコも何故か仲が良い。

意外にデカイ(25cmぐらい)トビハゼ、早くて網で捕まえられず。

ということで帰りたくなくなってきた私。
妻子をこちらに呼ぶか?