芸人魂に心から感心する。

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先日のBS『ソウル・ディープ』の第一回目で見た動くルイ・ジョーダン、
なかなかインパクトが強く、あの放送以来、毎日のように聞いている。
流石にアメリカ黒人音楽の始祖の一人だけあって、
一筋縄でいかない音楽性で、まったく飽きない。





改めてルイ・ジョーダンの映像を見ると、
敬愛するロジャー・トラウトマンのことを思い出したりして、
胸が少し疼く私なのであります。


私が持っているルイ・ジョーダンのCDはベスト盤の2枚。
片方が89年に定番中の定番、The Best of Louis Jordan、
もう一方が中村とうよう編集のMCAジェムズ・シリーズ。
どちらもジョーダン全盛期のデッカ時代の計47曲だけど、
重なっている曲は7曲のみ。
選曲を担当した中村とうようの配慮が嬉しいですね。
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いやもう、全部名曲、名演。
ドライブするバンド、ユーモアとウィットが効いた歌、
声もいいし、リズムののりも最高。
コンボ編成なのに、ビッグバンドよりも重厚で軽やか。
ロックの祖先としてお勉強がてらに聞くのもいいんでしょうけど
やはりここは、音楽に込められた熱量の凝縮具合を
そのまま味わうことが正しいような気がしますね。

Caldoniaのキャレドォニャー!の雄たけびとか、
Five Guys Named Moe でのモー13連発なんかは
もうファンクとかブルースとかヒップホップとかの素というよりも、
真髄そのものであるなぁと改めて認識しているところです。

余談になるが、「モー」13連発を吾妻光良が何かの雑誌か本で
この瞬発力はベン・ジョンソンの様だと書いていたような記憶があるが、
まさに言いえて妙、少なくとも私の口はこんなにまめらない(回らない)。
一度機関銃トークを持ち芸にしている芸人さんに挑戦して欲しいものだ。



ちなみに今現在、一番気に入っているのは
ルイ・アームストロングとのデュエット「人生って奇妙なもの」。
音楽界の2大ルイの夢の競演だが、
あくまでも下世話なところが好ましいのだ。
マイルスには多分絶対理解できない芸人魂の塊。
二人の声の対比、間奏でのコルネットとサックスの競演、
持ち味の違うスキャット等、聞きどころが満載で
これはいつか是非ともバンドで演りたいと考えたりもするのであります。

このルイ・ジョーダンとかキャブ・キャロウェイとかスリム・ゲイラードなんかは
私の中のカッコイイ音楽の源泉に当たるのだけど、
こういうアルバム時代でないアーティストの場合、
再発されているCDも全て編集盤ばかりなので、
手始めのベスト盤を聞いた後、何を聞けばよいか分からなくなるのが
なかなか難しいところだ。
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このアルバムなんかは、中身は良く分からないですけど、
一家に一枚持っておくべきと思わせるオーラがありますね。


ルイ・ジョーダンの場合は、黄金時代とされるデッカ時代に関しては、
コンプリートCDが出ているので、まだ良いのだけど、
キャブ・キャロウェイなんかは手に負えないです。
向こうのディスコグラフィーを元に編集盤を一枚ずつ当たるのが
王道なのかもしれないが、この時代の人の常として、
ヒット曲を何回も時代を変えて録音していたりするので、
まったく手に負えない。
誰か一度全部整理して欲しいものだ。
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by zhimuqing | 2010-05-18 23:12 | Funkentelechy | Comments(0)
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